〝新型〟永久カレンダー | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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後発の新型永久カレンダーを買う人って、

(もちろんパテックの話)


買い換えるんかな?それとも


手持ちに更に買い足すんかな?




ロレックスのデイトナで同じコトが


イメージしやすい。新型や魅力的な出物に


買い換えか買い足しか?自分は後者。


まだ当時は5桁や6桁初代だから、価格も


今程馬鹿げていなくて可能だった。


初期や最高期等の年式や、ダイアル色


が異なれば、別モノ扱いだった。しかし、


この時代にパテック‥‥となると


話はまた違う。富裕層ならともかく。




帰還した5039を見ていてふと思った。


中三針の時計やシンプルカレンダーで


時間をみるなら、いつどれを使おうと


大差なく構わないが、永久カレンダーが


映し出す時間となると、自分としては違う。


こういう壮大な時間のスケールに対応する


時計は一つにしたいものだ。


複数本持っていてどれも稼働させ続け、


この時計でも、あの時計でも、って


取っ替え引っ替え永久カレンダーを見る、


それは何か違う感じがする。




ここで言う〝新型〟永久カレンダーとは、


3940や5039を基点として続く機種。


キャリバーは同じでも違ってもよい。


5140や5320、5236あたりね。


後続、後継と言った方が的確か。


5320なんかはおよそ、パテックの正統派な


永久カレンダーたる顔とは風格が異なる。


有り体に言えば、ポップ過ぎる。チャラい。


また、5320など、かつての懐中時計の

オマージュだが、径はデカ過ぎるし、


表示は一見かえってシンプルすぎて


機構の価値に思いが及びにくい。だのに


こうしたモデルを複数持つのは、明らかに


永久カレンダーのモデルを片っ端から‥‥


という財力の余裕が前提になるし、


財力があったとしても、中三針の時計を


複数所有するのとはワケが違って、


メンテなどの維持にド級の金がかかるし、


スカトラデルテンポみたいな超高級


ワインダーケースに管理して常に複数本を


セットして稼働させ続けるみたいな


稼働させるにもこだわりが要るかも。




一言で言ってしまえば、


自分がデイトナでやっていたことを、


パテック永久カレンダーで当たり前に


やれる人がこの世の中にはいる、


というだけなんだが。今の自分は


永久と年次だけでも管理や稼働維持が大変。


年次は何だかんだでまだ止めてるし。




反面、永久カレンダーなんぞ一本で充分


という人も多いはず。金があったとしても、


他の機種、ブランド、はたまた他のことに


費やす方が賢明、という、買い換え派も


少なからずいるだろう。人様のことは


ともかく、少なくとも私なんぞ、


パテックはそれでないとやっていけない。




この先を見据えると、手持ちのパテックは


ロレックスより短く密度の濃い付き合いで


物によっては、短いスパンで断捨離をして


絞ることも必要かと考えた。