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エッセンシャル出版社のブログ

本質を共にワクワクしながら探求し、共にワイワイと創造していく出版社です。主に育児・教育・子育てに役立つ内容をアップします。「今までにない新しい視点」の本、「自分と対話する」ための本、「人生が変わるきっかけ」としての本を生み出すことを目指しています!!

中学受験と聞くと、塾通い、夜遅くまで勉強、親子二人三脚、習い事は不可…など、いい経験になることもあるけれど、諦めなければいけないことも多いと感じませんか。それらのことを「諦めない」中学受験を提唱しているシグマTECHというある塾があります。

 

 

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

【プロフィール】

大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。

エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/ 

 

今日は、「お家で夕ご飯をゆっくり食べる」ということを志望校の合格とともに大切にしている塾をご紹介します。

シグマTECHの先生の主張はこのようなものです。

 

夕ご飯を家で食べられるように塾時間を設定することで、夜遅くに就寝することを避けることにもなります。小学生が健全な生活リズムを過ごし成長する中で、中学受験をする、それを全力で応援したいです。

カリキュラムは網羅できるの?間に合うの?学習量は足りるの?
いろいろな疑問が浮かぶと思います。

現在の中学受験は、難関校に向けたカリキュラムで多くの子が学んでおり、それについていくためにハイスピードで大量の学習が求められています。その勉強のために、ほとんどの塾が通塾時間や宿題が多いのです。しかし、実は塾側の都合で、全員に一律のカリキュラムを行っているため、同じような問題を何度も反復練習しなければいけない形なのです。一人ひとりを丁寧に観察し、個々に合わせて内容を調整することができれば、その量を大きく減らすことができます。

私たちはさらに、デジタルノートチェックで宿題ノートを授業担当の先生が毎回目を通してフィードバックをしたり、オンライン個別指導を毎週全員に行い、一人ひとりの理解度に応じたその子だけの授業を行うことなどの様々な工夫で、勉強濃度を高めています。それにより夕ご飯をお家で食べてもカリキュラムをこなせるように仕組みを作り上げました。

「夕ご飯をお家でゆっくりと食べる」ということは、この塾の責任者の先生のポリシーなのだそうです。
同じように、せめて小学生の間は、家族で夕ご飯を食べることを大事にしている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

一緒に夕食を食べることのメリットは、日経トレンディにも記事として掲載されていました。

 

家族みんなで夕食を共にする回数が週に0~1回の子どものリスクvs週5回以上の子どものリスク
[1]アルコールの使用:38.0% vs 20.2%
[2]喫煙:31.4% vs 13.0%
[3]薬物使用:29.1% vs 12.0%
[4]3回以上の性交経験:30.2% vs 11.8%
[5]うつ病/自殺リスク:35.7% vs 17.5 %
[6]反社会的な行動:33.0% vs 17.5%
[7]暴力:41.8% vs 29.7%
[8]学校での問題:30.6% vs 14.6%
[9]過食や嘔吐:16.8% vs 9.8%
[10]極端な体重減少:19.9% vs 10.9%

**「『一緒に夕食を食べる』ことの凄いメリット 医学博士 大西睦子のそれって本当?食・医療・健康のナゾ」 (日経トレンディ 2016 /4/15)より

 

家族で夕食をとることで、危険行動を減らすだけでなく、子どもをいじめから守ったり、感情をポジティブにしたり、体を健康にする働きもあるのだそうです。

 

豊かな食事が心身にいい影響を与えそうだということは、感覚的にわかるということも多いのではないでしょうか。

「塾で夜遅くまで学んで食事なし、もしくは塾でお弁当を食べる」という、中学受験をする子たちにとっては、これまで「当たり前」とされていたことを、この塾の取り組みのように、仕組みを変えてる試みをしている塾も出てきているそうです。

 

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数学が苦手な人でも楽しめる!「数」に興味が湧いてくる!

「数学者」の生き方!オススメの本&映画7選


 

 

エッセンシャル出版社の自称・うさぴょん編集員(うさぎ年生まれのウサギ好きです)です。

 

 

突然ですが、私は数学が苦手です。「苦手なひとは手を挙げて!」といわれたら、真っ先に手を挙げちゃいます。
ところが、なぜか数学者のお話を読むのは好きなのです。

そこで、皆さんにお薦めしたい数学者の本と映画をご紹介したいと思います。

 

■『完全なる証明』
 

ずいぶん前にNスペで「100年の難問はなぜ解けたのか」という番組を見たのが、私が数学者に興味を持ったきっかけだったと思います(たぶん)。

 

ロシアの数学者グレゴーリー・ペレルマンというひとが、ある日ネット上にひとつの論文をアップしました。それが、米国のクレイ数学研究所が2000年に発表した「ミレニアム懸賞問題」(まだ証明されていない7つの問題)のうちのひとつ、「ポアンカレ予想」の証明だったのです。「ポアンカレ予想」というのは……

 
   

 

 単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である(S3はSの3乗)

 


???……私には、まるでチンプンカンプンで宇宙人の言葉のようなのですが(苦笑)、これを見事に証明したのがペレルマンさんです。

 

ポアンカレ予想は「懸賞問題」なので、解いたひとには100万ドルの賞金が出ます。しかし、ペレルマンさんはこれを拒否。のみならず、「数学界のノーベル賞」といわれるフィールズ賞の受賞をも拒否したばかりではなく、突如として数学の表舞台からも姿を消してしまいました。

 

『完全なる証明』(マーシャ・ガッセン著 青木薫訳 文春文庫)は、ペレルマンさんの偉業と、その栄誉に背を向けた彼の生い立ちなどが丁寧に描かれています。これを読むと、ペレルマンさんは「やっぱり相当な変わり者なんだろうなぁ~」と思います。
皆さんは、「数学者=変わり者」というイメージがないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

■『フェルマーの最終定理』
 

3以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる自然数の組 (x、y、z) は存在しない(nはn乗)

 


これが「フェルマーの最終定理」。ポアンカレ予想に比べると、はるかにとっつきやすそうなのだけれど、こちらも長く証明されることがなかった難問のひとつです。

 

フェルマーは17世紀のひとで、いわゆる「数学マニア」。数学の本を読んでは、思いついた数式や定理などを本の余白に書き込む癖があったそうです。

 

あるとき、古代ギリシアの数学者の本を読んでいて上の定理を思いついた彼は、「私は真に驚くべき証明を見つけた。でもそれを書くには、この余白は狭すぎる」と本に書き残したのでした。おいおい!

 

ちゃんとノートにでも証明を書いておいてくれたらよかったのだけれど(笑)、そのおかげで多くの数学者たちがこの難問に挑戦することになりました。

 

『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン著 青木薫訳 新潮文庫)には、キラ星のごとき天才数学者たちが、フェルマーが知る由もなかった最新理論を駆使して(そもそもそれってあり?)、この難問に挑戦する姿が描かれています。その様子はじつに人間臭くて気を惹かれるのです。

 

1995年、フェルマーの死後じつに330年経ってから、フェルマーの最終定理は、英国人のアンドリュー・ワイルズによって証明されました。この本には、ワイルズが発表を行なう会場に詰めかけた人びとの熱狂や期待、証明が終わった瞬間の歓喜の様子なども活写されています。まさかこんな大騒ぎになるなんて、フェルマーさん、思ってもみなかったでしょうね。

 

 

 

 

 

 

■『世にも美しき数学者たちの日常』

 

『世にも美しき数学者たちの日常』(二宮敦人著 幻冬舎)は、私が読んだ数学者を描いた最新の本です。数学に苦手意識を持つ著者が(シンパシー!)、「数学好きなひとたちの頭のなかは一体どうなっているんだっ!?」と、日本の数学者や、数学を生業(なりわい)にしているひとたちに会いに行くというもの。すごく面白いです。

数学者の本ではないけれど、同じ著者の『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』という本もすごく面白いのでお薦めしておきます。

 

本書のなかで「うんうん、そうかもしれない!」と思ったのが、ある数学史の先生の話です。

「いまの数学には情緒がない」と先生はいうのです。その喩え(たとえ)として「鶴亀算」の話が出てきます。

 

「鶴と亀が10匹いました。足は合計で30本。鶴と亀はそれぞれ何匹いましたか?」という問題があったとき、昔のひとは、亀がヒョイっと2本足で立ち上がる姿を想像したかもしれない、といいました。そうすると、足は全部で20本になるから、残りの10本は亀が上げた足だとわかる。

 

ところが、現代の受験数学はこれを、「X+Y=10 2X+4Y=30」という無味乾燥な連立方程式にしてしまった。
ここには情緒がない、というわけです。

 

思わず膝を叩いた私です。数学が苦手な理由が少しわかったような気がしたのです。著者も同じように感じたようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■『算法少女』

 

ところで、こんな私ですが、『小4から育てられる算数脳plus』(高濱正伸著)という本の編集をしました。
正直、苦労しました。小学生向けの中学受験の問題がいくつか出てくるのですが、まあその難しいこと!

そんななかで、いまだによく覚えている問題があります。

 
   

 

【問題】

50人の生徒がいて、1番から50番までの出席番号がついています。それぞれの番号のついたロッカーもあります。さて、まず1番の生徒が、全てのロッカーの扉を開けました。次に2番の生徒が偶数番のロッカーの扉を閉めました。次に3番の生徒が、自分の倍数の番号のロッカー全てを、「開いていたら閉めて、閉まっていたら開ける」という作業を行いました。このように番号順に全員が開け閉めの作業を行っていって、50番の生徒が作業を終えたとき、最終的に開いているロッカーはどれでしょうか。(灘中)

 

これ、テストで出されたら、もう頭がパニくって爆発しそうになっちゃいますけど、知り合いと楽しく飲んでいるときに、「ちょっとこんなクイズがあるんだけどさ~」とかなんとかいわれて出されたら、すごく楽しんで挑めると思うんですね。

 

たぶん、そういう楽しさ、面白さを学校で教えてくれていたら、数学(これは算数レベルだけど……)に苦手意識を持つこともなかったんじゃないかなぁ~と思ったりするんですね。

 

ちなみに、この問題は「整数」の問題として掲載されています。「数字の性質」を掴むことが、算数脳を育てることにつながるというお話で使われています。

 

とりあえず、ちからわざで解くこともできます(紙に50個数字を書いて「空けて閉めて」をやる。「できないひと」の典型!)。
時間のある方はチャレンジしてみてください。答えは7個あります!

 

あとは、『算法少女』(遠藤寛子著 ちくま学芸文庫)なんかも楽しく読めますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■グッド・ウィル・ハンティング
 

「いまさらこれっ!?」と思われる方も多いかもしれませんが、結構古い映画なので若いひとは観ていないかもしれないし(1997年公開)、なにより大好きな映画なので紹介したいと思います。

 

主演は、「ジェイソン・ボーン」シリーズなどで人気のマット・デイモン。この映画公開当時はまだ無名の俳優でした。彼の幼馴染で、この映画でも親友役として出演しているベン・アフレックと脚本を書いて、ふたりは本作でアカデミー賞脚本賞を受賞しています。

 

ウィル(マット・デイモン)は孤児で、昼間は掃除夫としてMIT(マサチューセッツ工科大学)で働き、夜な夜な友人とつるんではバーで酒を飲んだり、喧嘩をしたりして憂さを晴らすという日々を送っています。

 

ある日、MITの廊下の黒板に書き出されていた数学の問題——フィールズ賞を受賞した教授(出たなフィールズ賞!)が、自分の生徒たちに向けて出した課題を目にしたウィルは、その問題をさらさらと、いとも簡単に解いてしまいます。
じつは、彼には類まれなる数学の才能があったのです。

 

問題を解いたのは誰か?——「自分が問題を解いた」と誰も名乗り出なかったことから、教授は「これは自分への挑戦だ」と、今度は自分が2年かけて解いたという問題を黒板に書きます。
そして、ひと気のない廊下で黒板に向かって答えを書いている掃除夫のウィルを偶然見かけて……。

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=r7r8Kt1NykI

 

この映画を観ると、いつも思いだす話があります。以前いた出版社で、私はMITに社命留学したひとの体験談をまとめて本にしたことがあります。そのなかで、あるとき、MITの数学の授業で難しい問題が出た、というお話です。

 

そのひと——仮に佐藤さんとしておきましょう——は、もともと数学が大好きで、それなりに自信を持っていました。しかし、その問題にはまったく歯が立ちません。でも宿題はやっていかないといけないので、同じ家にホームステイしていた日本人留学生のAさんに相談をしました。Aさんは問題を一読すると、「これは2つ解き方がありますね」といったそうです。びっくりした佐藤さんでしたが、Aさんがしてくれた説明を必死にメモしてまとめ、それを答案として提出したのでした。

 

後日の数学の講義で、教授はこういいました。

「この問題が解けたのは、日本人の佐藤だけだった。みんなのまえで説明してくれ」と。

 

佐藤さんは汗だくになり、しどろもどろになりながらも、どうにかこうにか説明を終えたそうです。以降、Aさんに相談することはあっても、そのまま答案として出すことはやめたとおっしゃっていました(笑)。Aさんはウィルのようなひとだったのですね。

 

映画の話に戻ると、ウィルには天賦の才があるものの、彼は心に問題を抱えていました。誰にも心を開かないのです。フィールズ賞教授の友人で、心理学者のショーン(ロビン・ウイリアムズ)によるウィルとのカウンセリングは、とても興味深いです。

 

じつは、ショーンもまた、最愛の妻を亡くして以降、いいしれない孤独を抱えるひとでした。そんなふたりが心を通じ合わせるシーンは、何度観ても泣けます。号泣ものです。

 

ノーベル経済学賞受賞者のジョン・ナッシュの半生を描いた『ビューティフル・マインド』(主演:ラッセル・クロウ)とか、第二次大戦中のドイツの暗号「エニグマ」を解読したアラン・チューリングを描いた『イミテーション・ゲーム』(主演:ベネディクト・カンバーバッチ)なんかも、数学者の「変人ぶりと孤独」を描いた面白い作品です。

 

どの作品もおすすめばかりです!

是非、「数」の世界に触れてみてください!
 

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「子どもたちのインナードリームを見つけよう」
スポーツと音楽のプロに学ぶ子育て【後編】

 

ラグビーをはじめとするスポーツ界ではコーチのコーチとして、またビジネスの分野ではリーダー育成でも定評のある中竹竜二さん。エッセンシャル出版から、子育てについての見解をまとめた、『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』を出版していただいています。

中竹竜二さんと、「本物」の芸術に触れ、楽しみながら音楽を学び豊かな感性を育む「アノネ音楽教室」代表・笹森壮大さんの公開対談を、3回にわたりお伝えしています。今回はVOL.3後編です。
テーマは、「子どもたちのインナードリームを見つけよう~折れない心、くじけない心を育てる」です。


スポーツと音楽のプロの視点から話されるお2人の話には、「子育て・人育て」のヒントが満載です!

 

 

 

前編・中編はこちらから↓

 

https://ameblo.jp/essential-pub/entry-12761945250.html

 


■ディシジョン・トレーニング ― 音とスポーツプレーの瞬間

 

笹森さん:音楽の美しい演奏というのは、1つ1つのディシジョンなのです。

そのディシジョンですが、音楽は一瞬で音が消えてしまうので、実はその瞬間にディシジョンするのは難しいものがあります。ほぼできません。鳴っている音の文脈や、その前後のイメージしたりというのはあるものの、その一つの音をどんな音にしようかと決める余裕がないのですね。

ですから、練習段階でひとつひとつの音を抽出して、どういう音にしていくかを決めていきます。この作業が必要だから、1分や3分の音楽に、1ヶ月、3ヶ月、半年…と練習に時間がかかったりするわけです。ある意味では、練習した曲を聴いたときに、「悲しいな」という感情を抱くのは、すでにそう感じるように意味づけされていたものなのですから、当たり前と言えば当たり前です。ですから、ひとつひとつディシジョンしながら、いかに必然的な音を作っていくかは、音楽の成り立ちにとって、とても重要なことです。演奏のフィールドでは感じるだけです。

マイケル・ジャクソンのダンスが毎回異なることについて、インタビュアーが「何を考えているのですか」と聞いたことがあったのですが、それは愚問になってしまいます。本人は「考えることが一番のミステイクだ」と答えています。


■試合や演奏、練習以外の普段の時間「オフザフィールド」を省みる

 

中竹さん:「試合以外の時間」の大切さ、僕の新しい本のテーマである「オフザフィールド」について、段階を追って説明したいと思います。

これまでのスポーツ観戦では、例えば球技ではボールの行方といった感じに、「ボールの近く」でゲームを見ていたと思います。ですから、昔はボールの近くで活躍する人に価値がありました。しかし、分析すればするほど、ボールに触らない人の価値が分かってきたのです。そこで、それぞれを「オンザボール」と「オフザボール」に分けるようになり、球団も、こちらにも大金を支払うようになるなど、この2つが良い均衡を保つようになりました。

また、大リーグでツアーをしますと、競技以外の時間のほうが圧倒的に長くなりますから、そこでのコミュニケーションや信頼関係などの重要性が分かってきます。ですから、スポーツ界では、このオフザフィールドをどう鍛えるかに注目が集まるようになりました。今僕は、競技のことを細かく指導するより、コーチたちや競技をやめた人たちにオフザフィールドの過ごし方を伝えています。

 

笹森さん:僕の分野で言うと、音大に行くような人たちはずっと練習をしているので、ある意味、「オフザフィールドがオンザフィールドだ」とも言うことができます。

僕が教えている子どもたちには、音楽家になってもらいたいわけではなく、音楽教室を巣立ったあとでも音楽は楽しいという気持ちを持てるようにしてあげたいと思います。子どもは、勉強が一番大事だと思いますから、優先順位としては、勉強をしっかりした上で、音楽の練習に取り組んでもらいたいと思います。『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』には、ラグビーの練習時間は24時間中、2時間とありましたが、僕の教室の子どもたちもその通りで、オフザフィールドの時間のほうが、圧倒的に長いです。

僕が集団で音楽教室をやっていたときにも、宿題をやってくる子とやってこない子がいました。これは、年齢的なこともありますし、やってこないことが悪いとは一概に言えないのですが、そのうち、下駄箱の靴がひっくり返っいることと、宿題の質に相関関係があると分かっていきました。それまでは、練習の中でその子の演奏を整えれば心も整えてあげることができるのでは、と思っていたのですが、日々の過ごし方を整えてあげることが、練習などにも影響してくると感じるようになりました。

これは仕事も一緒だと思います。毎日仕事にかける時間は長いですから、この時間の態度や価値観が、オフザフィールドである日常にも活きてくると思います。

僕は、オン・オフを切り替えるというのが、あまり好きではありません。見えない所での自分が堕落していたら、仕事にも綻びがでますよね。ですから、オフザフィールドの私がいかに大事かということを思います。もっとも、そういう自分も出来ていないことはたくさんありますが…。僕は、いやいやながらも、走ったり筋トレをするなどして日常生活を意識しています。こういうトレーニングはストレスを伴います。連続して湧き起こる「やめたい」という気持ちを、意志の力でねじ伏せていくのですから、意志決定のトレーニングとしてもとてもいいと思いますし、僕はそれを楽しいと思います。

ですから、音楽の演奏を大事にしたいなら、普段の生活を大切にしなければなりません。


■折れない心、くじけない心を育てるために
 

―「子どもたちのインナードリームを見つけよう 〜折れない心、くじけない心を育てる~」のテーマに沿って、いろいろなお話しをしていただきましたが、最後に、競技人生や音楽をしていくなかで大事にしてほしいことを、保護者の方や、また今回は、教育関係の方も聞いていらっしゃるということだたので、教育関係の方に向けてお話いただければと思います。

 

中竹さん:僕はコーチを教える立場ですが、伝えたいことはその人が体現していないとなかなか伝わらないものです。ですから、教える側がしっかり伝えたいことの本質と向き合うことが重要です。今回のテーマで言えば「自分のインナードリームって何なのだろう」「インナードリームについて考えたことがあっただろうか」という問いかけになると思います。その上で、正直に伝えてください。「私はインナードリームについて考えたことがなかったけれど、あなたにはあるの?」でもいいのです。また、笹森さんがお話なさっていた「大人でも面倒なことがあるのだ」というようなことも、大人がしっかり伝なければなりません。「インナードリームは持っているべきなのよ?あなたはないの?」という言い方ではなく、対等な立場で伝えてください。人は人の力を借りなければ成長できませんが、成長というのは、力づくの力によるものではなく、対等な立場での対話からなされると思います。

皆さんご自身のためにも、インナードリームを見つけていただければと思います。

 

笹森さん:今の中竹さんの総括が素晴らしかったので何ですが、僕からも一言お伝えしたいと思います。

自分に当てはめて考えてみますと、「できないな」「才能ないかもしれない」などと「挫けてみる」という経験は大事だと思います。僕には、それぞれ皆何かしらの弱いところがあるという前提があります。そこを素直に見つめることができれば、次の一歩に繋げることができます。また子どもに接するとき、等身大の自分を見つめられるように大人が並走できるといいと思います。お父さんお母さんがそうあれば、子どもも続いていくものだと思います。

 

 

 

 

―中竹竜二( Nakatake Ryuji )
 

中竹さん 250


株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事


1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。

著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

2020年、初の育児書『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』を執筆。

 

― 笹森 壮大(Sasamori Sota )

 

 

桐朋学園女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。チェロを臼井洋治、倉田澄子、ほか、各氏に師事。2015 年、花まる学習会にて音楽教育部門「花まるメソッド音の森」を立ち上げる。また保護者向けの講演会も多数行っている。著書に『感性と知能を育てる 音楽教育革命』『幼児期だからこそ始めたい 一生ものの音楽教育』がある。

2019年、花まるグループから独立し、「株式会社グランドメソッド」「株式会社国際音楽教育研究所」を設立。2020年1月、音楽教室の事業名を「アノネ音楽教室」に変更。


 

 

◆『オフ・ザ・フィールドの子育て』の紹介◆
本書では、「多様性」というキーワードに着目し、それを独自に育んできたラグビーに学ぶことで、子どもたちに多様性を身につけてもらい、子育てをよりよくするヒントにできるのではないかと考えました。

教えてくれるのは、「コーチのコーチ」をしてきた“教え方のプロ"である中竹竜二氏
さらに、花まる学習会を主宰する高濱正伸先生から、著者の考えに対して、
「子育て」や「学び」の観点から、適宜コメントを入れていただきました。
また、巻末にはお二人の対談を掲載し、ラグビーに学ぶことの意義についてご紹介しています。

あらためて「ワンチーム」という言葉の意味や、ラグビーが大事にしてきた「オフ・ザ・フィールド」という考え方を知ることで、わが子の個性をどのように活かしたらよいかを考えるきっかけとし、わが子が実際に輝ける場所を親子で一緒に見つけてほしいと思います!


✴︎ラグビー大好き芸人・サンドウィッチマンさんにご推薦いただきました。

「ラグビーがなかったら、いまの俺たちはいなかったと思う。

いろんなことを、ラグビーに教えてもらった。

もし、俺たちの存在が誰かの励みになっているとしたら、それはラグビーのおかげなんだと思う。中竹さん、ラグビーから学んだことは、今に活きています!」

 


✴︎サンドウイッチマン・富澤たけしさんには、アメブロでもご紹介いただきました。

 

 

 

 

 

 

◆『幼児期だからこそ始めたい 一生ものの音楽教育』の紹介◆

「音楽を通してより豊かな人生を」
「本物の音楽を楽しく学ぶ」

これまでの音楽教育に疑問を投げかけつつ、子どもたちの音楽教育に情熱を注ぐ、笹森壮大氏の著作。

□練習で「もう一回」って言っていませんか?
□練習が質の良いストレスになっていますか?
□回数を基準にした練習をしていませんか?
□お子さんは無意識に弾いていませんか?
□「弾けるようになったら終わり」だと思っていませんか?

ご家庭の練習にも参考になるヒントがいっぱいです!

“ジャズピアニスト・数学教育者 中島さち子氏推薦”
「魅力的な人を育てる」花まる学習会が始めた、とっても面白くて革命的な音楽教室「音の森」。代表笹森さんの、音楽・教育・人間に対する深くてまっすぐな視点は、これからの時代の人生や教育のヒントに満ち満ちています!

 

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