岡山県が異様なことになっている。
橋本岳元副厚労大臣も岡山4区である。
橋本氏についてはプリンセスダイアモンド号の感染対策措置の不手際や、
厚労大臣政務官の自見英子氏との不倫関係などが報じられていた。
岡山県は、加計問題の加計学園の本拠地でもある。
加計学園の岡山理科大学は、
国家戦略特区の愛媛県今治市で「世界に冠たる獣医学部」を新設し、
感染症対策を行うと謳っていた。
彼らは、いったい何をしているのだろう❗️
岡山県でおきている”非常事態“とは？
岡山県内の4つの保健所長が、
「一身上の都合」として依願退職し、空席なのだという。
後任が見つからず、県幹部らが兼任に凌いでいるのが現状なのだ。
保健所といえば、
「PCR検査」と行うなど
各自治体のコロナ対策の要となっているが、
PCR検査の拡充が求められる中、
保健所はキャパが小さく、検査の目詰まりの最大の原因になっている。
保健所長の席は厚労省の医系技官の座布団であり、
要するに保健所は医系技官の天下り先である。
この小さな利権を守るために日本の PCR検査は抑制されてきた。
保健所は、いわゆる「感染症ムラ」の一部なのだが、
現場の職員は、感染拡大により押し寄せる相談者に対応するために、
昨年来、過酷な業務を強いられ懸命に業務にあたっていたに違いない。
「感染症ムラ」とは、《感染研✖️厚労省医系技官》から成る。
政府の分科会の専門家の主要な人物は、感染研関係者である。
「感染研」は厚労省の内部組織で、
感染症情報センターは、保健所と並び、
感染症法に規定された厚労省の感染症対策の中核だ。
https://gentosha-go.com/articles/-/27783
自治体が運営する「地方衛生研究所」は、
遅れが批判される変異株の調査の一角を担っている。
まず、コロナ陽性をみるPCR検査をし、
地方衛生研究所で変異株と考えられる検体の変異株PCR検査をし、
それを感染研がゲノム解析をする。これで数日間かかるのである。
※すでにサーモフィッシャー、ロシュなどで変異を
効率的に検出、識別する試薬が開発されている。
(約1時間で結果が出る/全自動で3種類の変異を同時に確認できる)
https://ameblo.jp/et-eo/entry-12667268730.html
※感染研ＨＰ
「日本の感染症サーベイランス」
国立感染症研究所 感染症疫学センター
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/nesid/nesid_ja.pdf
保健所は常に行政改革の対象になっているため、
保健所が検査をに担うことは存在意義として重要なのだろう。
「感染症ムラ」にとっては、コロナはバブルなのだろうが、
保健所は、
相談対応や検査対応、入院調整、患者移送、公費負担手続き、
積極的疫学調査、濃厚接触者の健康観察…
過重業務でギブアップ状態だろう。
実際、積極的疫学調査を一時停止した自治体もあった。
保健所に設置された「帰国者・接触者相談センター」では、
発熱に苦しんで連絡してきた感染を心配する市民に、
当初、「３７.５度以上の発熱が４日以上続く」(厚労省20年5月8日削除)
でなければ検査からオミットしなければならなかった。
忸怩たる思いの職員も多かったはずだ。
※保健所の実態に関する報道
「昼食5分、トイレも行けぬ」 コロナで疲弊する保健所
朝日新聞2020年10月12日
https://www.asahi.com/articles/ASNBD6F09NBDULFA022.html
瀬戸際の保健所 いま何が起きているのか
NHK 2020年4月28日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200428/k10012409901000.html
岡山県の医療体制の状況も異常だ。
中国新聞が、中国地方・5県の
コロナ関連データをグラフ化して公開している。(*下段)
岡山県が、他の4県とは明らかに異なるのは、
医療提供状況だ。
医療提供のグラフ「確保病床使用率、宿泊療養施設使用率」をみると、
宿泊療養施設使用率が、確保病床使用率の上回り、
2倍ほどになっている。
これは、何を意味するのか？
中国地方で岡山県だけが、無症状感染者、軽症者が圧倒的に多く、
病院ではなく、宿泊療養施設に入っているのだろうか？
宿泊療養施設もすでにパンク状態だ。
本来、病院に入院するべき感染者が、
宿泊療養施設に入っているのでなければ良いが、
仮に、そうだとすると、
岡山県が公開している病床占有率は、
実態とは異なる状況だということになるのではないか？
危惧されるのは岡山県はすでに医療崩壊が起きているのかもしれないということだ。
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●岡山県内４保健所長が空席 相次ぎ依願退職し“非常事態”
山陽新聞2021年04月20日
https://www.sanyonews.jp/article/1121802/
岡山県内で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、県が管轄する５保健所（備前、備中、備北、真庭、美作）のうち４保健所の所長が空席という“非常事態”となっている。現職の所長が３月末で相次ぎ依願退職、所長は原則医師資格が必要なことなどから、急な手当てが難しいためだ。現在は資格を持つ県幹部らを兼任させてしのいでいるが、保健所は新型コロナ対応の最前線だけに、県は担い手の確保に躍起だ。
県によると、退職したのは真庭を除く４保健所の所長だった３人（備中、備北は兼務）で、理由はいずれも一身上の都合だった。県は緊急措置として本庁勤務の部長級職員に備前、備中、備北の３保健所長を、今月に真庭保健所長から異動した美作保健所長に真庭の所長をそれぞれ兼任させた。
地域保健法施行令は、保健所長は医師資格を持つ人か、医師と同レベル以上の専門知識を持つ人と規定。県の職員で医師資格を持つ計１３人のうち他に適任者はいなかったという。
保健所は住民の健康管理や公衆衛生を所掌し、新型コロナ禍では感染者の接触歴調査や健康観察といった役割を担う。５保健所では会議にウェブを活用したり、役割分担を見直したりして、複数のできるだけ早期に解消したい」としている。
（2021年04月20日 07時00分 更新）
●岡山県の保健所 Wikipediaより
●中国新聞
【グラフで見る】中国地方5県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=708364&comment_sub_id=0&category_id=1167
⚠️縦軸の数値が各々異なることに注意。
岡山県
広島県
山口県
鳥取県
島根県
●厚労省 事務連絡 令和2年9月4日
「帰国者・接触者相談センター」の名称
「受診・相談センター(仮称)」等に変更するよう都道府県に通達
https://www.mhlw.go.jp/content/000667888.pdf
