『羽生結弦 notte stellata 2026』公演は、3月7日(土)から3月9日(月)の3日間開催された。

3月9日に、現地で観ることができた(西H8列)。

 

鎮魂と未来への希望を込めた、つくづく良いアイスショーだなあと思った。

4年目にして、素直にこう思えた気がする。

私は(自意識過剰だと思うけれど)、何となく、このアイスショーは、自分が行くべきものではない気がしていた。

私はあの震災を経験していないし(関東で大きな揺れとその後の計画停電は経験したが)、悲惨な思いはしていないし、当事者ではない。自分が参加するのではなく、参加すべき人たちと羽生さんが作り上げるショーを後ろから見ている方がきっとよいだろうと思った。

だから、一年目は、チケットの申込もしなかった。ライブビューイングだけ1日行った。

後で、ドキュメンタリーを見ると、羽生くんは3月11日の震災発生の時刻前に『天と地のレクイエム』を滑って、黙祷の時には泣きじゃくっていた。

とても同じ空間にいてはいけないと思った。

 

でも、その年か、翌年か、わからなくなってしまったけれど、羽生くんが

実際に被害を受けた人ではなくても、みんな色々な関わり方をしていると思う。

テレビで見てショックを受けた人。

遠くからもどかしい思いでいた人。

ボランティアで参加してくれた人。

みんな、当事者です。(私の記憶からの意訳なので、まちがっているかも)

と言ってくれて、自分もこのアイスショーに参加していいんだと思えるようになったのでした。

 

今年のプログラムをまとめてみた。

作曲者や振付は、AIに聞いたのもあるので、間違っている可能性もあります(?つき)

 

他のスケーターの質が上がって来ているなあと思った.

本郷理華さんの演技は、食い入るように見てしまった。去年と同じプログラムだけど、去年よりインパクトがあった。現地より映像で見た方が素敵に見える.

 

刑事くんや、無良くんも、見ていて「うーん」とならなくなった(ごめんなさい)。

さっとんの演技は凄みが加わった.

あっこちゃんは、ベテランの味。

シェイのラ・クンパルシータの椅子がまるでアイスダンスのパートナーの様だった。

本当に上手い女性と組むなら、男性はあの椅子くらい滑れれば、アイスダンスになるんだなと思ってしまった。

 

羽生くんの演技は、現地の方が、圧倒される。

羽生氏の身体表現は芸術だと思った。動いた後、まるで粘度の高い流体の中を動いたかのように、その軌跡が立体的に見えるような気がする。その流体が透明で金箔を含んでいるかのように.「雪肌精 MYV アクティライズ ゴールデン スリーピング マスク」みたいな。

 

 

特に、Happy Endは、羽生くんの胸の内の苦悩が直接伝わってくる感じで、見ていて苦しかった。今は命尽きるけど、来世こそ、ほんとのハッピーエンドになってみせる、というような強い決意、と羽生くんは言っていたけど、それが感じられる演技だった。

 

『白鳥』、『希望の歌』では、羽生くんの目がうるんでいて、あっこちゃんに背中さすられたりしてた。「あー、また泣いてるー。この人は本当に多感だなー」と、少し突き放して客観的に見ないと、こちらまでつられて泣いてしまう。

 

フィナーレの『エチュード』、ラインダンスにトロンボーンの真似っこ、ジャズのソロみたいな感じのそれぞれのはっちゃけ、みんな楽しかった。

 

自分にとっては、今までのnotteの中で一番、充実して、完成されたショーに感じた。

 

まとめ

・メンテナンス期間を経て、羽生くんの表現力が格段に上がっている。関節、筋肉、一つ一つ、自分の想いを表現するのにどう動かせばよいのかがわかり、そしてその通りに動かせる、ようになっているのだと思えた。

・スケーター全員のレベルが上がっている。みんな、プロなんだなと思った。このショーは互いの良い刺激にもなるのだろう。来年が楽しみになってきた。

・東北ユースオーケストラとのコラボが感動的で意味あるものになっていた。

・東日本大震災への鎮魂と同時に坂本龍一さんへの鎮魂にも感じた。