癒しのVS | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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人生漫ろ歩き 時を刻む
美しいもの、大切なもの、
ありのままに‥‥

グランドセイコーファーストと


彫り字ロードマーベルを並べて


静かに眺める。寝る前のひと時。




ここに酒は入らない。

(そもそも夕食以降カロリーのあるものは一切口にしない)


酒と一緒に撮るのは晩酌の時だけ。


特に国産の金張りや無垢系は


不思議なことに酒の肴とは


ちと違うんだよな。




簡単に言ってしまえば、癒し。


それを求めるためにただ向き合う。


酒もない‥‥何もない。丸腰だ。


武器じゃあるまいし。ただ、ある意味、


身体と心の武装を全て解除して臨む


という意味では言い得ているか。


仕事はもちろんだが、時に家族の前でも


構えて何かしら繕っていることは


ないわけではないからね。




小振りだが、しかし、ノーブルな


GS.1stの出立ちにやられた。


そのDNAはそもそも何処の由来だ?


と辿り着いたのがロードマーベルだ。


いや、あくまでも表向き別モノなのだが、


ころんとした可愛さ、しかし、


何かが凝縮された存在感、重厚感。


それが、山吹色に包まれ、


コキズさえハーモニーとなって


見る者に安らぎを与える。


同じヴィンテージでも、武骨で硬質な


ロレックスに感じたのとは全く異なる。




少しトーンを落とした灯、暖色系の灯の下、


包み込むように優しく迎えてくれる


この古き良き時代の国産ヴィンテージ。

鈍く柔らかな輝きの中


何処かしら妖艶ささえ漂わせる。




寝る前のこんな空気感が好きだ。


別にこの国産に限らず、似たことを


ロレックスやパテック、オメガその他に


感じる人もいるだろう。これを、


この国産に感じるのは極めて主観的で


自分だけかもしれない。しかし、


かすかに響くロービートを子守唄に


これでまた心地よい眠りに就ける。


癒しのヴィンテージセイコー。