愛読MKさんのブログ記事にあったテーマ:
私も以前考えたことがある。結論的には
普通はしないが、アリなんだろうな。
以前出入りの時計店店主から聞いた話。
コンビデイトジャストのレディースをハメる
常連男性客がいたそうだ。奥様が他界され、
(ご本人には会ったことはない)
その形見として肌身離さず愛用とのこと。
正に鼓動の如く時を刻む愛機が
妻から夫の手に。当時私は時計オタに
なったばかりだが、ロマンチックに
感じた記憶がある。もちろん、
ご当人にしてみれば
奥様との悲しい死別がきっかけ、
ロマンチックもくそもないが。
もう一つ、こういう人もいるかあ、と
妙に説得力があったのは、故伊丹十三氏。
何かの記者会見で、左肘を机について立て
右手にマイクを持って喋る姿。
(細部の記憶にいまひとつ自信はないが)
その折り曲げた左手首に、黒革ベルト。
そのヘッドの部分に、男性の腕には
やけに小さく丸くちょこんと乗っていたのが
カルティエのベニュワール。
あれって⁉️女性物だったよな❓
目を疑った。もう一度見る。
あの尖りやカドのないソフトな丸みは
どう見てもベニュワール。
当時(90年代後半)の展開は確か
クォーツだけ。それ以前の初期には
手巻きがあったと記憶していたため、
「このクラスの芸術家だと
あーいう造形を好むんだな。時計好きで
昔の手巻きを敢えて選んだか?
ベニュワールは、そもそも70年代には
レディースというわけでなく
展開されてたんかな?」
なんて勝手に思ったりした。
しかし‥‥だ。この記事を書くにあたって
伊丹十三、腕時計、カルティエ、ベニュワール
等で検索するも、会見画像が見つからない。
(疲れた‥‥)
いや、会見画像自体はある。肝腎の
ベニュワールを装着しての画像がない。
代わりに出てくるのは、同じカルティエでも
トノウを装着した画像‥‥。
見間違い❓
記憶違い❓
いや、会見画像を目の前でみて
その形状からベニュワールと認識した
記憶が確かにある。そもそも大きさが
上の画像でも、彼の腕に対して
もう一回り小さく、くどいようだが、
こんなカドがなく、楕円だったのだ‥‥
なんて、ちょっとアヤシくなってきたが、
伊丹十三氏はベニュワールを着けていた
と私は固く信じている。いくら
私自身のオタ黎明期であっても、
さすがにベニュワールとトノウぐらいの
違いは装着されていたってわかる。
(伊丹十三記念館に問い合わせてみようかな)
結局、今回のテーマに即して言いたいのは
ハメる人がハメればレディースも何も
関係なくカッチョよくさえ見えてしまう。
そんなもんかな。ただ、普通はしないが。