【安冨歩教授「れいわ新選組」出馬会見】国勢調査権を用いた「国民国家システム」の解明研究する❗️ | ☆Dancing the Dream ☆

☆Dancing the Dream ☆

Let us celebrate
The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆


安冨歩・東大教授 「れいわ新選組」から出馬 記者会見
山本太郎 2019 06 27

「現代社会というのは、見た目は豪華だが、
真綿で首を締めるような息苦しい社会。
そこをなんとかしないと幸せにはなれないし、
崩壊に向かっていくのではないかと強く危惧している。」

「エリートのインテリゲンチャが、真面目に物事に取り組んで、
人々を地獄に連れて行く。
それをどうやって解消したら良いのかという問題を考えてきた。」

「政策をどうこうしてどうにかなるという段階ではもうない。
政治の原則を変えないといけないと思っている。」

「政治の原則とは何か?
私たちの住んでいるこの国の豪華な地獄は、
〈国民国家〉という名のシステム。
それは、
イギリスで形成された〈資本主義システム(資本生産的システム〉と
フランスで形成された〈市民による国民軍〉という
二つが融合して出来あっがったものだと見立てている。」

「これが機能しなくなった。
第一次世界大戦から機能しなくなり、
もう100年も経っているので、完全に機能しなくなっている。」

「だけど、このシステムが、まだ
私たちの社会の根幹になっているというところに、
問題の本質である。」

「このシステムは、
インターネット、高齢化、アジアの台頭という大きな波によって
崩壊の危機に瀕している。それが私たちが暮らしている時代。」

「この時代においては、
政治の原則であるところの〈国民国家システム〉の維持、
別の言葉で言うと〈富国強兵〉の維持は難しい。
〈富国強兵〉という言葉を、
〈経済発展〉とか〈GDP何%〉などと言い換えているだけである。」

「だから政治の原則を別の原則に変えないといけない。
その原則とは、〈子供を守る〉という事だと考えている。」

「生きるということの目的、
特に社会の目的は〈子供を守る〉ことである。
蟻や蜂の社会の目的は子供を守ること。
私たちの社会は、元々、自分たちを守るためではなく、
〈子供を守る〉ためにあった。
もしそうでなければとっくに人類は滅んでいたと思う。

「その生命に普遍的な原理に戻るだけのこと。
それを思い出せば、〈国民国家〉の地獄から
逃れられるのではないか、と思っている。」

「〈子供を守る〉という事を、政治の判断の基礎に置く。
それが生き辛さから、
私たちを救い出す唯一の道だと考えている。」

「埼玉県の東松山市の市長選挙に
〈子供を守り、未来をひらこう〉というスローガンで立候補した。
太郎さんの方から、準備はできているので出て欲しいと言われ、
自分で準備するのがどれだけ大変かは、小さな選挙やってさえ、
充分に分かっていた。
しかも徒手空拳で政党を作るという冒険を
太郎さんがやって下さって、
まさに浄財といえる2億のお金を集めて頂き、
ただ選挙に出ればいいという条件を用意して頂いたので、
国政選挙を通じて〈子供を守る〉という事を
原則にしようという事だけを 皆様にお伝えしたい。」



「政策をどう変えたところで、
そんなに変わらないと思っている。
大前提として政府が経済政策を変えると、
世の中が良くなったっり悪くなったりするということになっているが、
戦前戦後の経済史を見ると、
政策によって世の中が変わるということはない。
もちろん、ソレするか?〜というような事は何回かあったが、
良くなる方に政策が機能した事があるのかな?という気がしている。」

「その意味では、アベノミクスは、ソレするか?〜のうちの一つ。
端的に言えば、日本銀行の規模が、
安倍政権では150兆円だったものが、500兆円位になっている。
明治以来の150年という長い年月をかけて150兆になったものが、
バッと500兆になるという衝撃を引き起こすというのは、
余程の確信がなければやってはいけない。
それでどうなるのかな、という恐怖は感じる。」

「それは日本だけがやっている事ではなく、
資本主義システムが機能しなくなって、
以前の帝国システムに回帰しつつあると多くの人が指摘しているが、
黒田明伸(東大教授)という同僚の貨幣史研究者が指摘しているが、
中国の国が発行した貨幣の銅銭などは大半が還流せず消えてなくなる。
経済活動を維持するためには、どんどん銅銭を出し続けなければ回らず、
投入を怠ると反乱が起きた時代がずっと続いていたという。
その知識を前提にすると、通過を投入したら返ってくるという事が、
19世紀の資本主義システムで起きていた事自体が、
ある種の異常事態だったという気がしている。」

「日本銀行券、日本銀行の信用すらも、
かつての銅貨のように、返ってこなくなる。
だから投入し続けなければ経済が回らないという
異常事態となっているのではないかと。
アベノミクスは、それに対する対応というように
考えた方がいいと思う。
そうでなければ、とっくにインフレが起きているはず。」

「だから、私たちがかつて経済だと思っていたものの底が抜けて、
ぜんぜん違うシステムに移行しており、
移行したシステムに適応した決済システムを
私たちが形成できていないので、
じゃんじゃんお金を投入するしかなくなっている
という風に解釈した方がいいと思っている。」

「消費税をなくすというのは、悪くないと思っているが、
それで問題が解決される事ではないし、
〈本物の好景気〉というのは、
アベノミクスみたいにじゃぶじゃぶとお金をつぎ込んだりして、
株価が上がるという事ではなく、
人々の暮らしがどんどん豊かになって、皆ハッピーになって
舞い上がってくるみたいな事を指していると思うが、
それは、政策によって実現できるのではなく、
人々の活力が発揮されて初めて実現できるものだ。
それには〈子供を守る〉という事、
子供がニコニコしていて、初めて私たちの心も明るくなり
経済も景気がいいと思う日が来ると思っている。」

(中略)

ーー

「私が戦後日本で最も尊敬している政治家は、石井紘基議員。
民主党の自宅で暗殺された方。
彼は国政調査権を用いて、日本社会の構造
特に財政に関する構造を解明するという仕事をなさって、
私が『経済学の船出』という本を書いた時に、
日本の財政構造について、色んな本を読んで調べてみたが、
意味のあることを書いてある本がほとんどなくて、
その中で石井紘基の作品に出会って、非常に尊敬して、
この人は誰なのだろう?と思って、
あ、あの暗殺された議員だったんだと思って衝撃を受けた。
もしも、参院議員として当選すれば、
国勢調査権を用いて、今の日本社会の漠然とお話しした
国民国家システムというものが、どういう形をしていて、
どういう風に作動しているのか、ということを
解明する研究をしたいと思っている。
私が積極的に議員になるという事の
意味があると思っている一つ。
その事を実現できたら何か意味のある事が、
皆様に提供できるんじゃないかと思っている。」

ーーーーーーーーーーーーー


石井紘基氏の著作
※『日本が自滅する日:「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!
※『日本を喰いつくす寄生虫:特殊法人・公益法人を全廃せよ!
※『だれも知らない日本国の裏帳簿



石井紘基の国政調査権による日本財政の構造の調査研究とは

日本の官僚と一部の政治家による腐敗した官僚制経済は、
すでに破綻している。

彼らは〈特別会計〉という隠し財布をもつ。
この金は、ほぼ無意味ことに使われ、消えている。

日本の財政の実態の全体像は、誰にも解らない。
一般会計というのは、単なる見せ掛けに過ぎず、
実際は、日本の金の大半は特別会計に流れている。

特別会計というのは、一般会計のように、
国会のチェックを受けなくても良いということになっている。
憲法83条では、
「国の財政を処理する権限は、
 国会の議決に基づいて、これを行使しなければならない」
とされている。
つまり、特別会計は、実際、憲法に違反しているのだ。

特別会計の憲法違反を指摘し、
ノーチェックで「特別会計」から湯水のように流れる金は、
いったいどこへどのように消えていくのかを掴もうと、
国会議員が持っている国政調査権を駆使して一人奮闘したのが、
暗殺された石井紘基だった。

石井紘基が国政調査権を行使し、
会計監査員に資料提出を求め、研究して解ったっことは、
特別会計の金は、政府系の会社(特殊法人)が仕切っているということ。

特殊法人は、実は、借金まみれなのだ。
特別会計のシステムは、経済成長し、税収が増え、
その金が一般会計からどんどん特別会計に流れていた間は、
それなりに機能していたが、
成長が止まると、借金で支えられるようになる。
その借金とは、主に「国債」という国民からの借金や、
財政投融資(郵便貯金や年金積立金)だ。

「特殊法人」は、
このような「特別会計」から流れる金のおかげで潰れない。
兆単位の大借金をして、子会社に融資までしている。
なぜ子会社を沢山作るのかと言えば、
我も我もとピンハネの甘い汁を吸いたい官僚の
天下り分の座布団が必要だからだ。

その政府系子会社の下に、民間の子請け孫請け会社がぶら下がっている。
民間の会社は、そのおこぼれに預かる。
民間企業は競争が激しいので儲からない。下請けは儲からない。
孫請け、孫孫請けは、ピンハネに次ぐピンハネによってジリ貧である。

例えば、原発を作るのに10投入された金の内、
実際は1の金で粗末に作られる…というように。
天下り官僚は、原発の安全性=命より、
自分の懐に入る金の方が重要なのだから。
官僚が天下り先の政府系企業がピンハネして儲け、
実質経済が圧迫されている。
経済がうまく回るはずがない。

石井紘基の調査資料は、ダンボール何十箱分にも及んだが、
石井に協力した会計監査員は、特殊法人の下にぶら下がった
民間の企業までは調査することができない。
要するに、特別会計が一体どこにどう流れているのか、
その末端までは、調査することはできないのだ。
つまり、全体像は、だれにも解らない。

石井紘基は、1965-1971年、留学先のソ連で、
ソ連はいずれ崩壊することを予見したという。
帰国して政治家になり、権力の闇に隠された日本の経済の実態を調査し、
ソ連の腐敗したシステムと、これが瓜二つである事に気づき、
愕然としたのだ。
石井は、日本崩壊という最悪の事態をなんとか食い止めようと闘い、
ついに、国会を揺るがす重要なネタを入手した。
その資料を入れた鞄を持って出勤しようとした2002年10月25日、
自宅前で殺害されたのである。


ーーー

IWJ 安冨歩教授 公開授業
日時 2013年11月27日(水)
場所 東大駒場キャンパス



「そのシステムの中心に、東大があるんです。
そういう中に入るということが、
日本ではエリートになるということ。
あなた方は、ここに入る道が開かれている。
もしも、あなた方がここに入って、
おかしいと感じることがあったとしたら、
原因はこれです。

学問をするとか、そういうことは、
この一部としてのみあるのだし、
そのシステムの端に、私みたいな変な奴がいて、
こうやって勉強させてもらって大変ありがたいですけど、

でも、そのシステムの中枢が、
そういうもので出来上がっているわけですね。
それによって支えられているし、
それによって人材が養成されているので、

当然ですけど、
このシステムの中にあって、
それで正常に、本当に意味のある言葉が語られて、
意味のある事がなされているとしたら、
それの方が驚きです。

それは無理です。
人間には無理です。そんなことは。」

「で、このシステムは、
今 もう完全に破綻してるんです。

国債が12年前で1000兆円、
実は当時は800兆と言ってましたが、
200兆くらい隠れてたんですよね。
で、今、表に出ているやつが1000兆を超えていて、
裏に隠れているやつが300兆くらいあるんだと思うんですけど、

さらに、年金は、すでに数100兆円欠損が出ていて、
ほかに、医療保険だとか、なんだかんだ入れると、
2000兆円とか、そういう規模の欠損が生じているんです。

国民1人当たり、2000万円づつですよね。
なんか訳の分からない借金があるって、
想像する事が難しい。
いったい何を意味しているのか僕には分からないんですけど。

私が子供の頃に、
1人当たり200万とか300万とか借金があると聞いて、
気絶しそうになったんですけど、
でも、その後に10倍くらいに増えちゃいましたね。

その間、このシステムが、ずーーーっと回り続けて、
景気が悪くなると、財政出動だとか言って、
バーーーっと、いっぱいこういう所
(特会から特殊法人、下請け、子請け、孫請け、孫孫請け∞のシステム)に
流れていくっていう事が繰り返されてきたんですが。」

「そういう事を、どうやったら止められるんだろう?って。
一刻も早く止めないといけない。
止めるのは、簡単で、
石井紘基さんが言ってたんですけど、
これを「即、ぜんぶ潰す」「特別会計をやめる」
「そこで働いている人はぜんぶ生産会社に入れる」
全部で200万人くらいなんです。
そのうち半分位は、もうかなりリッチなお役人だから、
別にもう面倒見る必要はなくて、
そのまま退職してもらって、
ゆっくり遊んでてもらったらいいんですね。
だから、100万人なんですね。

100万人を抱えてればよくて、
石井さんが言ったのは、
2、3年もすれば、5、600万人くらいは雇用が生まれるはずだから、
そこに再就職してもらえば、何も問題はない、と。
再就職しなくったって、
ずっと、飼ってたって別に大したことはないんだと。直接払えば。
仕事を作って、払う、という事をじゃなくて、
直接1人づつ面倒見るのは、そんなに大したことはないので、
一刻も早く、そうするべきだ、と言っておられました。」

「原発とかも、
このシステムの一部ですね。
東京大学もこのシステムの一部。
このシステムの一部ではない機関というのは、
ほとんどないんです。

全てがこのシステムの中に取り込まれていて、
このお零れっていうのは、全国民にいくようになってるんです。
皆さんが学校に来れるのも、お父さんお母さんが、
このお零れをどこかからもらって来ているから、
大学に進学できるという、
そのくらいの話なので。

このシステムというのは、
誰かが独占していれば、潰せるんです。
だけど、全国民に薄く配られているから、
誰もがこのシステムを止めると、ちょっとは損するんですね。
この中核にいる人達は、とっても損します。
でも端の方にいる人もちょっと損するんです。
なので、止める事がとても難しい。

それが戦前と違う所ですね。
戦前は、こういう人達
(天皇家、官僚、政治家、財閥、陸軍、海軍の勢力)が
全部取っちゃったんですけど、
戦後は民主主義なので、全員に配られるようになったんです。

で、これは、改善したんか❓っていう風に
僕は感じるんですけど。」

「資源が限られていて、
人間は、自分自身によって
自分自身を満足させるって事が出来なくなっている場合、
外部から何かを取らないと生きて行けなくなってしまうので、
そうすると、必ず、取り合いになります。
取り合いになったら、そこに必ず軋轢が起きます。
軋轢をやっていると、
すごいエネルギーとか神経を使って疲れるから、
何とかして欲しい訳ですよね。
そうすると、財政からチョロっと降ってくる訳ですよね。
それで、やられている方も、ちょっとくれるならいいや、
という話で納得する。

だから、皆が軋轢があって、ぶつかってガチンガチンやって
それを取り合いっこしてっていう、激しい事をしたくないので、
まあ、しょうがないかな〜、でも、しょうがないと思うために、
ちょっと何かして欲しいな〜、という、
その「ちょっと何かして欲しい」という部分を財政が担っているんですね。

だから、1億人が喧嘩にならないために、
ちょっとづつ、「まあまあこれでよろしく」みたいなものが、
溜まりに溜まって、こういう所に、ざーーーっと集まって来て、
何百兆円という金になって、
毎年 使われていってるという事なんですね。」


「経済成長とは、田舎から都会への《移動》である。
お金というものに関与しないで生きている人達が、
お金に関与して生きる方に《移動》してくる、というのが、
経済成長の条件である。」

「《移動》が続いている間は、
こういうシステムを作っても、ちゃんと回る。
しかし、《移動》が終わったら、経済成長は止まる。
物理学的にクリアな話である。」

「それで、飽和してしまったら、外部から《熱浴》が要る。
経済の《熱浴》とは何かというと、ない❗️」

「外部から付け加えていくものが止まったら、
そのシステムは、崩壊する。」

「それが、僕が子供の頃から、
もうこんなことしたら、あかんあかん、もう潰れるといっていたのに
意外と持つんですね。」

「石井紘基が、1970年代にソ連がもう崩壊している、
と彼には見えたけれど、実際に崩壊するまでは十数年間かかりましたよね。」

「日本が、もう崩壊している、もう崩壊しているんじゃないか、
という風に石井紘基が目撃したのが、1992年だとしたら、
その時の日本の経済状態というのはソ連に比べてかなり良いから、
例えば、崩壊する時間が例えば、2倍に延びると単純に計算したら、
30年かかる。
いま、ちょうどそこから20年くらい経過したところ。
というイメージかもしれない。」


「民主党の政権交替では、多少、このシステムを止める政策がとられた。
そうすると、何が起きるかというと、「ちょっとづつ」全国民が困る。
それで当然のことだが、
小沢さんがまず、訳の分からない検察の事件で首相になる前にコケて。
結局、無罪でしたよね。
次に、鳩山さんが、米軍基地の問題でコケた。
なぜか彼がコケたら急に問題ではなくなったのか、
基地移設の話はどこに行ったのか分からないけれど。
なぜ次々とコケたかというと、
やっぱりこのシステムを運転して欲しいんですね。
幻想として、このシステムを壊したら急に良くなると思っていたのが、
そんな急に良くなる訳はない。」

「ソ連のシステムが崩壊したら、経済状態は滅茶苦茶悪くなった。
10年くらいは大変なことになった。
システムが崩壊して立ち直るまでに、
色んな苦難を乗り越えていかなければならないが、
ちょっとシステムが揺らいだだけで、もう嫌だ嫌だ!と
皆が思い始めて、もっと運転が上手な人に替えようと、
民主党をやめて、自民党にということになる。」

「よくあんな無能な奴らだと思わなかったというが、
システム壊して、別のシステムを作ろうという人達に移ったら、
当然、システムの側の官僚は、サボタージュする訳だから、
システムは動かなくなるのだからしょうがない。」