読売TVの「そこまで言って委員会」を見ていたら、空家問題を取り上げていました。
日本国内には何と350万戸の空家があるそうで、どうしたら空家を流通させる事が出来るのか、パネリストが語っていましたが、まあ、元々各パネリストはその道の専門家ではないので、非常に中途半端でした。
まず問題は日本の住宅が新築偏重である事で、家を新築したり、新築マンションを購入すると、税制上の特典が多いのです。
中古でも築浅であれば適用されるケースもありますが、築後20年以上経つと殆ど税制上の特典を受けられません。
更に中古住宅を住宅ローンで購入する場合も、住宅ローンの規約が新築に有利に作られています。
中古住宅の最大のネックは、中古住宅の質が悪い事でしょう。
日本の家屋は木造が中心で、それでもここ20年位の間に建てられた木造住宅であれば、建物の質は向上していますが、古い戸建ては質が良くありません。
内装や住宅設備が古いのであれば、リフォームする事により解決できますが、基本構造の質が良くないので、リフォームでは解決出来ません。
トドメは持ち家を促進する為の制度や税制が、昭和の高度成長期に作られたモノで、今の住宅事情にそぐわなくなっていて、中古住宅の流通を促進させる為には、制度や税制の改正が必要だと思います。
しかし新築偏重の制度の中で既得権益を貪って来た人達は、思いきり自民党の支持母体なので、民泊やウーバータクシーの時の様に、制度改正事態を骨抜きにされるでしょうね。