青木理「TM報告書」3200ページ完読
〜大竹まことのゴールデンラジオ 26年1月15日〜
自民党が一応内部調査をしてるわけですよね。内部調査。
ただ内部調査って、当時379人いる所属議員にアンケートを調査したっていう…
はっきり言えば、生ぬるい調査なんだけど。
その結果、関係がありましたよと答えたのが、179人。
これだけでも結構の数で、半分近くわけですけれども。
ただ、その時の内部調査っていうのには、どんなことが書いてあったかって言うと、
当時の茂木幹事長名で発表されたんだけど、
「党として、組織的な関係は一切ないことは、もうすでに確認済みである」
という風に書かれたんですね。
じゃあ今回の文書がどうかっていうとですね。
例えば、いくつも注目点あるんですけれども。
それ全部紹介するちょっと時間はないんで、この辺り…
実は、僕、来週発売のサンデー毎日で4ページくらい原稿を書いてるので、
詳しくは是非そちらをちょっと参照してもらいたいんですけれども。
例えばね、2019年の7月のこの報告。
当時の日本の教団のトップだった会長から
韓鶴子総裁に当てた報告にこんな文章があったんですね。
2019年の7月なので、
その同じ2019年の7月2日、午前11時20分
自民党本部の総裁室の横にある応接室で、安倍首相と萩生田光一幹事長代行と面談をしました。
「安倍首相と萩生田幹事長代行が、私たち教団官幹部に最も聞きたかったのは、
今の参議院選挙で安倍首相が推薦する候補、(…北村経夫さんって言うんですけど)
その候補を我が団体がどこまで応援するか、その決意が聞きたかったのは明白でした」と。
私が、「これまで10万票だったけれども、今回は30万票を目標とする」と、
「最低でも20万票を死守する」という風に述べて、
「組織を上げて戦っている」というに伝えました。
これに対して非常に、「安倍首相は非常に喜び、安心をなさっているようでした」と。
こんな文章ですね。
この報告にはね、
安倍さんたちに「韓鶴子者総裁のメッセージを伝えて、エルメスのネクタイも送ったんだ」みたいなことも書かれてあるんですけれど。
この北村さんっていうのはどうだったかって言うと、
その後、間もなく行われた参議院選挙で当選を果たしてるんですね。
特票数は17万票くらいだったんで、「最低20万票死守」っていうふうに豪語した票には及ばないんだけれども。どれほど選挙結果に教団の票が動いたかっていうのはまだ分からないんですけれども。
でも、この経過だけ見ると、
首相であり、党総裁である安倍さんご自身が、教団に直接選挙応援を依頼してたということになるわけですよね。
しかもね、この報告にはね、別にこんなことも書いてあるんですね。
引用しますと、
「私は安倍首相が2度目の首相に選出されて以来、
現職首相と家庭連合の会長の立場でも4回合ってます」と。
それ以外にも2回あってるんで、もう今回6度目の面談ですよって書いてある。
これ事実だとするんだったら、
さっき言ったね、「自民党の調査で組織的な関係は一切ない」っていうのは、どう考えてもおかしい。
だって、当の総裁が直接選挙協力を依頼したりとか、
あるいはもう6回も会っているってことになると、
どう考えてもやっぱり「自民党の調査ってのは不十分だったよね」っていう話になるんですけれども。
それ以外にもやっぱり興味深いところがあってね。
安倍さんと教団のその関係のこう取り持ち役みたいなのは、
どうもその萩生田光一さんが仕切っていたというようなことも書いてあるんですね。
だからこれ例えばね、
2020年9月の特別報告には、こんなこと書いてあるんですね。
「真のお母様もご存知の通り、安倍首相との面談を全て取りもってくれたのが、萩生田さんです」と。
「萩生田さんが官房長官になったら、これはまさに天の摂理としか言いよがありません」
みたいなことも書いてあったりとか。
それ以外にね、その選挙のたびにこう教団に近い議員ってのが、
「これとこれとこれなんですよ」みたいな話で。
まあ、自民党の議員何人も名前が出てきているんですね。
これ見ていくとね、例えばね。
「教団が選挙なんかで応援した議員っていうのは自民党だけで290人に登ります」
とも書いてある。
自民党の調査だと179人。
290人っていったら、随分数字が違いますよね。
そう考えると、前提として申し上げとかなちゃいけないのは、さっき申し上げたように、
教団の幹部たちが韓鶴子総裁に報告をしている文章なので、
例えば数字を誇張したりとか、手柄や成果を大げさに書いてたりとかするっていう可能性があるので。
本当にその通りなのかっていうところは、一応、留意しなくちゃいけない。
ただ、さっき「安倍さんと萩生田さんが教団幹部に会った」なんていうのは、朝日新聞が書いているのと符合するんですよね。
朝日新聞が写真付きで自民党本部で教団幹部と安倍さんたちが会ってたっていうのを報じてるんですけれども。
そういうのをも見たりとかすると、まんざら大げさでも誇張でもなくって、教団は教団としてこういう認識を持って報告をしてるっていう風にも思われるんですよ。
そうなってくると、やっぱり統一協会と政治、なかんづく自民党との関係っていうのは、
やっぱりこんな生ぬるい内部調査で終わらしてしまっていいのか?
おりしも、僕が何度もこの番組でも報告しましたけど。
来週ですよ。1月21日に山上被告の判決が言い渡される。
これ当然ですけれどもね、許されざる犯罪を犯かしたわけですから、
ただ山上被告もある意味でカルト宗教の被害者だったっていう面もあるわけですよね。
しかし、当然のこととしてやったことやったこととして、法に従って裁かれると。
それから統一教会も。今、宗教法人法の解散命令が出たりとかして。
十分かどうかは別としても、法に従って裁かれつつあると。
でもこのカルト宗教とある意味で密月を紡いで、
持ちつもたれつ、選挙なんかでしてきたこの政治の責任ってのは、
ほとんど裁かれていないわけですよね。
そうなってくると、これね。
そうそう…高市さんはね、この文章の中にね、32回、名前が出るんですけれど。
どうもね、見てもね、高市さん自身が教団団幹部と深い関係を持っていたっていう具体的な記述はないんですね。
ただ、教団が高く評消してた安倍さんが高市さんを推してたもんだから。
「高市さんが総裁に選ばれるのが、天の望みだ」みたいな文章はあるんですよね。
しかも高市さんご自身、いわゆる統一協会と関係の深かった議員を次々起用して復権させてるわけですから。そういう人たちから高く評価されてるわけだから。
高一政権自身、やっぱり責任から逃れられないってことを考えると、
今回、このまま行くと本当に衆院解散、総選挙っていう風な流れになってくんですけれど。
やっぱり、元首相が銃撃されて命を落とすなんていう重大事件を起こす、その土台となってしまった、
あるいは、夥しい数の被害者を生み出してしまったカルト宗教ってのが、「なんで延命したか?」ってことを考えれば、やっぱり「自民党との関係」っていうのは非常に重大な罪だし。
これもやっぱり総選挙の想点にすべきだし。
もっと言えば、やっぱり政治の罪だけが裁かれない。
みんな、知らぬ存ぜぬで、頬被りして、決め込んで…嵐が過ぎ去るのを待ってる…忘れちゃうっていうのようなことだけは、僕は許すべきじゃないんじゃないかなっていう風に思っているんですけどね。
【青木理】2026年1月15日 旧統一教会「TM特別報告書」で明るみに 自民党議員290人の選挙応援・教団と政治の繋がり…総選挙の争点にすべきではないか?




