18:15の魔力 | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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ありのままに‥‥

そもそも革ベルト仕様の時計は


さほど本数はなかったし、


ラグ(かん)→剣先、ラグ→尾錠


にかけての絞りの大きいものは、


パテック5014で懲り懲りだった。

汎用性の高いベルトサイズ&絞りの方が


すぐに入手・交換でき、面倒臭くなくて


よいと考えるようなっていた。




その意味で、自分的には


ラグ:尾錠=18:16ミリが、


馴染みで定番だと思っていたが、


グランドセイコーやロードマーベルで


それは一変した。尾錠幅15ミリも


小振りなヴィンテージセイコーでは


均整が取れていて美しい。いや、


これに限る、とさえ思うようになった。




そんなわけで、たとえモデル専用でなく


整合性が多少ズレてもかまわない、


ヴィンテージセイコーの雰囲気に合う


セイコー純正15ミリ尾錠を、まずは


探して付けたいと思った。


15ミリと言っても、正確には


14.8ミリ程の微妙なサイズみたい。


これって当時はよくあったんかな。


いずれにせよ、このサイズで


〝SEIKO〟ロゴの尾錠を探している。


もちろん、素材はアルミ。さすがに


ドイツ文字フォントのGS.1st用や


ロードマーベルのセイコーロゴは


高いし難しい。代わりと言っては何だが


普通に大文字の横並び〝SEIKO〟なら


サイトでも結構見つかる。このあたりが


素人というか、アバウトでファジーな


蒐集スタンス。でもいい。ただでさえ


VSは出遅れだから、手に入るものを。


そこそこ昭和ヴィンテージの雰囲気を


醸し出す一助になれば‥‥。




それにしても、18ー15ミリの絞りの


何と絶妙なこと。時計自体小振りだが


絞りのキリッとした収まり方は


何となくキュッとしたウェストラインの


絞りにも似たセクシーさ。


何だかこの姿に色気さえ覚える。


これが18ー1で、尾錠側がたった1ミリ


増えただけで違う(以下二枚とも上側)。


剣先となると印象はガラッと変わる。

(この15ミリのアルミ尾錠は元々革ベルトに付いていた)


見た目のバランスはまるで黄金率の如く、


安定していて心地良い。


革ベルトと時計の組み合わせと言うと、


普通は色や柄のことだが、こういった


プロポーションがツボになったのは


自分の中では初めてだ。

(画像は時計の革ベルトのフォルムを際立たせるため、意図的に画像処理を施してあります)