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エッセンシャル出版社のブログ

本質を共にワクワクしながら探求し、共にワイワイと創造していく出版社です。主に育児・教育・子育てに役立つ内容をアップします。「今までにない新しい視点」の本、「自分と対話する」ための本、「人生が変わるきっかけ」としての本を生み出すことを目指しています!!

非分断思考のススメ〜いろいろなことを全てつなげて考えてみる〜


 

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

 

【プロフィール】
大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。
エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/


何かに本気で取り組んでいる人、生きるように働いている人は、「いろいろなことを全て”繋げて”考えている」という共通点があるように、私には見えています。
そして、繋げて考えているからこそ、皆さん、自由で柔軟な発想があり、結果、仕事も経営も、順調に伸びていかれているのではないかと思います。

 

1、身体を分断しないで考え、全ての分野で第一人者になる


未来歯科のかわべけんじ先生は、歯科医でありながら、整体の知識もあり、脳科学・心理学・哲学も学ばれていて、そこから、手相の本を出すほどの理論を確立する力も持っておられます。一見すると、「何をやっているのだろう?」と思われがちなのですが、かわべ先生にとっては、「何事も分断しないで考えている」という、シンプルに、ただそれだけなのです。

 

■未来歯科

 

 

かわべ先生は、歯科医として、ホワイトニングのオリジナルメソッドをつくり、インプラントの先生にもなり、そして、今は「治療をしない治療=教育」に辿り着かれています。

「医療も○○科、○○科と分断して問題を考えるから、わからなくなる。でも、身体は全て繋がっているのだから、分断して考えても問題は解決しない」と、かわべ先生は言います。

身体の歪みから、血流が滞り病気になることは予想がつくと思いますが、そもそも歪むことで一番重大な影響を受けるのは、呼吸と嚥下(飲み込み)です。

生きるに直結する呼吸と嚥下(飲み込み)ができなくなるのです。本来、人間(動物)は鼻呼吸であるにも関わらず、姿勢などからくる歪みのせいで口呼吸になってしまったり、嚥下が正常にできなくなってしまったりします。

鼻で呼吸できなければ、口ですればいい。
飲み込みもある程度の年齢であれば、カバーできてしまうということで、自分は異常がないと思ってしまいがちです。

でも、本来の機能ではないもので代替しているからこそ、免疫力が下がったり、内臓の機能不全で病気になりやすくなってしまうのです。

現代人に病気が多いのは、食べ物や生活習慣の問題もありますが、それよりも大元の”呼吸”に異常があることが原因だと言っています。

身体を分断して考えないというだけでなく、年齢も全世代を見たいと考え、生まれる前のお母さんから指導をしはじめ、6年前からは大人の診療はやめ、歯が生える前の赤ちゃんの抱き方、おっぱいのあげ方、口磨きについての指導してきました。

かわべ先生のこの活動は、”医療行為”ではないので、年間2000万円の赤字を出しながらも、一生懸命、親に知識を伝え、生まれたての赤ちゃんの成長をサポートされてきたそうです。

そこで見えてきた知見を、『かわべ式 子育てスイッチ 生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣』という一冊の本にまとめました。

 

 

今、かわべ先生は、歯科医や多くの妊婦さん、お母さんにこの知識を広めるアカデミーの計画を進められています。


かわべ先生は、歯科医業の話をしているときも、「子育てスイッチ」の話をしているときも、経営の話をしているときも、美味しいごはんの話をしているときも、いつも変わらず、同じ笑顔です。


未来歯科を「笑顔創造空間」と銘打っていることを、まさに、体現されているなあと、常々、感じます。


私は、かわべ先生ほど、分断しないで全ての物事を考えていく歯科医、教育者の方にお会いしたことがありません。かわべ先生の頭の中には、膨大な知識が入っているのでしょう。


この「分断しない考え方」を持っているからこそ、様々な興味のある分野をそれぞれ極め、第一人者になってこられたのだと思います。

2、「四方よし」を旨とする


長野県にある、かんてんぱぱで有名な伊那食品工業塚越寛最高顧問は、経営に関して、「四方よし」の商売を心がけているそうです。

 

 

 

江戸時代に全国で活発な商売を展開した近江商人は「三方よし」→①売り手よし、②買い手よし、③世間よしを心得としていたと伝えられています。
 

売る人と買う人の双方が満足でき、さらに社会の役に立つというのが、あるべき商売の姿だということです。

塚越さんは、ここに、「将来もよし」を加えて、「四方よし」の商売を心がけていて、経営判断を下すときには、「20年後から見ても、自分の考え方は正しかったと言えるだろうか」ということを確認されているそうです。


「将来」という時間軸を加えることによって、会社の置かれた環境を俯瞰して見つめることができる。そして、この考え方が習慣化すると、先見性も磨かれると、塚越最高顧問は言います。

また、「世の中の組織・団体を掘り下げていくと、一つの共通する目的に到達する」とも仰っています。


その目的とは、「人間社会の営みがスムーズに快適に機能し、みんなが幸せに人生を過ごせるように」というものだと。

塚越さんは、そのための必須条件が、会社の永続だとし、自然界の樹木が、どんな気候変動下でも、毎年成長し年輪を増していくように、景気や世の中の変化に左右されることなく、確実にゆっくりと成長していくという経営のあり方=年輪経営を実践されています。

3、ストイックに仕事を頑張る先に
「そこ、関係ある?」に真剣に取り組むYouTuber


私が注目しているユーチューバーで会社経営もされているヒカルさん(2020年9月現在登録者数415万人)は、夢中でYouTubeの仕事をしている方です。この方の仕事に対する夢中でストイックである姿からは、学ばされることが多くあります。
 

ヒカルさんは、YouTubeでトップになるという目標を掲げています。そして、そのための戦略も常に考えていて、休みという概念はないそうです。動画を録ることをしていないときも常に、どうしたらもっと伸びるか、どうしたら面白くなるか、どういう企画が面白いかなどを、常に考えていると言います。


そして、最近は、肌をキレイにすることをストイックにやっているというのです。(1年くらい前の動画より)「なぜ、そんなことをするのか?」「YouTubeであればコンテンツと編集と頻度などの勝負ではないのか?」と思ってしまうのですが、ヒカルさんは、自分のチャンネルの登録者数の女性の比率を上げていきたいと考えたときに、「肌をきれいにするのが必要だ」と考えてのことだというのです。
また、Twitterの発信も、「女性ファンを増やす時期」と思ってやっているというのです。


企業のSNSなどでも、「何となくTwitterでも情報を発信した方がよさそうだから…」という理由でやっているものも多くありますし、著名人も「ファンとの交流&自分の情報発信」として使っている方も多い中で、なんて戦略的なのだろうと膝を打ちました。

「肌をキレイにする→女性ファンの獲得」
「一見、そこ、関係ある?」と思うことを繋げて考え、公開する動画では、わからなくとも半年先、1年先を見据えた戦略を実行しているそうです。
 

(まとめ)


自分の目標に向かって、夢中でやっている人、そして突き抜けていく人に共通することは、「どこまでも繋げて考えている」ということです。言い方を変えると、俯瞰して物事を見ているからこそ「繋がって見えている」ということなのかもしれません。


「分断しないで考える」「全て繋がっている」・・・この考えは、これからますます、時代的に大切な考えだと、改めて思います。これらの考えに基づいた行動が広がることによって、調和の社会が実現するのではないでしょうか。

 

今、私も、本質的な人たちからの教えや刺激を参考にしながら、「分断しないで考える」ことを、本づくり、情報発信にどう取り入れていけるかを、日々、意識しています。

 

エッセンシャル出版社としても、
・制作している(出版した)書籍同士の繋がり
・書籍と社会がどう繋がっていくか
・今出版している書籍と未来との繋がり
・著者と編集者の繋がり
・制作チーム(著者含む)と読者との繋がり
・他のメディアと書籍・出版社との繋がり

「全ての繋がり」を考えながら、今後の出版企画や本の制作を進めているところです。


お読みいただき、ありがとうございました!

 

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『オフ・ザ・フィールドの子育て』著者・中竹竜二さんインタビュー!
「人を伸ばす人を育成する」プロが、「風の時代の教育論」について語ります!
 

(後編)です!

 

 

 


 

ラグビーは、ほかのスポーツとは一味違い、足が速くなくても、パスが苦手でも、活躍の場所がある「どんな個性も活きる」スポーツです。これは社会の理想の姿かもしれません。
 

そんなラグビー界で「コーチのコーチ」として活躍する中竹竜二さんが語った、人育て=子育てとは?


『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』のスピンオフとして行われたインタビューです。


 

 

 

 

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(前編よりのつづき)

―この本で特に注目してほしいポイントは何でしょうか。
 

特に、タイトルの「オフ・ザ・フィールド」に注目してほしいと思います。人は何かと、自分の興味のある点や、試合やテストなどの結果に目を向けがちです。しかしその結果が出るまでに、どれだけ練習したかや、どれだけ議論を重ねて信頼関係を築いたかなど、皆の注目が集まる場所の周辺、つまり、「オフ・ザ・フィールド」がとても大切なのです。この周辺的な事柄こそが、人を育てる軸になっているのです。


親子の関係にしても、子どもと離れている時間に目を向けてほしいと思います。そこでいかに自分を省みることができるかが、その親子が成長する鍵です。たまに、「私は子どものことを24時間考えています!」と堂々と言う親御さんがいます。それくらい子どもを大事に思う信念自体はいいですが、その時間の半分は、自分のことを考えるべきです。「私は子どものことをとても大切に考えているので、私自身が成長すること、私自身についても考えています」ということが、賞賛されるようになるといいのではないかと思います。

 

―コロナの影響で、時代に変化が見られます。中竹さんは、「全員がリーダーになることが必要な時代」とおっしゃっていますが、その意味するところをお聞かせいただけますか。
 

まず、「リーダーの概念」を変えてほしいと思います。


それは、「自分を自分の力で引っ張るのもリーダーである」ということです。親御さんも子どもを引っ張るだけでなく、自分を引っ張るのです。そうすれば子どもも、誰からも引っ張られることなく、「私の今日は私が引っ張る」という風になっていきます。

それはもちろん、仲間も引っ張ることができればいいですが、なかなかそうはいきませんから、「オセロやゲームはだめだけれど、野球では引っ張ることができるな。」などと、自分が引っ張れることを見極められることが大事です。子どものうちから、自分を引っ張るのも、仲間を引っ張るのもどちらもリーダーだ、というのを、分かっていて欲しいと思います。
 

そして最終的には、「リーダーを引っ張るリーダー」が生まれてほしいです。影響力のある人に、新しい視点を投げかけて、一定の決められた方向以外を提示ことができたら、豊かですよね。

 

―本書の第1章では、「インナドリーム」という考え方についても書かれています。
 

「夢」というと、例えば、アメリカンドリームのように、誰にでも分かりやすい明確なものを思い浮かべますよね。
褒められることや、勝利、評価や感謝などです。

しかし、これは、「結果」の段階になってはじめて手にすることができるもので、この結果が得られなかったら、次のアクションを起こす原動力がなくなってしいまいます。だからこそ、「内側から湧き起こる」ドリームが必要です。これさえあれば、私は没頭する時間や幸せを得ることができるというものです。

例えば、野球でボールを打ったときの、カーン!という音、サッカーでボールを蹴った感触、陸上でスタートする瞬間、難しい問題に向き合っている時間など、結果によらないものです。これが見つかった人はとても強いです。辛いことがあっても、ここに立ち戻りさえすれば、幸せが待っているのですから。

でも、このインナードリームは、トップアスリートでも認知していないことが多く、そういう人は、辛いときに戻ってこられないでいます。

一方、トップアスリートのなかでも本当に世界で勝っていく人は、自分のインナードリームをしっかり認識しています。試合で負けてしまっても、翌日大好きなプレーをすることで、「よし、今日も頑張ろう!」となるのです。

このインナードリームは、早いうちから見つけられるといいですね。

 

―本書の中で、「子どもを伸ばす親になるための6カ条」の項目も興味深いです。その中から、親が「本当に安心できる居場所になる」というメッセ―ジの真意を教えてください。
 

正直でいられることは大切です。親や先生は自分よりすごい、と子どもは思っているはずですが、必ずしもそうではないですよね。親にもダメなところがあるのだ、と分かっていれば、子どもも正直に失敗を報告することができます。そのためにも、ダメな親の姿をさらけ出すことが大切です。人生規模でダメなところをさらけ出すのは、頃合いを見計らっての大切な日にしてほしいですが(笑)、日常のちょっとした失敗や後悔は、「今朝は言い過ぎてごめんね。別のことでイライラしていたものだから…」という様に、正直に伝えてよいのです。

これも、親も子も成長する、素敵な姿のひとつですね。

 


―中竹竜二( Nakatake Ryji )

 

 

株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事


1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。
著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

2020年、初の育児書『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』

を執筆。

中竹さんは、「フォロワーシップ」の概念を提唱し、スポーツだけでなく、組織マネジメントやビジネスの世界でも注目されているコーチのコーチ的存在です。

youtubeでは、「ニューノーマルの学びを考える」というテーマの、今回とは別のインタビューも公開されています。
ご関心のある方は、こちらもオススメです。

■「これから一番必要な『変化対応力』をどう身に付ける?」

 

 

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『オフ・ザ・フィールドの子育て』著者・中竹竜二さんインタビュー!

「コーチのコーチ」「人を伸ばす人を育成する」プロである中竹竜二さんが、

「子どもを伸ばす極意」について語ります!(前編)

 

 

 

 

ラグビーは、ほかのスポーツとは一味違い、足が速くなくても、パスが苦手でも、活躍の場所がある「どんな個性も活きる」スポーツです。これは社会の理想の姿かもしれません。
 

そんなラグビー界で「コーチのコーチ」として活躍する中竹竜二さんが語った、人育て=子育てとは?


『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』のインタビューを公開します!
 


 

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―中竹さんは、いくつもの著作をお持ちですが、『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』で、これまでの本と違うところはありますか?
 

子育ての分野については、初めて本にしました。私が、本書で特別対談もしている花まる学習会代表の高濱正伸先生に影響を受けていることもあり、そのエッセンスを盛り込みながら書き上げました。そして改めて、ラグビーやスポーツの魅力、またスポーツに限らずとも「1つに夢中になる」ことについての魅力を実感しつつ、そのエッセンスをまとめることができたと思います。

 

ーこの本の執筆のなかで、ラグビーの良さについて改めて気づかれたと伺いましたが、具体的にはどんなところですか。


近代になってテクノロジーも進化したし、ロジック、データ、理論をキーワードにひとつの型が出来上がりました。その結果、結局人間性などのアナログな部分の重要性が浮き彫りにされたと思います。

その「人間性」を生み出すようなルールが、ラグビーにはしかり残っている、ということを改めて実感しましたね。


私は日本ラグビー協会に所属し、ワールドラグビーにもコーチ代表として参加しましたが、そこでは競技のあり方についても議論します。ラグビーを世界にどう普及させるか、貢献させるかを本気で議論しました。この議論で生まれた「人間性の尊重」というビジョンに沿って大会が開かれたことは、大変に嬉しかったです。


一般的にスポーツでは、段々「勝てる型」が出来上がってくると、皆同じ方向を目指して、個性が見えなくなってしまう、というのがあります。特に近年この傾向が顕著なのですが、ラグビーでは、いわゆるこの“ロボット化”を好みません。どの競技もここから抜け出すことが難かしいなか、自画自賛にはなるのですが、ラグビーは見事に人間らしさを前面に打ち出すことができたのです。スポーツの原点に回帰した、とも言えると思います。
 

ー本書のタイトルにも選んだ言葉ですが、ラグビーでは、どんな個性も「活かす」のでなく、「活きる」のですよね。ラグビーは多様性が求められる社会に近いスポーツだと思います。この視点から親御さんに伝えたいことがありありましたらお願いします。


「そのままでいい」ということを伝えたいですね。

例えば陸上だと足が速いという一点に価値が集中します。しかし、ラグビーでは、足が速い人も、力が強い人も必要です。仮にどちらの特長もなかったとしても、コミュニケ―ション力や先を読む力があれば、活躍の場があります。また普段は力を発揮できなくても、土壇場に強ければ、この一点が尊重されます。その人の持っているそのままが武器になるのです。

何かの枠に自分が合わせるというより、そのキャラクターがそのままチームにフィットしていく、これがラグビーなのですね。

現代の、特に先進国の子どもたちは皆、いい高校、いい大学、いい就職など、予め決められた1つの方向に向かいがちです。しかしラグビーはまず、「あなたらしくいる」ということが尊重されます。

自由でいいということですが、これは実際は楽ではありません。
「自分らしく」と言われても、大抵は、何が「自分らしく」なのか悩み、迷いますし、決められていたほうが楽ではあるのです。

でも、だからこそ、これが本当の学びにつながるのです。

 

ー親御さんは、「人には優しくなければならない」など、備えてほしい良い個性と、なるべく備えてほしくない個性との区分けがあるかと思います。「自分らしさ」との兼ね合いで、この点をどう思われますか。


そうですね。


一般的に「明るい」と「暗い」、「大胆」と「繊細」では、「明るい」と「大胆」が良いという認識がありますよね。

でも、この考え方が個性を狭めていくのです。
 

例えば、「男の子なんだから、勇気をもってやりなさい。」という言葉には、「怖がり」はよくないという含みがあります。そもそも、「男の子なんだから」という言葉も不要なのだと思います。
また、「怖がり」であるが故に、「慎重に物事を見ていく」という良い性質を備えているとも言えるのです。この個性は活かされるべきではないでしょうか。


このように、どの個性にも、良い面と悪い面があるということを自分なりに理解しておくことが大切です。

そして、両方  ―この場合だと、「大胆さ」と「慎重さ」―  を求めると、本人は混乱してしまいますから、周囲は、「べき論」を語らず、本人が自らが「こうありたい」と思うことが大切です。


でも、もし、自分が「こうありたい」姿になれなかったら?


簡単ですね。自分には備えられなかった、その性質を持つ友達に助けを求めることです。
このためにも、自分がどんなピースなのかを知っておくことはとても重要です。


―親のあり方についても書かれていますが、どのような点を重要に思いますか?


私と選手との関係を親と子どもの関係に置き換えてみます。親は、子どもたちのことをよく見ていると思います。しかし同時に、「親と子の関係」や、「親が自分自身のことを考える」ことも大切だということを伝えたいです。親が「子どもにどう教え込むか」ではなく、「子どもとともに学ぶ姿勢」や、「自分が学ぶ姿勢」を持っていることです。そのほうが自分も楽しいし、それを見た子どもも、「私も頑張らなくては」という気持ちになるものです。言葉で発して伝えるより、その姿勢を体現することのほうが伝わるものです。


(後編につづきます)


―中竹竜二( Nakatake Ryji )
 

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株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事


1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。
著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

2020年、初の育児書『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』

を執筆。
 

 

 

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