【第10波】JN.1株の流行拡大/入院者数に比べ感染者数が少な過ぎる=過小評価 | ☆Dancing the Dream ☆

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JN.1株出現から見えてきた、大流行する変異株の共通点は?【「新型コロナウイルス学者」の平凡な日常】
IT・科学
2024年01月13日
取材・文/佐藤 佳 写真/PIXTA
https://wpb.shueisha.co.jp/news/technology/2024/01/13/121897/
↪︎(抜粋)
”■「年の瀬の進化」から推測できること
まだ2022年末と2023年末の2例でしかないが、このふたつの流行にはいくつかの共通点が読み取れる。
その1。それぞれの親株(ベースとなる変異株。2022年のXBB株と、2023年のBA.2.86株)は、その時に主流だった株(2022年のBA.5株と、2023年のXBB系統株)とはかなり異なる配列を持っている。
その2。この「親株」に相当する変異株は、その年の晩夏に出現する。
その3。この「親株」そのものが、いきなり大流行することはない。
その4。この「親株」のスパイクタンパク質に、ひとつの「プラスアルファ」の変異、つまり、2022年のXBB株にとっての「F486P」、2023年のBA.2.86株にとっての「L455S」が入ることをきっかけに、流行が急拡大する。
その5。「プラスアルファ」の変異は、「感染力」の向上(XBB.1.5株にとってのF486P変異)、あるいは、「免疫逃避力」の向上(JN.1株にとってのL455S変異)に貢献する。
そしてその6。この「プラスアルファ」の変異が獲得されるのが、ちょうど年の瀬にあたる。
最後に念のため。これはあくまでケーススタディ、あるいは、科学的知見に基づいた私個人の「推測・私見」であり、「予言」や「法則」のようなものではないことには、くれぐれも留意いただきたい。
■「延長戦」に突入した新型コロナ禍、2024年は......。
このコラムを書いている2023年12月29日現在、日本は第10波の入り口にいる。インフルエンザや溶連菌などに加えて、新型コロナの感染も急拡大している。都内では連日、東京消防庁から救急車ひっ迫アラートが出ている。そのような「確証」をもって、大手既成メディアもようやく、JN.1株の流行拡大を報じ始めた。
"8割おじさん"こと西浦博先生(京都大学)は、過去の著書かインタビューの中で、新型コロナの流行の波を野球のイニングに喩えていた。第1波が収束したタイミングあたりで、「まだまだ1回の表裏が終わったところ。これから2回、3回と『流行と対策』が続いていく」というようなことを述べていた。
それがついに、10回表、である。延長戦にもつれこんでしまった新型コロナ禍であるが、はたして2024年はどうなるのだろうか。そして、2024年の年の瀬にも、23年や22年と同様に、新たな変異株による流行拡大イベントが起きてしまうのであろうか......。”