マイケルの1984② ~1Q84 | ☆Dancing the Dream ☆

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村上春樹の『1Q84』は、
1949年に刊行し近未来を描いた小説、史上最高の文学にも撰された
George Orwellの『1984年』を土台にして、
1984年という、近過去を描いて、2009年に発行された小説なのですね。

オーウェルは、『1984年』について、こう述べている。
「共産主義やファシズムで既に部分的に実現した倒錯を、暴露することを意図したものです。小説の舞台はイギリスに置かれていますが、これは英語を話す民族が生来的に他より優れているわけではないこと、全体主義はもし戦わなければどこにおいても勝利しうることを強調するためです。」

George Orwellの『1984年』には、「 Big Brother ビッグブラザーという、
作中の全体主義国家「オセアニア」に、1984年時点で君臨する独裁者が描かれている。
ビッグブラザーは、1950年代の核戦争後に社会主義革命を主導したとされ、
スターリン時代のソヴィエトを連想させるような、絶対権力としての支配・監視の
主体のイメージである。
ポスターなどには登場しているが本名は分からず、
実在の人物か党が作り上げた架空の人物かどうかは明らかではない。


村上春樹の『1Q84』には、「 Little people リトルピープルが登場し、
ビックブラザーに対比させている。
リトルピープルとは、教団リーダーの娘が山梨の森の中で見た何か・・である。
村上氏自身の言葉によると、リトルピープルとは、
「神話的なアイコン(象徴)として昔からあるけれど、言語化できない。
 非リアルな存在として捉えることも可能かもしれない。
 神話というのは歴史、あるいは人々の集合的な記憶に組み込まれていて、
 ある状況で突然、力を発揮し始める。
 例えば鳥インフルエンザのような、特殊な状況下で起動する、
 目に見えないファクターでもある。
 あるいはそれは単純に我々自身の中の何かかもしれない。」と述べている。

作中には、ふかえりがこのように言う場面がある―
「リトル・ピープルはほんとうにいる」と彼女は静かな声で言った。
「本当にいる?」
ふかえりはしばらく間を置いた。それから言った。
「あなたやわたしとおなじ」
「僕や君と同じように」と天吾は反復した。
「みようとおもえばあなたにもみえる」

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リトルピープルとは何か?
ということについて・・・
マイケルジャクソン的に読んでみると。。

リトルピープルとは、誰の心にもあり、
潜在意識の中に眠る
「My baby」「Lost children」「ピーター・パン(パン神≒ディオニッソス)」
のようなものではないかと。

マイケルは、神の神髄をもっとも純粋な形で表している存在が、「子供」だ。・・と
いうような発言をしています。
芸術的な閃きを神のギフトであると言うような発言も。

マイケルは、「Remember the time」という歌の中で、
人間は、神(愛)から生れ落ちたのであるから、
そもそも、罪をもたない。そのことを思い出せ!―と歌っています。
つまり、マイケルは、キリスト教の教義でもある
人間の性悪説を否定しているのですね。

ネルソンマンデラ大統領が就任演説で述べた主旨も、
同質のものです。
     You are a child of God. 
      Your playing small
doesn't serve the world. 
      あなたは神の子供なのです。
      小さな取るに足らぬ者のふりをすることは、この世界の為にはならないのです。・・・と。


しかし、このような神の輝きを照らす純粋な「魂」は、
大人のシステム社会の中では、
潜在意識の闇の中で昏睡状態を強いられ、
人々は、生ける屍として、スリラーダンスを踊るのです。

キリスト教世界では、
人は生まれながらに「罪」を背負っており、
イエスキリストの犠牲によってその罪が贖われ、
イエスを神の御子として信じ、
”In the name of the Father, the Son and the Holy spirit.”と
「父」「子」「聖霊」の三位一体として表される神に祈り、
悔い改めることで救われる。
人は弱き者ですから過ちを犯します。
しかし、悔い改めた者は許されるのです。
つまり、クリスチャンホームでは、人間は、 smallな存在であると
子供の頃から、教えられて育つ。
そして、スムーズに殺された魂が、システムに取り入れられ、
スリラーダンスは、より大きな群舞になっていくのです。

オウム真理教のような小集団が犯した犯罪については、
国家転覆を目論んだテロとして、特化された形で取り上げられますが、
しかし、世界は、神の名の元に、いかに大量殺戮に狂ってきたことか。

C・チャップリンが、殺人狂時代に描いたように、
連続殺人鬼が裁判で述べるファイナルメッセージは、その事実を喝破しています。
「大量殺戮者であることについてですが、
 この世界はそれを奨励しているのではないでしょうか?
 大量殺戮を唯一の目的とする破壊兵器は作られていないでしょうか?
 大量破壊兵器は、疑うことを知らない女性たちや小さな子供を、
 粉々に吹き飛ばして来なかったでしょうか?
 そして、それは非常に、科学に即して行われたのではないでしょうか?
 殺人者として、それに比較すると、私などは、一人のアマチュアなのです。」

石井紘基さんは、オウム真理教の背後には、宗教法人制度をうまく利用して、
麻薬、武器の密輸を資金源として暗躍する先行セクト宗教の存在があり、
それは、統一教会であり、統一教会は、オウムを取り込み、
ロシアでの看板をオウムに挿げ替え、子会社化していたというような
実態を述べておられました。
韓国では、財閥とされる統一教会のアンダーグラウンドの金、
また信者の献金上納システムの金は、世界の政治に力を及ぼします。
時の米大統領の家族に触手を伸ばし、金品でからめとるというのが、
常套手段のようです。
実際にマイケルのコンサート誘致のために、ジャクソン家もこの手口にかかり、
契約不履行などの訴えで裁判沙汰となった問題は、長年尾を引いていました。
政財界との癒着を明らかにしているのは、例えば、統一教会が日本で創設した、
反共の政治団体国際勝共連合などが、その一例といえます。

さてさて、
面白いことに、もうひとり、
独自に「リトルピープル」という言葉を用いた人物がいます。
その人物とは、発明王エジソン

エジソンは、このようなこと↓を言っています。
Thomas Edison's "Little People"

82歳の誕生日に記者から尋ねられた
「これまでの発明の中で、最も素晴らしいひらめきの結果は何か」という
質問に対しては・・・

「それは赤ん坊の頭脳の中に天才を見いだしたことだ。
 生まれたての頭脳ほどリトル・ピープルにとって住みやすい場所はない。
 つまり、年が若いほど、自分の脳に宿っているリトル・ピープルの声に
 素直に耳を傾けることができるのである。
 大人になってからでは至難の業になるが、それでも何とか1パーセントの
 ひらめきと99パーセントの努力があれば不可能ではない。」


そして、もう一人、「リトルピープル」的な存在について歌い、
マイケルが敬愛したSlyをご紹介します!
マイケルが、「Scream Louder (Flyte Tyme Remix) 」で、
リミックスしている、
Sly & The Family Stoneの「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」

スライとマイケル、「Thank You 」という曲について、
詳しくは2012年1月25日~29日あたりの記事に書いていますので、
詳しくは、そちらをご覧ください。

「1Q84」のQには、魯迅の『阿Q正伝』のQにも関連づけられ、
『阿Q正伝』のQとは、中国語で幽霊を意味する「鬼」(クェイ)に通じ、
ヨーロッパの言い伝えでは、「人間の肉体を離れた魂はネズミの姿をとる」。
古来「鼠」は「死者の象徴」だという説があるのだそうです。

村上春樹は、大変な音楽通ですから、
Slyの「Thank You 」が、この「Q」に通じるとは、考えられないだろうか。
この記事の冒頭に示した、村上氏の言葉、
「神話というのは歴史、あるいは人々の集合的な記憶に組み込まれていて、
 ある状況で突然、力を発揮し始める。
 例えば鳥インフルエンザのような、特殊な状況下で起動する、
 目に見えないファクターでもある。
 あるいはそれは単純に我々自身の中の何かかもしれない。」

Slyの「Thank You 」は、このような感覚を見事に歌っているように思えるのです!



 Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)
  Sly & The Family Stone(1970)
 (和訳・byてん)

Lookin' at the devil, grinnin' at his gun
Fingers start shakin', I begin to run

悪魔を見たよ 奴の銃を見て歯を食いしばったよ
指が震えだし 俺は走り出した

Bullets start chasin', I begin to stop
We begin to wrestle I was on the top

弾丸は追跡をはじめ 俺は逃げるのをやめた
俺達は取っ組み合いをはじめ 俺は上になった

Want to thank you *falettinme be mice elf agin
I wanna thank you falettinme be *mice *elf agin

自分自身に戻してくれてありがとうと言いたいよ
俺は自分自身に戻してくれてお前に感謝したいよ

Stiff all in the collar, fluffy in the face
Chit chat chatter tryin', I begin to run

襟の中で屍が その顔に綿ぼこりをつけて
赤ちゃん言葉でぺちゃくちゃ喋りはじめ 俺は走り出した 

Want to thank you for the party, I could never stay
Many *thangs is on my mind, words in the way

そいつらにありがとうと言いたい 俺はけして留まっていられなかった
言葉が邪魔になって 多くのことに悩まされる 

Want to thank you falettinme be mice elf agin
Thank you falettinme be mice elf agin

再び子供心に戻って、ねずみや妖精でいさせてくれて感謝したいよ
俺自身に戻してくれてありがとう

Dance to the music
All *nite long
Everyday people
Sing a simple song

音楽に合わせて踊れ
夜通しずっと
毎日 人々はシンプルな歌を歌う

Mama's so happy
Mama start to cry
Papa still singin'
You can make it if you try

ママはとても幸せさ
ママは叫びだし
パパはまだ歌ってる
君もやってみればできるよ

I want to thank you falettinme be mice elf agin
Thank you falettinme be mice elf agin

再び子供心に戻って、ねずみや妖精でいさせてくれて感謝したいよ
俺自身に戻してくれてありがとう

Flamin' eyes of people fear, burnin' into you
Many men are missin' much, hatin' what they do

恐れる人々の瞳は燃え上がり 君の内側を焼き焦がす
多くの男達は多くを見失って 自分がやっていることを忌み嫌っている 

Youth and truth are makin' love
Dig it for a starter
Dyin' young is hard to take
Sellin' out is harder

若さと真実とは愛し合うことさ
第一歩のために そいつをしっかり掘りかえすんだ
若さが死にそうでは そうすることが難しい
売り払うことはもっと難しい

I want to thank you falettinme be mice elf agin
Thank you falettinme be mice elf agin

再び子供心に戻って、ねずみや妖精でいさせてくれて感謝するよ
俺自身に戻してくれてありがとう