【孫崎享(元イラン大使)解説】深謀遠慮なイランの作戦「米国とイスラエルに事前通告」 | ☆Dancing the Dream ☆

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4月1日、イスラエルがダマスカスのイラン大使館を空爆。
4月13日、イランがイスラエル側に報復。


イランにとって、イランが直接イスラエル攻撃を行うことは歴史的に重大なこと。
イランはこれまでパレスチナ支援を行ってきたが、
イランが直接イスラエル本土を攻撃したことはこれまでに一度もなかった。
イスラエルはイランが抑制的であることを良いことに増長しており、愛国心の強いイランの人々には不満が溜まっていた。また、イランと連携しているシリアやレバノン等同盟国も、武器提供はするが直接行動しないイランに対し不満を持っていた。
イランは内側の圧力によって、なんらかの行動を取らないわけにはいかなかった。
特に大使館への攻撃というのは、戦争を仕掛けているのと同じである。
そこで、イランという非常に知的レベルの高い国がとった驚くべき戦略。

なんと、イランは、密かにアメリカとイスラエルにイスラエル攻撃を事前通告していた。
だからこそ、バイデンが「イランが近くイスラエルを攻撃する」と言った。
CIAが掴んだものでもなく、イランからの通告があったからである。

深謀遠慮なイランの作戦。
・イランとしては、国内世論、同盟国との関係上、
 「イスラエルに報復しない」というオプションはない。
・イスラエル攻撃によって、戦争がエスカレーションすることは避けたい。
・そこで、攻撃内容(ミサイルとドローン)を数日前に通告する。
 攻撃目標(イラン大使館を攻撃した出動基地ものみをターゲット)も
 住民のいるような場所を設定していない。ほぼ被害者が出ない設定。
・イスラエルは防衛準備し、イランのミサイル、ドローンは撃ち落とした。
 イスラエルは、防衛に成功したとして国内世論をなだめることができる。
・バイデンもネタニヤフにさらなる報復攻撃をしないように進言している。
・イラン軍参謀総長は、イスラエルに対する『真実の約束』作戦は完了したとの
 報復作戦の完了を宣言をした。




時事放談(2024年4月) 孫崎享 × 鳩山友紀夫
UIチャンネル 東アジア共同体研究所:East Asian Community Institute

00:00 準備映像
00:30 対談スタート、
1:20 鳩山X(旧ツイッター)月間ベスト5と孫崎所長解説(小池都知事の学歴詐称疑惑、日本政府の武器輸出、大阪万博、岸田首相の訪米、自民党裏金問題)
12:20 イランがイスラエルに反撃した背景を孫崎所長が解説、事前通達していたイラン、  
26:50 日米比首脳会談の重要ポイント、「迅速性」の意味、主体性がなくなる日本、韓国政府の今後、「対等ではない同盟」
48:30 韓国総選挙の結果を総括、
53:00 接戦模様の米国大統領戦、ウクライナ問題で注目すべきイーロン・マスク氏の発言、
1:06:35 ガザ地区への侵攻を米国民はどうみているのか、アメリカ外交の負債になりかねない「イスラエル支持」、