2020-2021シーズンSPのLet Me Entertain Youについて覚え書きを少し。

 

2020年12月24日-27日、全日本、長野。制限付き有観客。

ショートの日の前日に、羽生さんのSPのプログラムが「Let Me Entertain You」であることがわかった。

わかったといっても、私はロビー・ウィリアムズも「Let Me Entertain You」も知らなかったので、ツイッター情報を頼りにニコニコ動画を見て腰を抜かしてしまった。

 

 

 

「もっとましな動画を探せなかったんかい!」と当時の自分に突っ込みたいが、

「透けるとか透けないとかそういうレベルとちゃうよね元衣装…」というツイートもあって、ロビー・ウィリアムズってそういう人なんだと思い込んでしまい、ショックのあまり歌の印象はほとんど残らなかった。

 

ロビー・ウィリアムズの名誉のために言うと、もっとかっこいい動画をYoutubeで沢山見つけることが出来る。でもあの時には出て来なかった。多分検索の仕方を間違えたんだろう。

ロビー・ウィリアムズは、ヨーロッパでものすごい人気のロックスターのようである。

また、マッシミリアーノさんによると、ロビーはミュージックビデオでアイスダンサーに扮したことがあるとのことである。誰かさんと同じで振り幅が激しい・・・。

 

 

 

ともあれ、今は耳にも馴染んで良い曲だなと思うようになったLet Me Entertain Youだが、羽生さんが初めて演技したショートの日は、どんな衣装で出てくるのかハラハラし、衣装が普通の服(?)だったことに安堵し、かっこよくノリノリで滑ってくれて、おう、元気な曲でよかったな、という浅い感想しか曲については持たなかった。

 

(演技は8:30から)

 

ジスランとブライアンはいないけど、メガ兄とメガ姐の見守る中、新しいゆずプーをぎゅっとしてから、スタートポーズについて小さく「ニヤリ」。頬も少し上気して、すごくかわいい。

4S、ちょっと着氷流れなかったけど上手くイーグルに繋げた。

4T-3T、おー両手タノきれい! 3Tの着氷ちょい伸びなかった、惜しい。

3A、すんばらしい。

初めっから最後まで小気味よく踊りまくり、熱光線を放射しまくってる。なんて格好いいプログラムなんだろう。

シットスピンの後「come on, come on, come on, come on」(ファの音)のツイズルの気持ちいいこと、3回目(レの音)の「come on, come on, come on, come on」の3つ目のcome onの時に一瞬跳び上がって空中散歩みたいになるのがクール!

その格好よさをスクリーンショットしようとしたが、ただ氷の上で歩いているみたいになってしまった。動画のスクショは難しい。

最後のコンビネーションスピンのキャメルの時に、「Let Me,  パン、パン」に合わせて手をぱっぱっと開くのがすごく好きだと思った。

終わった後の笑顔も滅茶苦茶かわいい。

 

点数が103点しか出なかったのには驚いた。着氷が流れなかっただけで、そんなに引くんですか?! 

と思ったらシットスピンがノーカンで、あれをノーカンにするのはひどい、と一ヶ月位ずっと怒っていた気がする。

「あんたは羽生の試合の後は大概いつも怒ってるな」と夫に言われ少し反省した。

プロトコルは見たくなかったので見なかった。

 

 

2021年3月22日-28日、世界選手権、ストックホルム。バブルシステム、無観客。

バブルと言っても、選手も関係者も事前のPCR検査陰性証明だけで、隔離無しで参加するバブルシステム。ブライアン登場。

 

4Sの着氷。2015NHK杯バラード第1番の最初のジャンプと似てる危うい着氷。当時普通の選手なら転んでしたたかに耳を氷に打ち付けているって英ユーロ解説で言われてた。でも2015NHK杯で羽生さんを発見し、今世紀初めてまともに男子フィギュアスケートを見た私には、上手だなあとしか思えなかった。今回もあの着氷はすごくロックだと思った。

4T-3Tの着氷は流れたし、3Aは文句の付けようがない! 

シットスピンは、きちんと回って、これで文句ねーだろ、て感じ。

羽生さんは同じ間違いを(ほとんど)しないのだ。

でも106点だった。ぷん。

 

この演技のドイツ語解説動画(Sportschauチャンネル)が今大ヒットしてるんですよね。動画のタイトルは日本語に訳すと

「フィギュアスケート選手羽生結弦と彼の人生の姿」(by Google先生)。

この演技を見れば羽生結弦の人生がわかるって言いたいのかな。うん、気持ちすごくわかる。演技を観れば羽生さんの人となり、分かる人にはわかるよね。

 

 

3月30日にアップされてから今日までの再生回数は154万回。

 

青が羽生さんで緑がネイサンの動画(同チャンネルで3月28日にアップされてる)の再生回数。

5/2までの数字はBLトラベラーさんのサイトに載っていたのを使わせてもらいました。それ以降は自分でチェックしました。ちょっとネイサンに失礼かなと思ったけど、せっかく調べたので載せてしまいます。

一番嬉しいのは、この動画で初めて羽生さんを発見した人が沢山いること。

興奮気味なドイツ語コメントの内容はsiennaさんのブログで読ませて頂きました。

お仲間が今も世界中で増えているんだなあと思うと、感無量です。

 

4S、4T+3Tとも着氷が羽生さん比で今一最高の美しさでないのは、この曲がアップテンポ過ぎるからだろうか、などと考えた。来期のショートはやっぱりピアノ曲がいいのかな、なんて。

 

そうしたら、

2021年4月15日-18日、国別対抗戦(World Team Trophy)。大阪、制限付き有観客。

 

 

4S 美しい!

4T+3T 着氷後の余裕。どんなもんだいって顔してる。

3A あわわわわ。着氷時の工夫、イリュージョン! これは、減点ではなく加点対象ですよね! GOEマイナスなんですけどっ。

演技終了時の顔も満足そう。世界選手権ではちょっとはにかんだ笑顔だったけれど、WTTでは、「ふふん、どや」って、いい感じでどやってた。

 

ストックホルムから帰ってきて、ずっと隔離されてて、隔離明け翌日からの試合。

最初の三日は指定のホテルで。その後14日目までは、自宅隔離でも構わない、と厚生労働省のホームページにはあるが、羽生さんはその間どうしていたのだろう。

最初は、仙台に帰って自宅隔離だろうと安心していたのだけれど、ホテルの食べ物が合わなくてお腹をこわしたと言っていたし、隔離中に、一般の人が使うアイスリンク仙台を、夜だけとはいえ羽生さんが使うだろうかと考えると、違う気がする。

そもそも、中学校に勤務するお父様に感染させないことにはすごく気を遣うはずである。

日本スケート連盟が用意した練習用リンクのそばのホテルに泊まっていたのだろうか。それでお腹こわしたのか。

目の下の隈も気になった。

 

が、演技は素晴らしかったです。

 

全日本の演技を観たときは、この曲を演るには羽生さんはちょっと上品過ぎると思ったのですが、世界選手権、国別対抗戦と演技を重ねるうちに、羽生さんとこの曲がぴったり一体となって、見事な代表作になったと思う。

 

このプログラムは、ジャンプはもちろん格好いいんだけど、エレメンツの間のディテイル(腕、手、指、お尻、フリーレッグ、顔の表情と動き、etc)が観ていてぞくぞくするほど素敵だと思う。スケーティングは私には理解不能だけど、エッジをずっと観ているだけで、分からないなりに魅了される。

動画を観るたびに、一つ、また一つ、何かに気がつく。まるで宝探しのよう。いくつでも宝が埋まっている気がする。

 

来シーズンのSP、このプログラムの続行でも嬉しい。完成形まだだし。

もちろん、ピアノ曲でも楽しみ。

とにかく羽生さんが来シーズン演技を見せてくれることが嬉しい。

ショーも終わって今は、雌伏の時。

怪我だけには気を付けて。

また、謙信さんに厄除けのお守りもらって来よう。

 

最後におまけ。

Let Me Entertain Youの歌詞(プログラムに使われているところだけ)

 

Hell is gone and heaven’s here

There’s nothing left for you to fear

Shake your arse come over here

Now scream

I’m a burning effigy

Of everything I used to be

You’re my rock of empathy, my dear

 

So come on let me entertain you

Let me entertain you

 

Look me up in the yellow pages

I will be your rock of ages

Your see through fads and your crazy phases yeah

Little Bo Peep has lost his sheep

He popped a pill and fell asleep

The dew is wet but the grass is sweet, my dear

 

He may be good he may be outta sight

But he can’t be here so come around tonight

Here is the place where the feeling grows

You gotta get high before you taste the lows

So come on

 

Let me entertain you

Let me entertain you

 

Come on come on come on come on

Come on come on come on come on

Come on come on come on come on

Come on come on come on come on

Come on come on come on come on

Come on come on come on come on

 

Let me entertain you.

 

提供元 musixmatch