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エッセンシャル出版社のブログ

本質を共にワクワクしながら探求し、共にワイワイと創造していく出版社です。主に育児・教育・子育てに役立つ内容をアップします。「今までにない新しい視点」の本、「自分と対話する」ための本、「人生が変わるきっかけ」としての本を生み出すことを目指しています!!

算数脳」 実は、これは、「生きる力」「本当の学力」に直結する能力のことです。

算数脳という高度な思考力を体得するには、条件として、子ども自身の成熟が不可欠だと言えます。

小4からどんな力が伸びるのか?どう伸ばしていけばいいのか?
小3と小4とでは伸ばすポイントは異なるのか?

このエッセンスを、
小3までに育てたい算数脳』の続編『小4から育てられる算数脳plus』からお伝えします。

 

「百マス計算」が全盛の時代から、子どもたちの「生きる力」を掲げ、新しい時代の教育の先駆者となった、花まる学習会代表の高濱正伸先生受験戦争のその先の人生を視野にいれた提言には、多くの信頼と支持が集まり、これまでに高濱先生が見てきた親子は5万組以上に。

著作『小3までに育てたい算数脳』では、子どもたちが、本当の学力と生きる力を得るために、「小学校3年生までに“見える力”と“詰める力”を育てることが必要と述べています。では、小学校4年生からでは、もう遅いのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。小学校4年生からでも伸ばすことができます

そして、この年齢から育てられる「プラスの力」があってこそ、「算数脳」を活かし、未来を力強く生きるための能力を手に入れることができるのです。この力を育てるために必要なこととは何でしょうか?
 

小3までに育てたい算数脳』でテーマとなった力


見える力=図形センス、空間認識力、試行錯誤力、発想力など
詰める力=論理力、要約力、精読力、意志力

この2つの力は10歳までに、生活と遊び、特に「外遊び」を通して育んでいくべきものです。
 

◇働けない大人たち
 

所属する場所にいられない、そこで働きたくない…彼らに共通するキーワードは「合わない」だと高濱先生はいいます。違う人びとが集まって「社会」という一つのコミュニティーができている。それなのに、自分に「合わない」のは当たり前だということがわからない。そこに「合わせていく」のが、正しい大人としての在り方なのに…。

 

「それができないのはなぜか? どこかで考えることを放棄して、楽な道を選んでしまっているからです。「合わない」と思う子たちは、困難な問題に直面したとき、「自分には無理」、「私はこれが苦手」というレッテルを自分に貼ってしまう。そうやって、「考える」という大事なプロセスを飛ばしてしまうのです。―本文より


一つのことを納得がいくまで徹底して考えること。これが算数脳の肝となる部分でもあります。
 

◇6年生の1学期ではっきりする「伸びる子」と「苦労しそうな子」
…子どもが変身するスイッチを押す


小学校6年生の1学期には、伸びる子と伸びない子が一見してわかる時期だといいます。まさに〝砂に水〟といった吸収力で、格段に難しさがアップした問題を解くのが面白くて仕方がなく、記憶力もグンと増し、いくらでも知識が頭に入ってくるという「伸びる子」。一方、懸命な努力をしているのに伸びず、顔つきからして違う子…。
これは、自分の頭で考えて「わかった!」という体験をしてきたかどうかにかかっています。

高濱先生が、このために重視したのが“小学校3年生まで”。ただし、小学校3年生までに算数脳が育っていないと感じる場合でも、次の二つのステップを経ることで能力を目覚めさせるスイッチを押すことが可能、というのが高濱先生の考えです。

そのポイントになるのが「自信」。

ステップ1 成功体験というスイッチ…

まわりのサポートがあったにせよ、最終的には「自分の力でやったんだ」と感じられる体験をすること。自信を得たと実感した子どもは、再び自信のない状況に戻りたいとは絶対に思わず、よい状況を維持するために、あるいはさらに伸ばすために努力を怠りません。ちょとしたタイミングを見逃さずに「ほめ言葉」をかけることも大事です。


ステップ2 意識改革というスイッチ…

苦手意識を克服するために必要です。高濱先生の考えでは、小さい子どもにはそもそも「得手不得手」がありません。では何故、苦手意識が起こるのか? それは、「誰かに評価されることに対しての不安や恐れ」つまり、「マイナス評価」に対する防御本能として、先回りして「苦手」という意識を芽生えさせているのでは、というのが高濱先生の考えです。

苦手意識とは「思い込み」。その克服のポイントは、親や兄弟以外の「憧れの人」「ヒーロー」「師」などの「斜めの人」にあります。親が言っても逆効果になるところでも、この「斜めの人」が「算数っておもしろいよな」とか、「国語って大人になってからすごく大事なの。私も○○さんと同じ頃には一生懸命勉強したわ」と言ってくれるだけで、俄然やる気が出るものだそうです。
※苦手意識を持たないために『小3までに育てたい算数脳』に列挙されている「NGワード」を言わないことも重要です!
 

◇小学校4年生から育てたい力とは?

算数脳をよりよい形で機能させるためには「プラスの力」が必要です。九歳までの「考える」とは別次元のレベルで、「本当に自分はこれが限界かな」「本当にこれで考えきったかな」「本当にこれで相手にわかってもらえるかな」と、高い集中度で突き詰めることができるかどうか。

「答を出す」という点でいえば、『小3までに育てたい算数脳』で身につけたいとされた「見える力」があれば、「答え」あるいは解答への「ヒント」が一瞬にしてわかってしまいます。
 

しかし、出題者は、「なぜその解答に至ったのか」を知りたいと思っています。

それは「どれだけその問題を理解しているか」ということと同じだからです。ですから、直感で得た答えやヒントをもとに、第三者が理解できる形で提示しなければなりません。最終的には〝自分の言葉〟で、出題者の意図に沿った解答に作り上げる能力が必要なのです。

―本文より改編


●このために必要な3つの力!


「他者性」――相手の気持ちを推し量る能力
自分のことをどれだけ客観視できるかという、俯瞰して物事を見ることができる能力のこと。「出題者の意図するところをいかに読み解くか」という意味もあります。つまり、相手の考えていることを推し量る能力です。出題者がどんな解答を望んでいるかが想像できれば、ほかに必要なのは、基礎的な学力や公式などの知識。これでその問題はほぼ解けたも同然です。

「意志力」
やるべきことをやりとげる力。課題に直面し、努力を淡々と重ねられる力。あきらめずに納得するまでやり抜けるか、自分が心から「わかった!」と、納得できるまで粘り強くがんばれるか。

「束ねる力」
問題を一度抽象化し、見えないものを見るイメージをフルに駆使して、必要な条件等に収斂させていく力。

ex)「百角形の内角の和は何度になるか?」という問題に対する小学校5年生の女の子の解答。
 

この問題を解いた女の子の思考回路についての高濱先生の説明

この女の子の思考力や発見力には感動しました。

難しい問題にぶつかったときに、どうやって解答まで導く発想をするのか。それには、自分の知識の中にある「似たようなもの」や「抽象的なイメージ」を動員することなんです。それが基本です。

この解答では、「補助線を引いて三角形を作る」というポイントはちゃんと押さえている。ここで彼女は、「三角形を作る」というときに、ちょっとおもしろいイメージが湧き上がったんじゃないかと想像するんですよ。(中略)「百角形」なんて口で言うのは簡単だけど、実生活においてそんなもの普通は見ることがありません。そういう抽象的なものをきちんとイメージできるかなんですよ。それがホールケーキになってショートケーキになってっていう、これもイメージの世界です。そこまで広がったものを、今度は設問が示す「必要条件」とか「ルール」とかの中に持っていって収斂させていく。それも瞬時にカチッカチッカチッと。それが「束ねる力」ですね。 

また、この女の子は、きちんと自分の言葉で、出題者が納得できるようにこの解答を説明してみせました。
「他者性」も備えていた
のです。


◇小学校4年生の分岐点
 

算数脳という高度な思考力を体得するには、条件として、子ども自身の成熟が不可欠だと言えます。
ですから「小4から育てたい」のです。

一般的に、子どもの成長の分岐点は10歳だと言われています。10歳くらいを境に、自分を取り巻く社会の情報などに対する感受性が強まり、また同時に、思考力や洞察力もグングンと成熟していきます。それまでは自分の感覚的なものや親の言うことを拠りどころとしていたものが、より論理的な思考を行うことによって、自らの力で物事を判断し始める時期にあたるわけです。それは身体の変化と同期していくと考えられます。

また、そうした身体の変化に合わせて、他人からの「目」が気になるようになります。
自分と他人との差異(個性)強くを意識し始めるのもこの頃からです。

さらに、それまでは「家族」への帰属意識が強かったものが、この頃からは友達やクラブといった「集団」への意識が高まります。いわゆる「社会性の発露」です。要するに、子どもから大人へと変わっていくわけですが、そうした子どもの社会的意識の目覚めに対して、親のほうは意外と鈍感だったりします。この時期のお子さんに対する親の姿勢としては、そこまで育てた自分の子育てを信じ、〝子どもの可能性を信じて見守ること〟につきます。

―本文より


とは言え、高濱先生は「それに何よりも言いたいのは、子は千差万別、伸びる時期、伸び方は、子どもの数だけあると言い切れることです。」と述べています。

本書でも紹介されている、高濱先生の元で学んでいた「F君」のお話をします。

F君は、小さなカッターナイフを使って器用に鉛筆や消しゴムなどを削る子でした。授業中にも削りだそうとします。よく見るとそれは何かの造形なのですが、手元にあるもので飽き足らなくなると、講師に小さくなったチョークをもらっては削り出す…どこか大人びたところが必要な中学受験は、F君には無理だと高濱先生は判断したそうです。
 

でも、消しゴムを削っているときの集中力は見てとれるし、なにより立体の造形を作っている。「空間認識力」が優れていると見ることもできました。「なぞぺー」(花まる学習会の人気教材)では、時として、オッと驚くような鋭い解き方も思いつく。このようなことから、意識が大人になってくれば、Fくんは伸びると高濱先生は感じます。


ここから、高濱先生の言葉を引用します。
 

Fくんのような片鱗を見せる子はたくさんいます。ただし、本人が主体的に勉強するという動きをしない限り、その片鱗が形となって実を結ぶことはありません。片鱗だけで終わってしまう子が多いのも事実です。

彼の場合、その主体性が育つようにサポートをしたのが、ほかならぬお母さんでした。余計な口出しをせず、でもわが子の可能性を信じ、温かく見守ることにした。それがプラスに働いたのです。

Fくんはその後、高校受験で最難関の進学校へと進むことができました。中3の夏くらいからメキメキと力をつけて頭角をあらわしたのです。肉体的な成長も関係していたに違いありません。もともと抽象的な立体の造形が作れるくらいでしたから、算数脳でいうところの「見える力」は充分にあったのです。それに成長にともなって、必要な能力が育ち花開きました。

Fくんのように大きな成長を見せる例はよくあります。が、「算数脳」(=「見える力」と「詰める力」)を育てようと特別に意識したことはなかったようですから、彼本来の性格や資質とうまくマッチした結果でもあるのだろうと思います。彼は中3の夏を境に、やるべきことをやりとげる「意志力」がつき、「束ねる力」が開花したのだろうと考えています。「他者性」は、温かく見守ってくれた母のもと、本人の年齢的な成長(心身両面)がうまく作用したものと考えています。


最後に、書籍『小4から育てられる算数脳plus』でも紹介されている、チェック項目をご紹介しておきます!
ご参考になれば、嬉しいです!


◇うちの子大丈夫? 算数脳チェック!◇
 

大丈夫な子

□パズルが好き
□「要するに」が口ぐせ
□計算ミスが少ない
□問題の良し悪しがわかる
□数えることが好き
□道案内ができる(地図が読める)
□人の話を聞くときに瞳が輝いている
□「わかった!」「なるほど」を大切にしている
□負けるととても悔しがる
□「自分でやる!」と言う
□迷路をはじめ、問題やパズルを作ることができる
□どう解いたかを説明できる
□何か一つ得意なもの(友達の中で認められているもの)がある
□漢字は確実に身についている
□いろいろやってみたい好奇心が旺盛
□親や社会の矛盾点の指摘がもっともなことが多い
□こちらの声が聞こえないくらい、何かに集中しているときがある
□毎日楽しそう
□走り回るのが大好き
□話が理屈っぽいことがある
□ユーモアのセンスがいい
□囲碁や将棋、カードゲームなどが好き
□「完全な納得」以外は許さない
□「この人何が言いたいんだろう」と心の目で要点を掴んでいる
ちょっと不安な子

□すぐに「わからない」と言う
□勝ち負けに執着がない
□答えを聞きたがる
□「これ足し算? 引き算?」と聞く。「立式のための思考」をパスしたがる
□「わかった?」と訊くと「だいたい(わかった)」と言う
□どう解いたのかの説明ができない
□やっているふりをする
□人の話を聞くとき集中ができない
□言われたことだけしかやれない。考えてない
□本当は納得しきれていなくても、「ま、いいか」と考える
□道案内が要領を得ない
□人を笑わせるのが苦手
□じとっとしている
□自信がなさそう
□ひたすら取り組むということがない
□新しいことをやりたがらない。面倒臭がる
□漢字や計算力に穴がある
□得意技がない

 

―高濱正伸( Takahama Masanobu )
 


1959年熊本県人吉市生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。

1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。

公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。

「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。

 

 

 

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「算数脳」これは科目における「学力」に特化したお話ではありません。
子どもたちの「生きる力」を育むために「算数脳」を鍛えることはとても重要なのです!


 

「百マス計算」が全盛の時代から、子どもたちの「生きる力」を掲げ、新しい時代の教育の先駆者となった、花まる学習会代表の高濱正伸先生受験戦争のその先の人生を視野にいれた提言は、多くの信頼と支持を集め、これまでに見てきた親子は5万組以上に。高濱正伸先生の花まる学習会では、子どもたちが机の上だけでなく「野外体験」という外遊びでも、その能力を伸ばしています。この「外遊び」、実は「算数脳」を育てるためのキーワードでもあります。ここでは、高濱正伸先生の著作小3までに育てたい算数脳の内容をご紹介します。


◇「伸びる子」になるかならないか ― 小学校3年生までが勝負


花まる学習会の高濱正伸先生は『小3までに育てたい算数脳』で、「小3までに取得できた能力にすべてがかかっていると言っても過言ではありません。」と述べています。「9歳までに人間としての脳のソフトウェアが固まってしまう」という説もありますが、高濱先生が日々子どもたちと接している経験からもそう言えるのだそうです。

6年生の1学期は、「伸びる子がぐんぐん伸び始め、伸びない子が壁にぶち当たる時期。その分かれ道を探すと、5年生になった時点にあり、「伸びる子」「苦労しそうな子」がはっきりわかるといいます。

さらにその分岐点を探ると、大体が4年生の1年間に辿りつきます。この4年生、つまり9歳から10歳は、生物学的な人間の発達段階としても大きな変化をとげる時期に当たり、能力的にも「これまでに持ちえた能力を発展させていく段階」に入ります。

つまり、小学校3年生(9歳)までに、いかに基礎能力の部分での発達を完了させているかが鍵となるのです。


◇算数脳とは?その構成要素がこちら!


高濱正伸先生の著作『小3までに育てたい算数脳』によると、算数脳とは、

「見える力」(空間認識能力・図形センス・試行錯誤力・発見力)
「詰める力」(論理性・要約力・精読力・意志力)

この力を総称したものです。では具体的に、どのような力のことを言うのでしょうか。
 

▢ 見える力(イメージ力)とは?
 

図形センスー補助線が見えますか?

図形問題が出題されたとき、そこには書かれていない補助線がパッと浮かんだり、必要な線だけが選択的に見えたりする力。図形センスがある子は、定理を習っただけで、見えなくてはいけない図形と補助線が選択的に浮きだって見える。
 

・空間認識力ー見えないサイコロを転がせますか?

紙の上に描かれた立体を、頭の中だけで自由自在にクルクルと動かしたり、好きなところで自由に切ったりして、正確な投影図や断面図を描くことができる力。つまり「イメージ力」そのもの。ドリルやペーパーではなかなか伸ばすことができず、体を使って思い切り外遊びをした子ほど、身につく。


試行錯誤力ーじぃっと考えこんでいませんか?

手を動かし、図形や絵を描くことで具体的なイメージから問題を解決しようとする力。図や絵を描いてみたり、数字を代入してみたり、表にしてみたり。作っては壊し…を繰り返す積み木遊びの延長戦上にある力でもある。


発見力ー外せない枠を外すことができますか?

イメージ力の集大成の「思いついちゃう力」。今までに習ったことや知っていることにとらわれない、独創的な考えを生み出す。入試問題でも、一番いいオリジナルの問題は、この力を試している。
 

▢ 詰める力とは?
 

・論理性ー知らん顔してスジを違えていませんか?

解答までのアプローチを順序よく、理詰めで考えることができる力。試行錯誤力と違い、どちらかというとトレーニングによって鍛えることができる。ただし、論理が破綻していても平気という価値観を身に付てしまうと、修復ができないので注意が必要。家族で交わされる会話も大切。
 

・要約力ー出題者の気持ち、わかりますか?

「結局のところ、出題者や作者の言いたいことは何か」という視点をもつ力。国語のみならず、算数や数学でも大切。相手の言いたいことを理解するために、家庭でのコミュニケーションなどで「聞く力」を育てていたかどうかも問われる。

・精読力ー本を読んでいるのに文章題ができないって?

一句一句を絶対読み落とさないという集中力。本をたくさん読むことや読書が好きなことと、文章題が解けることは、ほとんど関係がなく、この「精読力があるかどうか」にかかっている。集中力は幼児期を逃すと育てることが難しいので、集中力の構えは小さいうちに身に付けさせるべきもの。
 

・意志力、執念

「絶対に自力で解きたい」という心の構え。こだわって、ひとつの漏れも破綻もなく、とことん追いつめていく力。思考力を伸ばすには「自分で考えて、考え抜いて、とうとう発見することって、本当に楽しい!」という実感が大切。


これらの力を鍛えるために、どのドリルを選ぶべきか…?いいえ、そうではありません。家庭での子どもへの接し方遊び方がとても重要です。また、数々の親子を見てきた高濱正伸先生だからこそ言える「伸びる子の家庭の習慣」「親が言ってはいけないNGワード」もあります。


家庭の子どもの接し方 ―「一貫して継続したお手伝い

必然性のある生活の中の作業を継続して行うと、「工夫する力」「試行錯誤力」が育ちます。子どもにとっての大きなテーマである「学年の切り替わり」を契機として始めましょう。必然性を保つために、「試験があるから」「微熱があるから」などの「やらない理由」を認めないことも重要です。例えパーフェクトでなくても、「助かるなぁ」「いつもありがとう」など肯定的な声かけをし、次のお手伝いへの意欲が膨らむようにしましょう。この工夫する力は、生活や遊びの中でしか伸ばせないものです。


遊び方 ― 「本当の知力を伸ばす外遊び」

イメージ力を測る教材は作れても、伸ばす教材を作ることはできません。
何故なら、遊びを通した「実体験」からしか得ることができないものだからです。
森でかくれんぼをする場合、子どもたちは、どこに誰がいるのかを把握するために、その空間を三次元的に見ています。また、四方に伸ばされた枝を掴んでは体を引き寄せ…を繰り返す木登りも、子どもの体に三次元が刻みこまれています。つまり、「イメージ力」が育つのです。
また、自然の中では五感が刺激され、葉っぱ一つの色や手触りなどの多様性が人工のものとは比べものにならないほどの刺激となって「知性」を養います。

その他、「異学年同士」で遊ぶことで、「相手の理解度に合わせて表現する」という学びの最高段階「教える」力を育てたり、外遊びでは危険を察知する必要があることから「集中力」という知能面も育成されていきます。


◆NGワード ― 「何回いったら分かるの?」

高濱先生が、「NGワード」のトップバッターに挙げた言葉です。これは、「何回言ってもまた失敗する」「忘れる」という幼児の特性・本質を見ない乱暴な言葉なのです。これを理解しないで「何回いったら分かるの?」と発言すると、「何とかやろう」という子どものチャレンジ精神を損なうことになってしまいます。その代わりに何回でも「ああ、忘れちゃったね」と言ってあげるのがベストです。
 

 

 

[本書の構成]
第1章 十歳で将来が決まってしまう!?
(伸びる子と伸びない子/「百ます」だけでは子どもは伸びない/十歳で将来が決まってしまう?)
第2章 小3までに育てたい「算数脳」
(「算数脳」が必要な、これだけの理由/小3までに育てたい「算数脳」/見える力(イメージ力)とは ほか)
第3章 すべてを決める!小3までの育て方・遊び方
(すべての答えは「外遊び」にあった/子どもを伸ばす親・潰す親/親たちのNGワード・NG行動 ほか)


―高濱正伸( Takahama Masanobu )
 

 

1959年熊本県人吉市生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。

1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。

公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。

「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
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中学受験と聞くと、塾通い、夜遅くまで勉強、親子二人三脚、習い事は不可…など、いい経験になることもあるけれど、諦めなければいけないことも多いと感じませんか。それらのことを「諦めない」中学受験を提唱しているシグマTECHというある塾があります。

 

 

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

【プロフィール】
大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。

エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/ 

中学受験は親の受験・親子二人三脚の受験、親がサポートすることが大切と言われることが多くあります。たしかにゴールを「テストの点数」をとることや短期的な効率をみるとそうかもしれません。

 

しかし、中学進学後の方が「学び」を続ける方が長いのです。しかも思春期に入り、より親からの自立に向かう時期です。この時に「自立した学び方」を獲得している子の方が伸びるのではないかと、私は思います。

 

親がサポートする中学受験により、自分のことではないが故に歯がゆくイライラしてしまうことが多いと聞きます。大人(親)がこんなに時間をなんとかやりくりしてサポートしているのに、当の本人はまだ子どもで遊ぶことも大事な時代故、のほほんとしていることや、遠回りをしているようにみえることがあるのは仕方がないとは思いつつ、ついついキツイ言い方をしてしまったり……。時には、親子関係がうまくいかなくなってしまったということもあるそうです。

 

中学受験という経験を「主体的な学び」「親から自立」という経験にすることを大切にしている塾、シグマTECHの先生の主張はこのようなものです。

 

「親と子どもの志望校が違う場合はどちらを優先したら良いですか」という質問をいただくことがあります。
結論から言うと、話し合った上で、最終的には子どもを希望を優先してほしいと答えています。

中学受験は、子どもの自立・主体性を育む機会です。
同時に、進路を自分の意志で選ぶ最初の機会でもあります。
選ぶこと・決めることは、主体的に生きていく上でとても大切です。
自分の学校を選び、その選んだ環境の中で楽しめるように主体的に工夫していくこと。その環境が経験して、また次の環境は何がいいか考え工夫していくこと。中学受験の学校選びを経験して、自分のことを見つめ、自分で環境を選んでいくことを経験させます。
もし人が選んだ環境ですと、何か躓いた時に、「こんな学校には本当は通いたくなかった」とか「親が勝手に選んだから」と他責にしてしまい、乗り越える力も弱くなってしまいます。

特に、これからの時代は、万人に当てはまる正解はない時代です。これをしていれば大丈夫というレールに乗るような、外の価値観が合わせていきることが難しいです。
自分の心にある、自分が心が動くのは何かという視点。自分の内側を深堀りしていくような作業がとても大切になります。自分の内側から起きる気持ちを軸に選択していくことが幸せを感じることになります。
一方で、主体性・独創性を育むときに、それを阻むのは、「強制」です。「将来のためだから」「あなたのために言っているの」そういった言葉がけが、子どもの意欲の芽を摘んでしまします。確かに、グリッドとも呼ばれるやり抜く力は確かに大切です。しかし、やらされ感の中でそれを身につけるより、楽しさを感じながら自分の目標だと子ども自身が思う中で、その力を育むべきではないでしょうか。

どうしても宿題にアップアップしてしまったり、中学受験は親のサポートが重要な受験と言われることもあり、親がプレッシャーに感じてしまうこともあると思います。

 

しかし、そもそも、受験とは、本当に「親が頑張るべき」ものなのでしょうか?

 

子どもが主体的になるようにサポートしてくれる塾があったら、それが一番理想なはずです。これまでの一律のカリキュラム、塾にとっての効率重視の授業ではなく、今、その子・家族に寄り添ってくれる塾も出てきているようです。

 

 

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