演劇の起源についてはいくつもの仮説がありますが、
その中で最も私に呼びかけてくるのは、一つの昔話です。
大昔のある夜、人々の一団が石切り場で暖をとるために
火を囲んで集まって、さまざまな物語を交わしていました。
突然、彼らの一人が、立ち上がって、自分の話を形にするために
自分の影を使うことを思いついたのです。
彼は炎の光を利用して、自分の体より大きく、
物語の人物たちを石切り場の壁に出現させました。
他の仲間たちは目をみはり、壁の上に強い者や弱い者を、
圧制者を、虐げられる者を、神を、人間をつぎつぎと見分けていったのです。
―― ロベール・ルパージュ
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開次くん出演の「ポリグラフ」。。
スリランカ旅行の直前 12月19日に見ました。
今年もお仕舞なので、やっぱり書いておかなくちゃ。
3人の役者の衝撃的な舞台上の裸体。。
纏った嘘を脱ぐ、
男(吹越 満)、女(ロランス)、 男/女・ゲイ(森山開次)の
一糸まとわぬオールヌード。。
ヌードですよ!何もナシです。貼って?もいません。
ヌードに衝撃を受けるのって、
私の脳が文明に犯されている証拠でしょうね・・きっと。。
私の脳にも、壁があるのを
この芝居の嘘発見器に暴かれたようだ。。
ベルリンの壁のような・・
心臓の血流を分ける壁のような・・
ハムレットの物語のような・・ 「壁」。。
帰りの電車で、この迷宮のような「ポリグラフ」について
一緒に見た友人と話し込んで、降りる駅を乗り越してしまった・・・![]()
ストーリーなんて書いてもしょうがないけど・・
一応、備忘録。。
『 3人の登場人物。
ケベックの小劇場の女優で、舞台や映画のオーディションを受け続け、
手に入れた役が実際に起きた事件で殺された女性の役だったことが分かる
ルーシー。
殺された女性の元恋人であり、当時容疑者としてポリグラフ(うそ発見器)のテストを受けた政治学の学生フランソワ。
ベルリンから逃亡し、フランソワのポリグラフテストを担当した犯罪学者ディヴィッド。
フランソワが研究するベルリンの壁と、ディヴィッドの検死報告で語られる殺傷箇所=体節間膜(心臓を二分し、血液を通さない壁)、ルーシーが舞台で読み上げる『ハムレット』のセリフがリンクし・・・
奇妙な偶然により出会った3人が親密になるにつれて、
その関係がミステリアスに展開していく。 』
日程
2012年12月12日 (水) ~2012年12月28日 (金)
上演時間:1時間30分
- 会場
- シアターイースト
- 作・演出
脚本・構想:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
演出:吹越 満
訳:松岡和子
- 出演
森山 開次、太田 緑 ロランス、吹越 満
ロベール・ルパージュ(構想・脚本)
1957年カナダのケベック州生まれ。優れた脚本家であると同時に、
舞台に映像表現を取り入れた先駆者として一世を風靡。
世界のアートシーンで目を離すことができない存在である。
Cirque du Soleil との共同プロジェクトも行う。
2007年には、かつてピーター・ブルックやピナ・バウシュも受賞した、
Europe Theatre Prizeを受賞。
吹越 満 (ふきこし・みつる)(演出・出演)
1965年生まれ。84年、ワハハ本舗に参加、99年に退団。
95年『贋作・罪と罰』、98年『Right Eye』野田秀樹作・演出作品をはじめ、
数々の舞台に出演。
また、89年から継続している『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』では、
俳優らしからぬ実験的な〈演芸〉を展開。
ひとり舞台の可能性を追求する ソロ・パフォーマーでもある。
映画やドラマにも多数出演。主な出演作に『冷たい熱帯魚』(園子温監督)、
『警視庁捜査一課9係』(ANB)、『運命の人』(TBS)、
映画『宇宙兄弟』(森義隆監督)などがある。
衣裳・ダイゴ
映像・ムーチョ村松
音楽・鈴木羊


