今日は、
「遠野物語」の河童伝説に インスパイアされて・・・
ちょっぴりダークなマイケルと
光琳の黒い河でコラージュした「絵」と 河童の「お話」ができました(*^.^*)
和テイスト・マイケル続行中ですが、
今回の絵は、かぶいて見得を切る
・・そんな雰囲気でいってみました
マイケルは、自らを妖しく奇怪な魅力を放つものとして
表現するトリッキーなアーティストでもあると
感じていますが・・・

それがまた 刺激的で本能にきますですね~~![]()
---- 河童と赤い月 ----
うまれた赤子は どうしたことか
あたまのってっぺんに お禿げのお皿
ちいさな てんてんの 鼻の穴
おなかに 黒いシミがある
お顔は なんと まっかか
なんてこった
この子は 夜中に河に捨てましょう
いなくなった赤子のことは
だれも 一言も口にせず
いつかすっかり わすれっちまった
ある日
村の馬子が 大事にしている馬っこ連れて
河でからだを冷やしてやってると
河童が馬っこを 河ん中にひきずりこんだ
それを知った村の衆は わるい河童を
やれそれ やれそれ こらしめた
「もうしません 河でひとりは さみしくて」
泣いて河童は わびました
「そのくらいに しておやり
おまえも もう 河へおかえり」
馬子ははやる村の衆をおさえて
河童を逃がしてやりました
暗い河にかえった河童
涙がとまらず 河の水かさがふえていく
そこへ 赤いお顔の お月さま
「泣くのはおよし おまえは私の かわいい子」
赤い月は いいました
河童は 泣くのをやめていいました
「あなたは おいの母さんかい?
ならば そばにきておくれ」
赤い月は どんどん空からおりてきて
「そこは寒かろ いまいくよ
おまえを 抱いてぬくめてやろう」
河童は、百年ぶん からだの芯まで温まり
よろこび まっかな顔をもっともっと赤くした
やがて 村に寒い冬が来て
皆が飢える辛い季節になりました
馬子は その朝も 腹をすかせて目覚めて
のろのろと 戸をあけると
小魚が数匹 戸口に置いてあるではないか
鎮守の地蔵さまがくれたにちがいない
馬子は 「ありがたや」と手を合わせます
次の日も その次の日も
魚の土産は 冬のあいだ ずっと毎朝とどくのです
「今日の魚はなんじゃろな?」
ある春も近い雪の朝 馬子が戸口をあけたら
いつもの魚の土産が ありません
「こんな雪では 地蔵様もおやすみだ」
馬子は肩をおとして 地蔵様の身を案じました
さて 次ぎの朝も魚はとどきませんでしたが
馬子はいつものように
井戸に水を汲みにでかけました
すると 井戸端に こんもり白い雪をかぶった者が
たおれているではありませんか
雪をはらってみると それは手に魚をかかえた河童でした
「ああ なんということだ おまえが 地蔵様だったのだな」
あの赤い月の夜から 河童は 魚を取っては
村の馬子の戸口に こっそり土産をおいてかえっていたのです
馬子と村の衆は 赤い顔の河童の地蔵をこしらえて
末永く 河の神さまとしてお祭りしましたとさ
<お終い>
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ご覧いただき 誠にありがとうございました

