新釈・HIStory~「キエフの大門」とウクライナ原発事故 | ☆Dancing the Dream ☆

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今日は、マイケルの「HIStory」の「キエフの大門」について!



HIStory 
From HIStory: Past, Present and Future – Book I(1995年リリース)
1993年9月14日/ロシア陸軍と一緒に行進するビデオを撮影。


Mussorgsky: Pictures at an Exhibition: The Great Gate of Kiev

この『展覧会の絵』「キエフの大門」の作曲者、
モデスト・ムソルグスキーは、「ロシア5人組(=ロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志向した作曲家集団)」の一人。
31歳の頃、画家・建築家であるハルトマンと知り合い意気投合する。
ハルトマンはペテルブルク美術アカデミーで学び、卒業後の建築デザインコンクールで金賞を獲得した褒賞として、ポーランド、フランス、イタリアなどを4年間旅し、水彩画や鉛筆画を多数残した。しかし、ハルトマンは、ムソルグスキーと出会ったわずか3年後に動脈瘤により39歳の若さで世を去る。評論家スタソフはその死を悼んで翌年に彼の水彩画や建築デザイン、衣装デザインなどの遺作約400点の展覧会を開催し、そこを訪れたムソルグスキーは何かに憑かれたかのようにわずか3週間でピアノ組曲「展覧会の絵」を書き上げ、スタソフに献呈したのだ。
その「展覧会の絵」の最後の曲が「キエフの大門」だ。
キエフの大門とは、ウクライナの首都キエフにある「黄金の門」を指す。
「黄金の門」は、9世紀後半から1240年にかけてキエフを首都とした東欧の国家「キエフ大公国」の時代に建築された。
11世紀にロシア初の統一王朝がキエフに出来た時に、外敵を防いだ将軍を記念して建てられたが、その後、黄金の門は、モンゴル帝国の軍勢によって破壊され、長い年月の間に荒れ放題だったらしい。
ハルトマンの遺作展の「キエフの大門」の絵は、1869年にキエフ市が門を再建するに際して行われたデザイン・コンペにハルトマンが応募したものである。
しかし、結局この再建計画そのものが無くなってしまい、この絵に描かれた門は現実に建てられる事は遂になかった。
現在あるキエフの大門は、1982年に建てられた比較的新しいものであり、したがって「展覧会の絵」のフィナーレを飾る「キエフの大門」そのものではない。
西欧には、パリの凱旋門やベルリンのブランデンブルク門など、「門」という建造物が残されている。 外敵から都市全体を守る為、都市は、その全体が城壁で囲まれ、重厚な門が設置されていた。現在では、遺産として、「門」のみを残し、また旧市街を保存する他は、城壁を取り払い郊外へと町が広がっている場合が多い。
「門」とは、西欧にとって特別に重要なもので、訪れるものに、その民俗、都市の繁栄、誇りを示す象徴なのかもしれない。

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現在の再建され建物が、内部にカプセルのように覆い隠し、
オリジナルの門の廃墟が保存されている。

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ハルトマンが描いた「キエフの大門」

ムソルグスキーは、曲のフィナーレで、この絵の中の門を友人ハルトマンがくぐり、遠い彼岸の地へ旅立っていく姿を永遠に自分の心に焼き付けたのかもしれない。例えば、日本で言えば、鳥居をくぐり、神聖な地へ向かうような・・・。
友人の死を悼み、芸術に表すことによって、「死/破壊」から「再生/再び創造」へ
荘厳な音楽とともに門を通り抜けるかのようだ。

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なぜ、マイケルジャクソンは、この「キエフの大門」を
HIStoryの冒頭に使ったのか?


彼は、深い意図をもって、曲を織り上げる。。。
必ず、そこには、隠された意味が眠っているのだ。

さて・・・

過去記事でも述べたように、マイケルが、「TII」において、
人生最後に自作自演で製作していたSF・・
「Smooth Ciminal」の新ヴァージョン は、

リタ・ヘイワーズ演じるギルダが投下する手袋を、
マイケルがキャッチし、逃げる・・・
これは、「投げられた手袋=核投下」をマイケルが阻止する!!
そういうストーリだと読んだ。

詳しくは、↓こちらを。
*過去記事/2011年08月09日(火)ギルダの手袋~盗まれた核爆弾
http://secret.ameba.jp/et-eo/amemberentry-10980487360.html


「HIStory」は、
2009年の「TII」の約15年前に、
マイケルジャクソンが、「彼の物語」として、
彼自身が生きた時代を具に描き出し物語ったアルバムだ。

同じ時代を生きる私たちにとっても、ビビッドに蘇るその時代の重要な
トピックスが盛り込まれている。

しかし・・・抜け落ちているものがあるのだ。
それは、「核」問題なのだ!!!

マイケルジャクソンという人が、
その人類が作り出した「核」という最も脅威的な問題を避けて通るだろうか?



「HIStory」の冒頭で流される曲、
「キエフの大門」こそ、
破壊と再生のシンボルとして、
マイケルジャクソンが
ウクライナの原発事故、「核」の問題を提示
したものなのではないか思う。




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■ウクライナ原発・核の脅威
ウクライナの「キエフの大門」があるキエフの北およそ110kmのプリピャチに立地しているチェルノブイリ原子力発電所は、1986年4月26日、4号炉が爆発し、全世界に影響を及ぼす大事件が起きた。
311、福島原発事故が発生し、ドイツ放射線防護協会会長がベルリンの講演会の質疑応答で東京の放射能汚染と、キエフが同等だと述べた。

「現在の東京の状況は、チェルノブイリのときのキエフと同じようなものだと言える。あのときも、ウクライナ政府はキエフの汚染を認めるわけにはいかず、プルトニウム汚染地図では汚染はちょうどキエフ市の手前で止まっていた。
人口の多い首都を避難区域にすることができないから、どうしても汚染の事実を認めないのだ。」
と語った。




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岡本太郎「太陽の塔」         太陽の塔の背面

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太陽の塔と同時期にメキシコで製作された巨大壁画「明日の神話」


   童子のように空に翼を広げる太陽の塔!

   その背後には、黒い太陽・・・

   「明日の神話」には、核爆発の瞬間が描かれていたのだ! 


   マイケルジャクソンの、HIStoryのキエフの「黄金の門」の解釈は、

   岡本太郎と同じなのだと思う。




   生と死を抱き「核の門」を潜り抜ける私たちの明日の神話。。。 




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お読みいただきまして、誠にありがとうございましたおじぎ