「暗闇にいるときに知恵は溜まるからね」
そうボソッと隣でつぶやく人。
その人のことは、「父の友人で、会社を経営している」以外は何も知らず、僕はその人と一緒にお酒を飲んでいた。
その人は続けてこう言った。
「どんなに頑張っても、失敗するのが人間。人の失敗をどれだけ受け入れてあげられるのかが、経営者にとって大事なこと」
当時の僕は大学生。
暗闇と言えるほどの苦労はなく、大学のコマ数が多くて、自由な時間がなかったくらい。強いて言うなら、バイト代だけでは自由に遊べない、ということくらい。
・・・・。
自由がない。
過去の僕は、自由になることを選んだけれども、不自由なままだった。
というのも、僕が会社員から起業してから、いかに恵まれた環境にいたのかが分かったから。
会社に行けば、仕事は用意されており、コピー機も使い放題。交通費も年金も会社が負担してくれ、必ず給料が振り込まれる。
こんな当たり前だったことが、当たり前ではなくなった瞬間に気づいたこと。
それは、恵まれ過ぎていて、何も考えなくても生活ができていたこと。
つまり、思考停止していたのだ。
業務上の仕事については、ある程度のことは自分で考えたりしたけど、いざと言うときの決断はまったくできなかった。
意思と反対に、言われた通りにすれば生活できていたので、意思に従うことができなくなっていた。小学校の頃、日が暮れるまで野球やサッカーを無邪気にしていた頃とはまったく違う自分。
誰かが言うことを、忠実にやっていけば、合格点だった生活、誰かの言うことではなく、自分の意思に従っていく生活へとシフトした瞬間に、暗闇になってしまった。
今思うと、「たったそれくらいで」と大した暗闇でもないけれど、当時の僕からすれば、自分で選択してきた自信があったから、なおさらショックが大きかった。
「起業していくにあたって、手当たり次第、営業していけば、お客さんはみつかる。」
そうとは分かっていても、どこに行けば良いのかさえ分からない。
見込み客が見つかっても、何をどう伝えたら良いのかさえ分からない。
そもそも自分の強みや才能なんてあるのだろうか?
見つかったとしても、それらを活かしてビジネスはしていけるのだろうか?
・・・・・・・。
まさに無い無い尽くし。
会社員時代の経験は、まったく活かせなかった。
むしろ会社員時代の経験は、起業してからは邪魔するものが多く、これまでルールに従って生きてきたもんだから、もちろん「従う」ことには慣れてしまっていた。
けれども、「自分の意思に従う」ことが、これまでなかった。
というより、自分の意思すら分からなかった。
毎朝電車に乗って、終電で帰って、週末も会社行って、、、、、
という生活に慣れてしまい、まさに奴隷生活!
「誰かに奴隷になりなさい」と言われたのではなく、僕の選択が「奴隷になる」ということだった。
自由になりたくて、自分の意思に従って生きていきたい。
けれども、不自由のままだし、自分の意思すら分からない。
まさに、絶望。
ちょうどその時、学生時代に一緒に飲んだ経営者の言葉が脳裏をよぎる。
「暗闇にいるときに知恵は溜まるからね」
・・・・・・・。
これまでは、意思に従うことはなかったけれども、これからは違う。
今の僕には、意思に従う権利があるんだ。
やりたいことをやるために、そして生きがいを求めて起業したからこそ、やりたいことをとことんやってやろう!
そこから僕の快進撃は始まった。
僕は本屋に置いてある興味の湧いた本を10冊ほど買って読みふけった。
興味の湧いた分野は、マーケティングの分野。
会社員時代から、「いつかは独立しよう」と思っていたので、マーケティングについて、ある程度は読んでいた。
けれども、「知っている」と「使いこなす」との雲泥の違いをまざまざと見せつけられながらも、やりたいことを追求していった。
起業間もない頃だけど、ありがたいことにお客さんはいたので、学んだことを全部伝えていこう。
その頃から、神戸から夜行バスに乗って、セミナーを受けに東京に行き、そこで得た情報も全部伝えていった。
「ただデータを集めて伝えれば良いのか?」
「どうやって伝えていけば良いのか?」
「どうやれば最短距離で行けるのか?」
と、手探りではじめていった。
すると、お客さんの売り上げが急激に上がり、毎月の収入が11万円から、2ヶ月弱で11倍の121万円にも上がっていたのだ。
その方からの体験談→★
今で言う、「月7桁突破」というやつだけれど、何より嬉しかったのは、お客さんが結果を出してくれたこと。
そして、僕が裸一貫で身につけてきたことが、ダイレクトに現実となっていくのがとても嬉しかった。
これが生きている感じなんだ。
お客さんの売り上げが上がった経験を振り返ってみると、確かに本やセミナーで得た情報は役に立った。
けれども、一番役に立ったのは、「僕が今、何を感じているのか?」ということ。
お客さんが何を考えているのか?を察知するよりも先に、自分が何を感じているのか?が大事であること。
著名な人の情報ではなく、あくまで自分ありき。
いつも自分の意思に従うことが、お客さんの結果に結びついたのだと確信した。
本やセミナーで情報を集めて実践するけれど、現実がまったく変化しない人に言いたいこと。
一番大事なのは、「自分は何がやりたいのか?」「その人に何を伝えたいのか?」「自分はどうなりたいのか?」「自分は何を目指してるのか?」といった、本当の自分について知っていくこと。
本当の自分について知っていくことは、時には辛いこともある。
けれども、知っていった先には、知恵が溜まるだけでなく、人の役にも立つ、ということ。
僕が伝えたいのはライブ感で、言い方を直すと「自分は今、何を感じているのか?」ということ。
積み重ねていくと、知恵となり、誰かの役にも立てるようになる。
まったく知らない世界に足を踏み入れることは、時には暗闇に襲われることもある。
けれども、「暗闇にいるときにこそ知恵は溜まるから」と、僕は声を大にして言いたい。
そして、その知恵を誰に渡したい?
その「誰に?」が、あなたの理想のお客さんだから。
その人には何を渡せば笑顔にできる?
それこそ、あなたがこれからやっていくことではないでしょうか。
僕がこれまでの経験をすべて渡す企画を始めます。
ライブ感と共に、本当の自分に目覚めてもらうためのグループコンサルティング。
やりたいことが分からない。
本当の自分に出会いたい。
本音で生きたい。
人に光を与えていきたい。
やりたいことがあるけど、ビジネスに繋げる方法が分からない。
といった、僕のすべての経験、そしてクライアントさんの経験も含めたすべてを渡します。
詳細は後日発表しますので、お楽しみに。