とても90歳とは思えない。
目が輝いていて、声に張りがあり、
生き生きなさっている。
「結局、好奇心です。」って。
素晴らしいな。
温暖化予測の先駆者 ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏(2021年10月5日)
二酸化炭素やフロンガスの影響などで地球温暖化問題が注目をされてきたのは、
1980年代頃からでした。
そのずっと以前から研究を続けてきた真鍋さん。
真鍋さんは、1989年に世界で初めて「大気の流れ」と「海洋循環」を組み合わせた
地球温暖化予測を発表しました。
「いろいろ面白いことが出たんです。
海を入れたおかげでね。
この研究で分かったことは南極周回ですね。
だから、北半球では緯度が高くなるほど温暖化が大きくなると。
北極海とその周りで温暖化はべらぼうに大きくなるんですよ。
そのおかげで海氷がどんどん減って、今それはご承知の通りだと思いますが、
過去20年、30年くらいで海氷の面積が、夏の面積が、20%から30%ぐらい減っている。
それでその影響もあって温暖化は、高緯度でうんと大きくなっている。
ところが、この論文でやってみると、
南極周回ですね。
ちょうど南緯45度から南緯70度くらい、
南極周回 南の高緯度では温暖化が全く起こっていない。
熱を海は南極周回で深く混ぜているために、温暖化が小さくなった。
海の混合のために熱を混合していますから、表面の温暖化は全くないんです。
ということをこの論文で発見したんです。」
LIVE!ノーベル物理学賞・真鍋淑郎さんの喜びの声【TBS・news23】
50年前は、気候変動、地球温暖化というのは全く一般的ではなかった。
50年前に、研究を始められたきっかけはどこにあったんでしょうか?
温暖化の研究を始めたきっかけは?
「その頃に、気候モデルから発展させて、
それで大気大循環というものに発展させると。
そうすると気候の研究ができるという考えで、
アメリカでも高等研究所で、そういう気候モデルの開発と。
だから天気予報のモデルをどんどん発展させて、
天気予報のモデルから気候のモデルを作るという動きがあったんですが、
それが元になっています。」
50年前は、気候変動、地球温暖化というのは全く一般的ではなかったですよね?
「まったく一般的ではなかったです。
だから、結局、好奇心でです。それからスタートしたと。
でも元はと言えば、今、毎日の生活に必要不可欠になっている天気予報のモデル。
これが、やっぱり、気候変動の研究をするのに、元になりました。」
今の地球の状況をどう感じているか?
「一番の大きな問題は、干魃ですね。
干魃の変動がどんどん増えている。
南部ヨーロッパでは乾いていて気温も上がる。気温が上がれば益々乾く。
それで干魃が頻繁に起こる。
アフリカのサヘル砂漠なんかではやっぱり間伐で農業が前のようにできなくなる。
それで大量の人々がヨーロッパに移民していると。
それから日本も、大洪水、崖崩れ、そういうものが非常に頻繁になってきた。
世界を見ると、最近は、ライン川で大洪水が起こって大変だったと。
こういうことが今起こっているので、
それが、元はと言えば気候モデルで、
むかし予想したことが、そのまま今ずっと起こってるんです。
だから、これはもう大問題で、将来はこの傾向がどんどん続いていって
悪化するということになっていますので、
これからやっぱり対策をどうするかというのは、大問題になると思います。」