1989年2月26日 | 川瀬有希の独り言

川瀬有希の独り言

田中好子さん、キャンディーズ、岡田有希子さんに捧げるブログ

1日過ぎてしまったが、昨日2月26日はオフコース解散の日。

あれからもう35年・・・早い。

解散の一報を友達から知らされた時のエピソードは前に綴ったことがあるが、


あの時驚くと同時に納得というか、ああやっぱり、という気持ちになったのも確かだ。


何故そんな相矛盾する心境になったか、ちょっとだけ綴ってみる。



1988年の冬、たまたま観ていたテレビで製薬会社のCMが流れ、ふとバックに流れるメロディーに耳が反応。

一聴してオフコースの曲と知れた。

新曲かな、と思いながら聴いてるうちにある感情がふつふつと湧いていた。

「オフコース、解散する・・・」

どうしてそう思ったか、直感したとしか言いようがない。

その曲『君住む街へ』を初めて聴いた時の感想だが、オフコースはどこかしらゴールに辿り着いちゃったなという気がしたのだ。

今振り返っても、あれは不思議な感情だった。

それから数カ月後、僕の地元で彼らのライブが行われた。

自分が足を運んだ最初で最後のオフコースのライブ。

あの夜のことは一生忘れないが、特に印象に残っているのがオープニング。

「あれ?」

演奏されたのは『NEXTのテーマ』。

どうしてこの曲なんだろうという違和感が渦巻いたのを思い出す。

新譜を引っさげてのツアーは大抵その中から選んだ曲を1曲目に添えるものだし、しかも『NEXTのテーマ』という彼らの中でもメッセージ色の強いナンバーを持ってきたことの意図を解りかねたのだ。

もっとも、2曲目以降は普通に新譜からの曲が続いたので、その違和感はあっという間に消え去ったが、それでもライブ終了後にはまた心にこびりつくようなかたちで残り続けた。

解散発表のニュースを聞いた時、悲しみながらもどこか素直にそれを受け入れてる自分がいたのは上記2つの出来事があった為だ。

あの直感、そしてあのライブの選曲・・・それらがひとつに繋がっていた。

あくまで個人の主観に過ぎないが、自分の中ではある種導かれていたような、そんな気がする。



当初2月1〜3日の武道館3daysで幕引きかと思ってたところにいきなり東京ドー厶・ファイナルが発表された時は驚いた。

確かギリギリのタイミングでの告知だったと記憶する。

最後の最後に最高のプレゼントを贈り届けてくれたことに感謝したが、あの夜の音源や映像が今なおリリースされないことの寂しさだけは未だ拭えない。