土石流、20人流される 2人心肺停止、未明から大雨―静岡・熱海
時事通信 2021年07月03日19時05分
3日午前10時半ごろ、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生し、県によると、住民約20人が流され、2人が心肺停止状態で発見された。県警や消防などが捜索、救助活動に当たっている。陸上自衛隊は県の災害派遣要請に基づき、隊員30人を派遣した。
県災害対策本部などによると、現場はJR熱海駅北側の逢初川沿いで、大量の土砂が斜面を海に向かって約1キロにわたり流れ落ちた。土石流は複数回起きたとみられ、少なくとも十数棟が流された可能性がある。
同日午後2時ごろ、相模湾の伊豆山港で2人が水面に浮いているのを漁船が発見。下田海上保安部が収容した。伊豆山地区では住民約80人が避難。熱海市によると、地区全域で断水が発生した。
気象庁によると、太平洋側に延びる活発な梅雨前線の影響で、現場付近では3日未明から朝にかけて大雨が降った。熱海市網代の観測点では同日午後0時50分までの48時間雨量が316.0ミリとなり、平年の7月の1カ月雨量を大幅に上回った。
市は土石流の発生前日の2日午前10時、市内全域に5段階の警戒レベルで3番目に高い「高齢者等避難」を発表し、発生から約30分後の3日午前11時5分、最も高い「緊急安全確保」を出した。
大雨の影響で、同県沼津市の黄瀬川沿いで住宅1棟が流された。住人は避難して無事という。同川に架かる橋が折れ曲がるなどした。