「Off The Wall」についてです。
「僕らは、パーティ人間!
クレイジーに生きて、型破りな人生を~♪」
単に そんな感じでとらえていた
私にとって、懐かしくも慣れ親しんだノリノリのダンスナンバー♪
30年以上も経って・・

初めて、ちゃんとこの曲の中味を私なりに読み解いてみます。
訳すにあたって・・・
「the party people」


ディスコブーム的な匂いのプンプンするこの言葉にまず、ひっかかった。。
「the party people」って何
享楽的な雰囲気の漂う、「パーティ人間」と訳して・・それでOKなのか
いやいやいや。。。何か、ひっかかる。。
↓ 曲の頭の これなんですよね~ ↓
When the world is on your shoulder
Gotta straighten up your act and boogie down
If you can't hang with the feeling
Then there ain't no room for you this part of town
'Cause we're the party people night and day
Livin' crazy that's the only way
この節をまじまじと眺めて・・
ロッド・テンパートンという人は・・当たり前ですが・・
天才ですね~~
「言葉」に敏感で・・・
「言葉」で・・まるで、建築物を建てる建築家のよう。。。
マイケルが、好んで「椅子」や「建物」の絵を描いたような感覚と
ピッタリ合ったんじゃぁないかな~と思わせるものがあるのです。
つまり・・この曲の冒頭に、この曲全体をシッカリと支える
一見、目に見えない「土台」があると思うのです。
その「土台」のミソは・・・★ 『 Part 』 ★・・という言葉だと思います!
「part」という言葉の意味は、「分割された部分」・・。
要するに、この曲のタイトルでもある「the wall=壁」に分割された部分----
ということになります。
ここでは、「part」を「差別的に分ける」と言う意味に受け取っても
いいのではないかと思います。
「the party people」のpartyの語源も「part」から来ているので、
これは、対になって関連している言葉なのです。
そして・・・
↓ この冒頭の節の、key wordの隠された意味は・・ ↓
this part of town= ゲットー。黒人居住区など差別的に隔離された地区。
the party people= 隔離された人間。差別された人間。パーティをする人。
(昼も夜も・・という言葉にはさらに深い意味があると思う。
昼= 差別待遇を強いられる労働についている。
夜= 家賃をまかなう為にレントパ-ティ[注/下記]で
もてなしながら、黒人音楽のパーティを楽しむ。)
the world = 「その世界」が肩にのしかかってくる・・・とは・・
「差別のある世界」が・・という意味になるのでしょう。
ジム・クロウ法(人種分離法)によって、
1876年から1964年まで、アメリカ南部では有色人種に
対する蔑視や公然の差別が大手を振って続き、未だ、
人種差別の問題は根深く残っているのだ。
このように読み解きました。
========== では、では、このように読み解いた背景を見てみます

レンガの壁の前に立っているアフロマイコー■ジャケ写のマイコーが立つのはゲットーの壁?!
大都市中心部にある人種的に隔離された黒人居住地区をゲットーという。
ここでは、都市の他の地区が受けられる公共サービスが受けられず、人々は、貧困状態に陥っているため、失業、犯罪、麻薬中毒、アルコール依存症、伝染病、早期死亡、自殺などが多発している。
ゲットー内の水道設備を大人数で利用すること、暖房や換気が不十分なこと、寝室が過密状態であることなどは、伝染病や小児病を増加させ、設備の整っていない台所、電気の接続不良、薄暗い階段などは、事故や火災を引き起こす。また、彼らには、卑しい仕事しか与えられず、安定した仕事が得られない。
この地区は、長年に渡る白人優越=黒人蔑視の人種主義思想に基づき、権力を握る者によって、権力を持たない者を封じ込め、彼らの無力を永久普遍なものにするために作られた、社会的・政治的・教育的、特に経済的植民地であると言える。
■Boogieとは?
アフロアメリカンのミュージシャンが、主にピアノ演奏を中心に自らのルーツ音楽を基本とするシンコペーションを多用した(右手の)メロディーと、マーチに起因する(左手の)伴奏を癒合させた独特の演奏スタイルを編み出してゆき、これが従来のクラシック音楽のリズムとは違う「遅い・ずれた」リズムと思われたことから「ragged-time」略して「ragtime」と呼ばれるようになった。
街や酒場でRagtime Pianoが演奏されたそんなラグタイムの時代。
一方では黒人が歌うブルースを取り入れて、単純な音楽形式でのPianoスタイルが酒場を中心に発展していった。これはクラシックの影響が強くアドリブがないラグタイムと違って、何度も繰り返して同じコードパターンをつかうので、その度に少しづつ違う即興(インプロヴィゼーション)あるいはアドリブが生まれるようになり、ジャズ音楽の発展の元になったと言われている。
このブルージーな音(Blue note)が多用されているものを、Boogie と呼びダンス・パーティーになくてはならない音楽となった。
■ブギーウギーとはレントパーティのこと!
Boogie はboogie-woogieを短縮した言葉で、boogie-woogieの意味は、単にBoogieの意味を重複しているだけだ。
しかし、「boogie-woogie」とは、アメリカ英語のスラングでは、黒人たちの
「Rent Partyレントパーティ」を意味するという。
「レントパーティ」は、ハウスレントパーティとも呼ばれる。
1920年代前後のシカゴには、多くの南部出身の黒人が移住してきた。
当時、黒人居住区に住むことしか許されなかった黒人の人口が急増したため、黒人居住区の住居不足という事態になる。需要と供給のバランスが崩れ、シカゴの黒人居住区の家賃は値上がりし、黒人たちの普通の労働賃金では
家賃が払えないという現象が起こったのである。
そこで、黒人居住区の住人は家賃をかき集めるためにプライベートパーティを開き、これが「ハウスレントパーティ」(家賃パーティ)と呼ばれた。
一回に約50セントの入場料で、簡単な料理とジャズ・ピアノの演奏が楽しめたという。1920年代初めから半ばくらいまで行なわれていたそうである。
黒人居住区の家賃カンパの為の「レントパーティ」って、ちょっとこんな雰囲気?
============この歌の中に、アフロアメリカンの生活が、
垣間見れるような言葉が、
さりげなく隠されて散りばめられていると感じました

ここらでOff The Wallの読み解き、
いったん、仕切りま~す。
お読みいただきまして、 誠にありがとうございました

Off The Wall②に つづく・・・