何だか経済や金融が誤った方向に進んでいる様に感じます。
金利を上げるという行為は、好景気で過熱した経済にブレーキを掛ける役割なのですが、景気ってそんなに良かったでしょうか。
まあ、金利あがってもまだまだ充分安いのですが。
私が住宅販売を始めた30数年前、住宅ローンと言えば住宅金融公庫、今で言うフラット35を利用するのが通常で、その当時の金利は4%台だったと思いますが、それでも安いと言われていました。
そこからずっと下がり続け、民間金融機関の住宅ローンの方が変動金利ですが、安くなったので住宅ローンは民間金融機関のモノを利用する様になったのですが、景気の良い時は金利が上昇すると、「金利が上昇するから、安いうちに買いましょう」何てセールストークが使えていましたw
先日も触れましたが、住宅需要はコロちゃん前から5割ダウンしているのに、住宅ローンの金利が上がると需要は更に縮小すると思います。
土地価格の上昇に建築代金も上昇、更にローン金利も上がるのに、実質賃金は下降を続けています。
日銀の総裁が黒田氏から今の植田氏に代わると、マイナス金利が撤回され、日銀から資金調達する民間金融機関は、日銀に当座預金するだけで金利が貰え、それだけで高収益を上げています。
元財務官僚の高橋洋一氏によれば、植田氏の起用は収益悪化に苦しむ金融機関救済の為だそうですが、金融機関助けて国民を苦しめてどうするんだ!と思いますわ。
ある記事によると、日銀の植田総裁と岸田首相が植田総裁独自の金融政策に異を唱え、論争になったそうですが、内閣や党内、更に金融政策に至るまで、岸田首相による統制が全く取れていないと思います。