
雨上がりの夜明け・・
自然の完全な調和を全身で感じた。
闇は まだ、しっとりと濡れている。
星が一つ見えた。
明けの明星、
愛の星ヴィーナスの金星か・・。。
暗い山が青味を帯びてきて
中腹に白い霧を抱いているのが仄かにみえはじめる。
やがて、森が少しづつ 目を覚ます。
鳥たちが それぞれの歌を歌い始め、
花も緑も 新鮮な朝露の雫を飾って
冴え冴えとして朝を迎える。
水の音に誘われて
下草に裸足の足を濡らしながら
澄んだせせらぎを辿ってゆくと
芳香を放つ木々に出合う。
ときおり 空を見上げ
森が奏でる音楽のソロパートを歌う美しい声の主をさがすと
枝先に小さな鳥のシルエットが こんなに朝が嬉しいと鳴いている。
そのとき、 はっとするほど美しい青がはためいて
パノラマの木々の間を鳥が飛んで行った。
と思うと、長い2本の尾羽根を持つ鳥も 天女のように飛び交った。
さて、この島の大半は、5億年以上昔の
前カンブリア紀の岩石層に覆われ
美しい宝石が地中に眠っているというけれど、
あちらこちらに とつぜん巨岩が現れる。
大きな岩も 深い微かなビートを刻んでいた。
古い詩を歌うように。。
目を閉じて この岩に触れ
深く呼吸をくりかえす。
私のビートが この森の音楽と一体になった頃、
岩が、何かの印をくれたように感じられ、
ここをこの朝の散歩の終点にすることにした。
気づくと すっかり お腹がすいている。
さぁ 朝ごはんを食べに帰りましょう。
感謝して 善いご飯をいただきましょう。
スバ ウダーサナック ウェーワー
Suba udaeesanak weewaa (おはよう!)
私のスリランカでの
マヤの長期暦が明けた2012年12月22日の朝は、こうして始まりました。
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いやいや、でもね・・
この朝の風景・・こんな森のお散歩など叶うはずもないほど
とんでもない災難の、丸一日後のことなのです。
スリランカのシンハラの人たちは 私が分け入った こんな山道も、
素晴らしい姿勢で さっさと裸足で歩いてしまいます。
朝のお参りを欠かさないBuddhistの彼らは、
出会うと、手を合わせて この上ない笑顔で挨拶をしてくれます。
その姿は、子供からお年寄りまで本当に美しいのです。
小さな棚田の世話をするおじいちゃんから、
歯の抜けた庭を掃くおばあちゃんまで、腰の曲がった人は一人もいません。
このように しなやかな心身をもったシンハラ人なら、
決して こんなドジはしないであろうこと・・ワタシ、やっちゃいました

ああ、草履や下駄さえ放棄し、地面の感触を忘れた日本人の私と
日々、自然の中で働き暮らす彼らとでは、
そもそも身体的感度の鍛え方が違うのです。
20日の夜遅くマータレーに着き、
翌21日、実質、スリランカ初日の早朝の暗闇の中・・
床のステップを踏み外してしまいました。
宿の部屋の床は 2段になっていて、
一部分に緩やかな3ステップが作られ、
全体が30センチほどの段差になっているのを忘れ、
踏み外しました
ギクッと 

思い切り捻挫をしてビッコになってしまったのであります。
「私って本当にアンラッキーですよね? 旅を台無しにしてしまいました。」と嘆くと、
アーユルベーダーのドクターは、真面目なお顔で
「いいえ、そんなことは、ありません。きっとすぐに良くなります。」と
丹念に特別な治療を施して下さり、翌日には歩けるようになったのですから
驚きです。
やった瞬間、「この旅中、もうダメだ」という予感が走りましたし、
日本でこの捻挫をやってしまったら、
おそらく3か月は、後遺症が残るような酷いものだったのですけれど。。
一夜、例の深い眠りの夜が明けて、
腫れと痛みが ぼちぼち引いた後・・
赤黒いのや青黒い痣の内出血が足中に出てきたと思ったら、
あらあら不思議・・
少し気を付ければ、普通に歩けるように 治ってしまいました。
Bird and nature sounds in this forest in the Matale Region
Squirrel in Sri Lanka