PCR検査で陽性となった人の
新しい治療法(ステロイドや抗体カクテル薬)が出てきている。
この治療法を的確に使うためには、
的確な「検査による診断」が重要なのだ。
非常にむつかしい65歳以上の高齢者で、臓器移植の後で、発熱がつづき、
血液の凝固異常が起こっている人でも助けられるようになってきている。
患者それぞれに合う治療法を的確に行うためには、
以下の検査による診断が必須である。
●ウイルス検査
●血液検査
●CT検査
今までは、これらの検査による診断が抜けていた。
きちんと診断がなされないまま、
血中酸素濃度の数値だけで軽症、中等症、重症などと分けている。
感染者が増加し医療崩壊が起きている現段階で、
このような「診断と治療」のシステムを動かすことは可能なのか?
児玉龍彦教授は、
生命を救うために、
100のできない理由を言うより、一つのできることをやる事、
このシステムを日本中の医療機関に広げる事が大事だと言う。
コロナ患者を診ない医療機関と、
診る医療機関に分かれている現状を変え、
日本の大きな医療キャパと優秀な医療人材を活かす時が来たと、
医療人を激励した。
また、ワクチンについて、
ワクチンの集団免疫は難しい事が明らかになって来た。
コロナはRNAウイルスなのでどんどん変異し、
ワクチンをエスケープしてしまうものが増えてくる。
しかし、RNAワクチンは重症化を防ぐのに役立つ。
3回目のワクチン接種をしようと言われているが、
3回目が必要な人は抗体ができにくい特定の人。
よって、抗体ができているかを調べるために抗体検査が必要。
抗体検査を保険適用にすべきである。
抗体カクテル薬も、
ワクチンと同じで、供給できる量を明確に公表すべきである。
軽症者、中等症に打つべきかどうかを議論されているが、
確保されている本数は限りがあるのではないかと思われる中で、
限られた資源を有効に使うためにも、
いま何本確保されていて、次にいつ頃何本入ってくるのか、
それによって診断の体制と薬の使い方が計画される。
これを取り計らうのが厚労省、専門家会議の大事な機能である。

笑顔を見せながらコロナ対策について語る児玉龍彦教授のお顔が
何かに似ている…翁面に見えてきました。
「翁面」は五穀豊穣、不老長寿、天下泰平など
人間生活の根底にある願望を象徴するという。
感染爆発!大事なのは診断と治療【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う】20210807
重症化とは?
ウイルス量が増えているピークではなく、
抗体が増えてきた時期に起こっている。
病気の進行の順番は、
発熱、炎症→血液の凝固の異常→肺炎、呼吸不全
診断が重要 重症化を見分ける検査とは?
今は、以下の検査による「診断」が行われないまま、
軽症、中等症、重症などと言われている。
これは医療の現実を無視している。
治療法を決めるためには、検査による診断が必須。
血液中にウイルスが多い人は重症化しやすい。
抗体ができにくい人が重症化しやすい。
しかし、実際に重症化した患者では、ウイルスが多くて抗体が少ない人と、
ウイルスが少なくて抗体が多い人の両方がある。
●ウイルス検査
↪︎ウイルスの量の多さを調べる。
●血液検査
↪︎炎症の状態を調べる。
↪︎重症化しやすい人はリンパ球、血小板が減る。
↪︎ D-dimerという凝固異常の人が重症化しやすい。
●CT検査
↪︎ 酸素分圧、呼吸機能で、 呼吸機能の変化、
呼吸不全が急に起こるのを見るが、
呼吸機能の急変が起こる前に、CTで「すりガラス様の変化」の様な
おかしな肺炎増や肺水腫のような際立った肺炎増がないか見る。
段階毎の治療方法
①PCR検査、ウイルス量・変異の有無検査
②陽性例には血液検査、CT検査をする
↪︎この早期の段階で、ウイルス量を減らしたりウイルスの力を抑えるために、
アビガン、イベルメクチンが効くのではないかとされる。
もう少し悪化すると、レムデシブル(腎機能に障害がでる副作用あり)。
③肺炎には免疫暴走(サイトカインストーム)を抑える早期治療
↪︎ 免疫抑制剤を使う。ステロイド、アクテムラ。
④さらに重症化したら
↪︎酸素吸入、人工呼吸器エクモ。
↪︎最新の治療:ウイルス自体を減らす「抗体カクテル薬」が出てきた。
注意が必要な治療「免疫に合わせた治療法」
的確な治療のために、正確な診断が必要。
●免疫が弱いとウイルスが増殖して重症化するタイプ
↪︎「抗体カクテル薬」を使う
高齢者、がん、基礎疾患m免疫抑制剤を使用中の人、大量のウイルスを吸い込んだ人
●免疫が働きすぎてサイトカインストームで重症化するタイプ
↪︎免疫抑制剤
肺炎になりつつある人はステロイド早期投与が効く。
※重症化が減ってきているのは、ワクチンで減っているだけではなく、
これらの治療法によるものでもある。
抗体カクテル薬はどう効くのか?
ウイルスが多い人に効く。ウイルスの消失を促す。
免疫が弱く抗体陰性の人はウイルスが多い。
※軽症に、中等症に効くかどうかと言われているが、
この薬はウイルス量の多い人に効く。
ウイルス量と重症度の関係は?
●無症状の人
↪︎ウイルス量は少なく、抗体量は低い人から高い人までいる。
↪︎ウイルスが入ると抗体ができてウイルス(抗原)が消えていく。
●軽症、中等症の人
↪︎無症状よりウイルス(抗原)量が増えてくる。
その割に抗体量が増えていかない。
↪︎よって症状が出てくる。
↪︎この人達に「抗体(抗体カクテル薬)」を加えれば症状を抑えられる。
●中等症から重症の人
↪︎ウイルスが多く、抗体が少ない人。
「抗体カクテル薬」が効く。
↪︎一方で、免疫暴走が始まってしまうと、
ウイルスが消えても抗体がどんどん増えるが、
抗体が増えても効かなくなってしまう。
「抗体カクテル薬」は効かない。
★難しいのは、
免疫が働きすぎるとサイトカインストームで重症化するので、
免疫抑制剤を使いながら、
同時に、高齢者、がん、基礎疾患、免疫抑制剤使用中、
大量のウイルスを吸い込んだ人として「抗体カクテル薬」を
使わねばならない場合もある。
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ワクチン神話を疑え!というテーマで
「RNAワクチンは細胞性免疫を強くする可能性が高い」と述べた。
これは、最新のネイチャーで事実として発表された。
急激に患者が増加し、医療崩壊が起きている、
人的、物的にむつかしいと考えられている、
この今の段階でも、
このようなシステムは机上の空論ではない!
隅田区では、すでに上記の「検査」を行なっている。
5ベッドの少数だが、「検査」を行い、
ステロイドをやるか、抗体カクテル薬をやるかなどの診断をつけて、
重症化の医療機関に移すというシステムを実行し始めている。
世田谷区でも来週から始めると区長が決めている。
日本中で、この新しいやり方が広がりはじめている。
大事なのは、病院にこのようなシステムを正確に伝えて、
100のやれない理由を言うより、
やれる一つの事をやっていき、流れを変える事である。
「診断」と「治療」の流れを変える
大事な時期に来ている。
重症化リスクは、1〜2%であったのが、0.1%まで下がっている。
そうでなければ、東京は医療崩壊では済まない。
重症化リスクが減っているのは、ワクチン接種率が増えているのもあるし、
治療法(ステロイド、抗体カクテル薬)が出てきている事もある。
これを活かして力を合わせる事が大事だ。
また、コロナ患者を診る病院と、
診ない病院に分かれて、診ない医者はコロナに近づかない。
これをやめて、一般の患者の治療も同時に守りながら、
オールジャパンの総動員で、診断と治療を行うようにする。
日本の医療のキャパは非常に大きく、
優秀な医療人材も多くいる。
その手足を縛っているものを解き放つ時が来た。