ラマダン「即時停戦」決議採択
米棄権、14カ国賛成 国連安保理
3/25(月) 23:57配信 時事通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d2b0a288438a971c6fdeadc95e3405a58402914
【ニューヨーク時事】パレスチナ自治区ガザで続く戦闘を巡り、国連安全保障理事会は25日午前（日本時間同日夜）、イスラム教のラマダン（断食月）期間中の即時停戦を求める決議を全15理事国のうち日英仏中ロなど14カ国の賛成多数で採択した。
米国は棄権した。
決議は「長期的で持続的な停戦につながるラマダン期間中の即時停戦」と「人質全員の即時かつ無条件の解放」を要求。
米国が主張してきたイスラム組織ハマスへの非難は盛り込まれなかったが、「民間人に対する全ての攻撃に遺憾の意を表する」と明記した。
ハマスによる昨年10月のイスラエル奇襲以降、関連の安保理決議案の採決は10回目。採択は昨年11月の戦闘「休止」、同12月の人道支援拡大を求める両決議に続き3回目で、今回「即時停戦」の強い表現が初めて入った。
As Israel Blocks More U.N. Aid, Gaza Is on the Brink of "Most Intense Famine" Since WW2
さらなる国連援助をイスラエルが妨害し、ガザは第2次世界大戦以来「最も深刻な飢饉」に瀕している Democracy Now! 2024/03/25
ガザでは、米国に支援されたイスラエルによる5ヶ月間にわたる攻撃のあと、何百万人ものパレスチナ人が飢え、その間、イスラエルは必要な物資の配達を妨害し続けている。
国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、ソーシャルメディアに「私たちの目の前で起きた人為的な飢餓は、私たちの人間性を汚すものだ」と書き込んだ。
世界保健機関（WHO）のトップは、ガザの子どもたちはすでに栄養失調で死んでいると言う。「これは基本的に政治的危機である。停戦と人道援助があったとしても、"このような危機を一夜にして食い止めることはできない "とし、"これは何世代にもわたって心に刻む災難になるだろう "」