今日のお題は、トリックスターでございます・・
チョンチョンチョン!ユングの心理学で、神話・伝説・昔話などの定型的パターンとして表現される人類に共通する普遍的無意識の内容・象徴を『元型(アーキタイプ)』と呼んだ。
そのひとつに「トリックスター元型」というものがあるのだそうだ。
『元型(アーキタイプ)』
・自我(エゴ)
・影(シャドー)
・アニムスとアニマ
・太母と老賢者 -
・自己(ゼルプスト)
・ペルソナ
・子供
・永遠の少年と永遠の少女
・英雄
・トリックスター
トリックスター(道化)とは?
既存の価値観や社会体制に軽妙華麗に反対して、既成の価値観や規範を破壊する元型である。
物事を魔術的なトリックで煙に巻いてしまう道化師、既存の価値観に拘泥する保守主義者を小ばかにしたり揶揄するいたずら者、固定観念に束縛された頑固な人間を巧妙狡猾に罠に掛けるペテン師などのイメージで現れ出てくる元型であるが、トリックスターは一概に悪いイメージを持つものではなく、時代や共同体、人生の新陳代謝を促す元型としての意味合いも兼ね備えている。
既存の価値観や社会規範に束縛され続けれれば、時代や社会、人生の状況を変化せず進展や前進もないが、時代の転換期や人生の節目に神出鬼没に登場するトリックスターのイメージによって『破壊からの再生』が促進されるのである。
性欲・食欲・金銭欲など本能的欲求に支配された表層的な反抗は、無意味な混乱や無秩序をもたらすだけであるが、
しかし、トリックスターの本質は、倦怠や停滞に陥った現在の体制や規範を巧みに揶揄し風刺して破壊し、その後に新たな秩序や価値を創造するのである。
トリックスターの元型の機能とは、『破壊からの創造』であり、『創造→維持→破壊→創造……』の循環構造を生み出し社会や人間の進歩発展に寄与するものである。
たとえば・・こんな人たちは、トリックスターなのかも?

一休さん
室町時代の臨済宗の僧、詩人。
ある夜、カラスの鳴き声を聞いて俄かに大悟したという。
飲酒、肉食や女犯を行い、盲目の側女、実子もいた。
蓮如上人の留守に阿弥陀如来像を枕に昼寝をし、帰宅した上人は「俺の商売道具に何をする」と言って、ふたりで大笑いしたり、
正月に杖の頭にドクロをしつらえ、「ご用心、ご用心」と叫びながら練り歩いた。
こうした行動を通して、仏教の権威や形骸化を批判・風刺し警鐘を鳴らしたのだ。
これは、「風狂」の精神の表れとされる。
千利休や古田織部なんかもそうかも。。『へうげもの』・・

「スタンチク」
ポーランドの有名な宮廷道化師。
知性と政治哲学者としての才能にあふれ、周囲の者に畏敬の念を起させるほど
ただの芸人であることをはるかに超えた存在であった。
ポーランドの現在と未来の状況について、
彼が発する気の利いた冗談は政治と宮廷の時事問題に関連しており、
彼は自らの道化師としての仕事を通じて、風刺という手段を用いながら
同時代の人々に対する批判と警告を行った。
宮廷道化師(ジェスター) とは、小人症などの肉体的障害を持っているものが
多く、笑い物としての対象にされ、その名の通りの主人または周囲の人物達を
楽しませる役割を担っていた。
しかし、君主に向かって無礼なことでも自由にものを言うことができる
唯一の存在でもあった。

エドガー・アラン・ポー
ポー自身のニックネームになった「大鴉」 という短編がある。
『大鴉』
ある日、失恋に心を塞いだ主人公の部屋に、一羽のオオガラスが舞いこんでくる。
主人公は、戯れにオオガラスを相手に心の悩みを問いかける。
オオガラスの答えは、いつも「Nevermore」ひとつ。
オオガラスが知っている人間の言葉は、ひとつなのだと知りながら、
仕舞に悲しみうちひしがれ、冥界に戻るよう命令するが、オオガラスは動かない。
主人公は最後に、大鴉の影の下に魂を閉じこめられ、「Nevermore」と叫ぶ事しか
できなくなり発狂する。
そして・・・なんといっても、サイコーに見事なトリックスターは、
この芸術家だと思うんです


マイケル・ジャクソン~~~



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『へうげもの』(ひょうげもの)という漫画を、読みたいと思ってます~

「剽げる」って、「ふざける」「おどける」という意味らしいのですが
『へうげもの』って・・Tricksterに近いんかも( ´艸`)
ご覧いただきまして 誠にありがとうございました
