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聖書を読んで示されたことを記しています。礼拝でしたメッセージや聖書の学びの内容も載せています。

 モーセは神様の不思議な計らいで幼少期よりエジプトの王宮で育ちましたが、40歳頃にエジプトから荒野へ逃亡し、そこでミディアン人の祭司エトロの家族と出会い、その娘チッポラと結婚して二人の息子を授かりました。モーセはその後40年間羊飼いをして彼らと暮らしていましたが、神様から召命を受けて、エジプトで奴隷となっている民を解放するリーダーとしてエジプトへ向かいました。モーセは出エジプトの使命を果たす間、自分の家族を一度ミディアンの地へ帰らせていたようで(18:2)、モーセのしゅうとのエトロが、神様がエジプトにおいてモーセとその民になさったことを噂で聞いて、モーセの妻子を連れて訪ねてきたことが18章に記されています。エトロは主が、イスラエルをエジプト人の手から救い出し、彼らに恵みを与えられたことを喜び、共に主をほめたたえ、神様に捧げものを捧げ、アロンとイスラエルの長老と共に、神様の御前で食事をしました。ミディアン人は異教の神を拝んでいましたが(民数記25:1-8)、それでも、イスラエルに驚くべき勝利をもたらした神に対して、エトロは賛美と感謝を共に捧げたという、つまり、主なる神を知らない異邦人に対しても神様の力と恵と愛が証しされのでした。

 エトロはモーセが独りで多くの民の問題を裁き、人々が朝から夕までモーセの所にやってきていたのを見て、助言をしました。エトロはモーセの負担の重さを心配して、また民も長時間順番を待たなければならず、疲れ果ててしまうと心配し、「民全員の中から、神を畏れる有能な人で、不正の利得を憎み、信頼に値する人物を選び、千人の隊長、百人の隊長、五十人の隊長、十人の隊長として、民の上に立てなさい。…大きな事件があったときだけ、あなたのもとに持ってこさせる。小さな事件は彼ら自身で裁かせ、あなたの負担を軽くし、あなたと共に彼らに分担させなさい。」(21-22節)と助言しました。モーセはその助言を聞き入れてその勧めの通りにしました。

 このエトロの助言は世俗的な知恵であり、いつものように神様がモーセに命じられていない事柄ですが、しかし組織の統治の方法として賢明だと思われます。実際、神様は、モーセが自らの重荷があまりに重すぎると神様に対して嘆くと、神様がモーセの重荷を分かつために、70人の長老を選ぶように命じています(民数記11:11-30)。

 教会もキリスト者の共同体であり、神様が建てられたリーダーが必要です。しかし、全てをそのリーダーだけに任せてしまうと、教会の規模が大きくなればなるほど、リーダーに重荷が増し、全てのことに目を配ることが出来なくなり、会衆からそれに対する不満が出てくる可能性があります。教会はキリストの体である(「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。」コリントの信徒の手紙1 12:27)と使徒パウロが言っているように、神様は教会の中にいろいろな人をお立てになります。教派によって異なりますが、教会内に牧師、伝道師、長老、役員、執事、教会学校の教師、そして礼拝のための奉仕担当者等がいて、互いに助け合う体制がなされています。教会で共に礼拝する仲間はお互いが必要であり、たとえ病のため礼拝に来られない方であっても、その方はキリストの体の部分として必要なのです。キリストの体(教会)では「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。」* 教会がこの世に存在する組織である限り、何らかの問題に対処するうえで、神様がエトロのように、クリスチャンでない人からのアドバイスを通して、教会の働きを助けてくれる場合もあり、感謝したいと思います。

                  (新共同訳聖書引用)

*コリントの信徒の手紙1 12:26