Vice Newsのスクープ記事(和訳全文あり)の
「Inside Japan's New War With the Islamic State
日本のイスラム国との新しい戦争の内幕」から
トルコに関連する部分を抜粋。
"We wanted to set up the emergency hostage crisis headquarters in Turkey," a source close to Japan's National Police Agency who has had previous experience with international hostage situations told VICE News. "Turkey has successfully negotiated with ISIL to free hostages. They were the logical choice and the best choice… not Jordan. The Ministry of Economy, Trade, and Industry; MOFA; and the Cabinet office opposed our advice on the grounds it could negatively affect Japan's $22 billion deal with Turkey to build a nuclear power plant along the Black Sea. If things went wrong with Japan during the negotiations, Turkey might be reluctant to have new Japanese-built nuclear facilities on their soil for ISIL terrorists to attack."
「我々は現地対策本部をトルコに設置しようと考えていた。」国際的人質事件を以前にも経験している日本の警察庁に近い筋は、VICEニュースに語った。
「トルコはISILとの人質解放交渉に成功した実績があり、彼らは論理的かつ最良の選択肢だった...ヨルダンではなく。経済産業省;外務省;そして内閣府は我々の助言に反対した。
その理由は220億ドル(*約2兆6000億円)で契約したトルコの黒海沿岸に建設しようとしている原子力発電所への悪影響を及ぼす可能性があるからだ。もし日本の交渉中に事が上手く運ばなければ、トルコはISILのテロリストが攻撃することを慮って、彼らの土地に新しい日本を核施設を建てることに消極的になるかもしれないからだ。」
◆エルドアンの懐刀トルコ諜報局長官が議会へ
2015/02/07、トルコ大統領エルドアンに最も近いとされるトルコ国家諜報機関(MİT)の最高司令官*ハカン・フィダン Hakan Fidan(47歳)は、職を辞任し議会選挙に臨むと報じられた。
フィダンは、2010年にエルドアン首相によってトルコの諜報機関のヘッドに任命され、昨年、エルドアンの側近らが関与した汚職事件の際に公式文書の漏洩を止めることで重要な役割を果たした。エルドアンは、このスキャンダルを報じたメディアを非難し、彼のライバル、フェトフッラー·ギュレンの支持者によって政府を弱体化させるために工作されたと述べた。
フェトフッラーは、1999年よりアメリカのペンシルバニアに亡命。エルドアン関連の汚職情報の漏洩への関与は断固否定している。
Fidanの議会への参入がエルドアンの公正発展党(AK党・経済政策では欧州連合加盟や自由市場を目標とする保守政党)のトルコ国内を統合する力になると政治アナリストたちは見ている。
*フェトフッラー・ギュレン =トルコの学者。トルコにおけるイスラーム道徳をベースにする
市民運動の指導者として知られる。
「ホジャエフェンディ」とも呼ばれる。
◆エルドアン政権の自作自演汚職事件の漏洩
3月20日過ぎから、ツイッターでエルドラン首相と側近グループによる汚職の実態を告発する情報が流れ、拡散した。これに激怒したトルコ政府は、ツイッターのアクセスをトルコ国内で禁止してしまった。また、トルコの安全保障に関する重要な機密がユーチューブにリークされ、27日にはユーチューブもアクセス禁止になっている。
攻撃をでっちあげてシリアに宣戦布告
実は、ユーチューブのリーク内容は、現在のエルドラン政権を崩壊させかねない深刻なものだったのだ。それは、トルコ政府が自らの領土への攻撃をでっちあげて、それをシリアによるものだとすることで、シリアとの戦端を切る口実にしようと画策するものであった。
トルコには、国境沿いの北シリアに「スレイマン・シャー廟」というトルコ領の飛び地が存在している。ちなみにスレイマン・シャーとは、オスマン帝国の開祖オスマン1世の祖父。彼の墓としてトルコ人の間で神聖視されている。この場所はフランスとトルコの間で1921年に交わされたアンカラ条約によって、フランス委任統治領シリアの中のトルコの飛び地となり、現在もその状況が続いている。だが1973年、タブカ・ダムの建設によって貯水池に沈められた。スレイマン・シャーの墓石は政府間の交渉によりアレッポ県カラコザク村の近くの指定地に移され、現代に至っている。今日では「ジャンダルマ」と呼ばれるトルコの国家憲兵がこの飛び地を警護している。
リークされた会議の内容
そして、トルコ政府の安全保障に関するなんらかの会議で、この「スレイマン・シャー廟」を攻撃する計画が話し合われている生々しい会話がユーチューブにそのままリークされたのだ。
参加者は国家の安全保障の中核を担う以下の人物だ。
ハッカン・フィダン情報省長官、アーメド・ダーヴトオール外相、フェリデュム・シニリリオグル外務次官、ヤサール・ギュラー副参謀長。
会話の内容
リークされた会話は以下で聞くことができる。
【4人の会話のポイント】トルコ語翻訳:ソース
ダーヴトオール外相: 首相は、現在の文脈では「スレイマン・シャー廟」の攻撃は
我々にとっての機会であると見るべきだと言っています。
*フィダン諜報局長官: シリアから4人の人間を送ります。トルコをミサイルで攻撃して
戦争の口実を作ります。
必要であれば「スレイマン・シャー廟」の攻撃を準備します。
シニリリオグル外務次官: 我が国の安全保障は、安っぽい通常の政策になってしまった。
ギュラー副参謀長: これはそのまま戦争の理由になる
我々がやろうとしていることは、そのまま戦争の口実になるのだ。
◆トルコに花を持たせイスラム国人質開放
【トルコ諜報機関の人質解放の取り組み】
①トルコ領事館員らの開放 (成功)
Some 46 Turkish citizens, among whom were diplomats, consular officials and their families, as well as three Iraqi citizens working for the consulate were kidnapped from the Mosul consulate on June 11, a day after the self-proclaimed Islamic State of Iraq and al-Sham (ISIS) took control of Iraq's second-largest city.
The hostages were brought back to Turkey on September 20, in a pre-planned operation which was conducted with diligence and in total secrecy by Turkish Intelligence officers. Reportedly no ransom was paid in exchange for the release of the hostages, and no clashes took place between Turkish officers and ISIS militants. The operation was also reported to have been conducted without the assistance of international spy agencies.
外交官、領事館員とその家族及び領事館に勤務の3人のイラクの市民を含む46人のトルコ市民は、6月11日モスルの領事館から誘拐された。翌日、自称イラクとアル·シャムのイスラム国(ISIS)は、イラク第二の都市を支配下においた。
トルコ諜報機関によって事前に計画された作戦は全て秘密裏のうちに苦心して行われ、人質は、9月20日にトルコに返された。
報告によると、身代金は人質解放と引き換えに支払われることはなかった。そしてトルコ諜報員とISIS軍の間では何らの衝突もなかった。この作戦は、また、国際的なスパイ機関の支援なしで実施されたと報告された。
②フランス人記者の開放 (成功)
◆トルコに不都合な映像を撮った後藤は帰らない
【トルコ諜報機関の人質解放の取り組み】
③日本人ジャーナリスト後藤健二の開放(失敗)
2015年02月06日- イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)による日本人人質事件で、トルコの外相が共同通信の取材に対し、トルコの情報機関が後藤健二さんらの拘束場所を特定し、日本政府に情報提供したと明らかにしたことについて、岸田文雄外相は6日午前の参院決算委員会で、「トルコを含め関係国と連携し、さまざまな情報を得ていたが、具体的な内容は控えたい」と述べ、確認を避けた。
トルコのチャブシオール外相は4日、共同通信の取材に対して、「信頼できる仲介者」を通じて人質の解放に当たったと発言。2人の拘束場所を把握し、「全て日本政府に情報提供していた」と述べた。
岸田氏はこれに関し、「情報提供先との信頼関係もある。具体的な内容について、一つ一つ、何を得たか、何を得なかったかを言うのは控えるべきだ」と述べた。民主党の石橋通宏氏への答弁。
安倍晋三首相は中東歴訪中の1月20日(日本時間同21日)、トルコのエルドアン大統領との電話協議で人質解放への協力を要請。岸田氏も同27日、チャブシオール氏と電話協議している。トルコはISから人質を奪還した実績があり、一部では「日本政府はトルコに現地対策本部を置くべきだった」との指摘も出ている。
日本政府は「対テロ思想者」以外の人質救出提案を無視した
IWJ岩上氏の孫崎氏インタビュー
孫崎氏「私がテレビで示した案だが、日本が、トルコかクルドかパキスタン(Aグループ)に経済援助をする。彼らは日本のためだったらイスラム国の捕虜兵士を返そうと思う。イスラム国にとっては、後藤さんより兵士の方がいいので、後藤さんを返す可能性あるのではないか」
「Aグループから日本のある非政府グループに打診があり、政府にもそれを伝えてあるんです。このパイプを持っている日本人はしかるべき人で、名前が出たら無視できない人です」
「あまりにも微妙な話だから、他ではできないんです。常岡浩介さんもパイプがあると言っているが、官邸には呼ばれない。しかし、(救出提案を申し出たイスラム学者)中田考さんは(イスラムの事情に)詳しいですね」
◆ジャーナリストの謎の死
Serena Shim’s last dispatch from Turkey before she was killed in ‘road accident(セレナ・シムの最後の特電) Geplaatst op 19 oktober 2014
Shim's death came just days after she spoke on camera of her fears of being arrested, claiming Turkish intelligence agents had accused her of spying after one of her reports suggested ISIS militants were being smuggled back and forth over the Syrian border in the back of aid vehicles.
シムの死は、ISIS軍が支援車両(国際機関[NATO]、NGO[国連]のトラック)に乗ってトルコ国境を行き来していることを示唆する彼女の報告があった後、トルコ諜報エージェントが彼女をスパイであると非難したことを訴え、逮捕される恐れをカメラの中で訴えたちょうど数日後に訪れた。
後藤健二氏がコバニに訪れた(10/22)のは、イランの国営放送テレビのトルコ特派員・女性ジャーナリストのセレナ・シム氏の死(10/19)の直後のこと。後藤健二のカメラは、謎のセレナ・シムとほぼ同時期、ほぼ同じものを捉えていた。
セレナ・シムのカメラと後藤健二のカメラには、トルコ政府、及び、対テロ戦争関連各国の「知られたくないもの」が映っていた。知られたくないこととは、トルコはNATO(さらに国連まで)からイスラム国への軍事物資のパイプラインであるということ。
■後藤健二・NHKワールド・Exodus from Syria(2014年10月22日)

イスラム国の戦車が街へ疾走して イスラム国の兵士はフランス語を話していたんだ。
行くのが見えます。

米軍司令部は空爆は過激派の進行を 日曜日には兵器や弾薬や医療品を
遅らせるのに役立っていると述べた。 クルド勢力に供給しているよ。
■後藤健二・YOU TUBE 国境の街コバニから
(2014年10月ラッカ出発直前[25日はラッカへ出発日])

イスラム国の戦車が見えます。 トルコのエルトガン大統領がISに戦車を与えているんだ。
■セレナ・シム氏のトルコ諜報機関から問題視されたコバニでの取材
(2014年10月下旬・19日直前)

後藤健二氏は、
日本政府に見殺しにされたのでしょうか?
後藤氏はシム氏と同じく
"対テロ戦争の継続を望む者ら"にとって、
"厄介な存在"。
シム氏の死は、トルコ諜報機関による謀殺が疑われる。
そして、トルコ諜報機関の長官は、
「シリア内のトルコの飛び領土への
シリアによる攻撃・自作自演の陰謀」を企てていた
エルドアン大統領の一味。
トルコ諜報機関・長官は、この職を辞し、
エルドアン政権の議会への参入を図っている。
エルドアン政権・トルコと、
安倍政権・日本は、軍産複合事業を進めていた。
さて、後藤健二氏の死は、
日本政府曰く「全力を尽くして」
単に見殺しにしたのでしょうか?
この流れを追うと、
明らかに見えてくるのは、・・「謀殺」