福島第一原発:チャイナシンドローム
アーニー・ガンダーセン氏による解説
スリーマイル島原子力発電所事故の調査時に、専門家として活動したが、この時は推進側の立場から原子炉の安全性を説くためテレビに出演したこともある[4]。その後、原子力産業に幻滅を感じたが、正しい行動をとればNRCが手を貸してくれると信じ、1990年内部告発を行い、民主、共和の両党に告発文書を送った。民主党は協力的であったが、共和党は当時の雇用先に告発書を回送し、告発者を特定した雇用元は議会と連絡を取った件を名誉棄損として150万ドルの訴訟を起こしてきた。この時はジョン・グレンとジョー・リーバーマンが支援してくれたのだと言う[5]。この時の経験と同様の内部告発者に対しての報復的な取扱いを見て、NRCは原子力業界が内部告発者を訴えても指一本動かさない旨の確信を持つにいたったとされる。表層的には告発者を保護する制度が存在していたが、アーニーを弁護した弁護士からは「(告発者は)一線を越えた。もう後戻りはできない」と言われ、実質的に告発者は(自身を含め)原子力業界で二度と職を得ることが出来なくなると主張している[6]。
その後、業界内で働いていた妻のマーギーの協力を得てフェアウィンズを設立し、家計のため自身もコンサルティングと並行して教職についた[7]。バーモント・ヤンキー原子力発電所の運転に関して様々な問題点を指摘するなど、原子力撤廃よりの立場から活動し、ウェスティングハウス社 (Westinghouse) 製のAP1000の受動安全設計がテロ攻撃に脆弱であるなど疑問を呈している[8]。
自身に対して原子力推進派が過去の経歴を「管理職だったから技術面の知識が無い」「免許を保持している原子炉は小型で実用化されなかったもの」などと中傷していると批判している[9]。