ライム色徒然に‥‥ | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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「ライム」と聞いて真っ先に思い出すのが

このフレーズ:

ある世代にはお馴染み。

竹内まりやのヒット曲の一節。

高校生の頃かな、CMでよく耳にして

以来頭にこびり付いている。

そして「ライム」と言えば、

英国留学中よく呑んだlager & lime。

ラガービールにライムエッセンスを入れた

パブの定番商品。20年以上前の私は

まだビールさえもさほど好きではなく、

付き合い程度。どちらかと言うと

甘いワインやカクテルの方が好きで

そんな話をしたら先生が勧めてくれた。

いずれにせよ、果物のライム自体は

見たり手にすることは日常的に皆無だ。

どちらかと言うと

冒頭竹内まりやの歌詞のように

夢やイメージの中だけで存在している。



私にとって、ライムが実体を持つのは

16610LV、俗に言うグリーンサブの変種

ライムベゼルサブ。これはM番の個体で、

価格高騰などへの下心は全く関係無く、

純粋に気に入って、今で言うなら

ライムサブマラソンをして入手したもの。

もっとも、当時グリサブ自体既にディスコン。

正規店を巡って入手できるはずもなく、

質屋や中古店など自ら脚を使って

時間と労力をかけて見つけた。
手にするまで足掛け6年かかり、

それまでは幻の時計の如く、

いつも色合いのイメージを頭に描き、

ネットの画像を見比べたり、

理想のライムベゼル個体との出会いを

ひたすら夢見ていた。



夢やイメージの中だけで存在していたものを

目の前て見た衝撃といったらなかった。実は

この一つ前にY96初期個体を質屋で入手した。

しかし、ライム度はグリサブより薄い程度の

セミライムとも言うべきものだった(右↓)。
その後ほどなく、たまたま寄ったショップで

(↑左)見かけた個体に度肝を抜かれた。

ライム度合いは先の個体の倍びっくり❗️

買うタイミングを早まったポーン❗️

こちらを待つべきだった滝汗‼️と

一瞬後悔して、後ろ髪引かれながら

その場を去ったが、この個体が

夢やイメージの中に占める存在が

一夜にしてとてつもなく大きくなった。

電話で取り置きを依頼。新幹線使って

迎えに出向いた。ディスコンから3年、

まだ価格にはライムベゼルの付加価値が

全く反映されていなかった。当時は、

個性は異なれどグリサブ二本を立て続けに

買うのにかなり抵抗を覚えたが、一本目が

最初期個体の条件を全てクリアしていたため

別モノという認識をし易かったこと、

今手に入れないと(この色合いで)次はない

という半ば脅迫観念に近いものがあり、

購入に至った。正解だった。



一言にライム色と言っても、調べてみると

俗に言う黄緑とは違いもう少し明るいらしい。
(数種類あるようだ)
(Wikipediaより)

ただ、実際のライムの皮は案外濃い緑。
(これじゃノーマルのグリサブだ)
かと言って果実の色は逆にけっこう薄い。
(このぐらい薄くても良いが、ベゼルとしては明る過ぎるか)
何をもってライムとするのか‥‥。

基準になるものを知らずに

「これがライム」と言われると、

それがライムになってしまう。
(よく見ると、このアングルならばベゼルの色合いの中に、皮と果実の色のレインジがカバーされている)

ベゼルの場合、インサートの地はアルミ。

だから、メタリックという要素から来る

独特の光沢も入っている。

そもそもライムベゼル自体、

その定義がはっきりしていないし、

先の色見本のように何種類か存在する。

PCやスマホの画面上で見ても、その

画面調整によって色映りは変わるし、

元になった画像自体も撮影条件によって

色合いは必ずしも実物通りとは行かない。

こんな幾重にも障壁があったから、

実物を見て裏切られたこともある。

だから、真正ライムと自らが認めうる

この個体に出会えたことは、奇跡的だった。



なんて徒然なるままあれこれ考えていると、

その思いの背景、頭の中

竹内まりやのあの歌が優しく

リフレイン🎶しているのだなぁ。