この↑映像の子供のように、
マイケルの周りに時折現れる、
かくれんぼをする"捉えどころのない影"のことを、
マイケルは、詩集「Dancing the dream」の中の
「The Elusive Shadow」(←クリック・和訳あり)で、
「It」と表現していました。
「It」という呼び方に、
???と、私は疑問をもっていたのです。
マイケルが捜し求めていた、彼自身の子供時代のロストチャイルドならば、「He」じゃだめなの?と。
このエッセイの中で語られる「It」とは、
マイケルの楽曲中に出てくる暗喩、「My baby」と同じものだと私は理解していますが、
楽曲によって、この存在は性別をスイッチするようだということには、気づいていました。
男の子♂になったり、女の子♀になったり・・という具合に
楽曲によって、性別が変化して表現されていたのです。
性別はもちろん、時間や距離や明暗や状況など、
漠然としてあいまいなものを指すとき、
英語では「It」を使いますよね。(お天気など・・)
だから、この子は、「It」なのですね。
なんとなく、「It」と呼ぶのは可哀想な気がしてたんですけど、
そういう感覚ではないんですね。
The Elusive Shadowの子供は、
つまり、自由自在な存在なのです。
なにしろ、七色を合わせた、
「光の子」(←クリック・記事アリ)だから(°∀°)b

さて、アリス・ウォーカーが、
『カラーパープル』の中で、
主人公セリーが愛した女性シャグに
「神」について語らせる一幕があります。
これを読んで、
マイケルが、その子を「It」と呼んだ
その訳が、とてもよく解りましたよ~
今日は、それを訳してみますね♪
(『カラーパープル(1985)』は、
Sスピルバーグが監督し、クインシーが音楽を手掛けた作品。
その年のアカデミー賞最有力候補でした。
公開されたのは、ちょうど「キャプテンEO」が
制作発表された年のことでした。
マイケルも、きっとこの映画を観て何かを学ぼうとしたことでしょう(*^o^*))
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ちょっとその前に・・
私が感銘を受けたアリス・ウォーカーの言葉を少し。
アリス・ウォーカーは、自身のセクシャリティーについて、
ゲイ、レズビアン、あるいは、バイセクシャル?あなたはどれなのか?と聞かれたときに、答えた。
"I do not like the labels (そのラベルは好きではないわ)"
なぜなら、"they were limiting.(制限しているから)"と。
そしてこう言った。
"I always felt that if I loved someone, I could make love to that person. I've always found it difficult to 'fix' myself with a word or label. It would limit my freedom. And to me, freedom is the most important thing. Freedom is the most sensual thing.
(私は常に感じていました。もしも私が誰かを愛したなら、私はその人と愛を交わすことができると。私は常に、私自身に言葉やラベルで「固定する」ことは難しいと解っていました。それは、私の自由を制限することなのです。そして、私にとって、自由とは最も重要なこと。自由とは最も官能的なことなのです。)"
では、シャグの「It」についての
官能的なお話を、どうぞ~

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『カラーパープル』より~~シャグとセリーの会話
Tell me the truth,
have you ever found God in church? I never did. I just found a bunch of folks hoping for him to show. Any God I ever felt in church I brought with me. And I think all the other folks did, too. They come to church to share God, not find God.
本当のことを言って。
あなたは教会で神を見出したことがあるかしら?私は一度もないわ。私が見出したのは、単に神が現れることを待ち望む"人の束"だけだったわ。私が行っていた教会では私はどんな神も感じたことがない。そして、他の人々もそうだったと思うわ。彼らは、神を分かち合いに教会に行くの。"見出せない神を"ね。
The thing I believe. God is inside you and inside everybody else. You come into the world with God. But only them that search for it inside find it. And sometimes it just manifest itself even if you not looking, or don’t know what you looking for. Trouble do it for most folks, I think. Sorrow.
私が信じていること。"それ"は、あなたの内側に、そして他の皆の内側にいるのよ。あなたは、神と一緒にこの世にやって来たの。ただ、探しさえすれば内側に"それ"は見いだせる。そして、時々、それは、正にちょうどそれ自身の姿を現すの。もしも、あなたが見ていなくても、探しているものが何かを知らなくても。ほとんどの人にとって煩に耐えないことだと思うわ。悲しいことね。
It?
"それ"ですって?
Yeah, It. God ain’t a He or a She, but a It.
そう、"それ"よ。神は"彼"でも"彼女"でもない。
だから、"それ"なのよ。
But what do it look like?
でも、"それ"ってどんな風?何に似ているの?
Don’t look like nothing. It ain’t a picture show. It ain’t something you can look at apart from anything else, including yourself. I believe God is everything. Everything that is, or was, or ever will be. And when you can feel that, and be happy to feel that, you’ve found it.
何にも似ていない。それは肖像画に表すようなものではないの。それは、自分を含めて、何か他のものから隔てられて見えるようなものではないのよ。私は、神とは全てだと信じているの。(現在)全てであるし、(過去も)全てであったし、これからもずっとそうなのよ。そして、あなたがそれを感じるとき、それを感じて幸せなとき、あなたは"それ"を見出すの。
My first step from the old white man was trees. Then air. Then birds. Then other people. But one day when I was sitting quiet and feeling like a motherless child, which I was, it come to me: that feeling of being part of everything, not separate at all. I knew that if I cut a tree, my arm would bleed. And I laughed, and I cried, and I run all around the house.
I knew just what it was. In fact, when it happen, you can’t miss it. It sort of like you know what・・
私の最初のステップは、"あの白人の老人"は"木々"だった。ということからなの。それから、"空気" "鳥たち"、それから、他の人々だということ。
ある日、私は静かに座っていたわ、すると、かつての私のように母のいない子供のように感じ、そのとき、その感覚がやって来たの。――その感覚は、"全て"の一部であるという感覚、全てから隔てられていないという感覚よ。私はもしも木を切ったなら、私の腕は血を流すと解ったの。そして、私は、笑い、叫び、家の周り中を走ったわ。
私は、ただ、"それ"だと解ったのよ。事実、それが起こったら、あなたも決して見逃さないはずよ。"それ"には、こんなものも含まれているって、あなたは知っているでしょう?・・
(シャグは、そう言ってニヤリと笑って、私の太腿を撫であげた。)
Shug!
シャグ!
Oh, God love all them feelings. That’s some of the best stuff God did. And when you know God loves ‘em you enjoys ‘em a lot more. You can just relax, go with everything that’s going, and praise God by liking what you like.
ああ、神はすべての感覚を愛しているわ。これは神が行った最高の仕事の中のいくつかね。神が愛したものだと解っているなら、あなたももっと楽しんだ方がいいわ。あなたはリラックスすればいいのよ。流れるままに、あなたも全てと共に流れるのよ。あなたが好きなことを好きでいることによって神を讃えるのよ。