「折れない心、挫けない心を育てるヒント」スポーツと音楽のプロに学ぶ子育て対談【後編】 | エッセンシャル出版社のブログ

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「子どもたちのインナードリームを見つけよう」
スポーツと音楽のプロに学ぶ子育て【後編】

 

ラグビーをはじめとするスポーツ界ではコーチのコーチとして、またビジネスの分野ではリーダー育成でも定評のある中竹竜二さん。エッセンシャル出版から、子育てについての見解をまとめた、『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』を出版していただいています。

中竹竜二さんと、「本物」の芸術に触れ、楽しみながら音楽を学び豊かな感性を育む「アノネ音楽教室」代表・笹森壮大さんの公開対談を、3回にわたりお伝えしています。今回はVOL.3後編です。
テーマは、「子どもたちのインナードリームを見つけよう~折れない心、くじけない心を育てる」です。


スポーツと音楽のプロの視点から話されるお2人の話には、「子育て・人育て」のヒントが満載です!

 

 

 

前編・中編はこちらから↓

 

https://ameblo.jp/essential-pub/entry-12761945250.html

 


■ディシジョン・トレーニング ― 音とスポーツプレーの瞬間

 

笹森さん:音楽の美しい演奏というのは、1つ1つのディシジョンなのです。

そのディシジョンですが、音楽は一瞬で音が消えてしまうので、実はその瞬間にディシジョンするのは難しいものがあります。ほぼできません。鳴っている音の文脈や、その前後のイメージしたりというのはあるものの、その一つの音をどんな音にしようかと決める余裕がないのですね。

ですから、練習段階でひとつひとつの音を抽出して、どういう音にしていくかを決めていきます。この作業が必要だから、1分や3分の音楽に、1ヶ月、3ヶ月、半年…と練習に時間がかかったりするわけです。ある意味では、練習した曲を聴いたときに、「悲しいな」という感情を抱くのは、すでにそう感じるように意味づけされていたものなのですから、当たり前と言えば当たり前です。ですから、ひとつひとつディシジョンしながら、いかに必然的な音を作っていくかは、音楽の成り立ちにとって、とても重要なことです。演奏のフィールドでは感じるだけです。

マイケル・ジャクソンのダンスが毎回異なることについて、インタビュアーが「何を考えているのですか」と聞いたことがあったのですが、それは愚問になってしまいます。本人は「考えることが一番のミステイクだ」と答えています。


■試合や演奏、練習以外の普段の時間「オフザフィールド」を省みる

 

中竹さん:「試合以外の時間」の大切さ、僕の新しい本のテーマである「オフザフィールド」について、段階を追って説明したいと思います。

これまでのスポーツ観戦では、例えば球技ではボールの行方といった感じに、「ボールの近く」でゲームを見ていたと思います。ですから、昔はボールの近くで活躍する人に価値がありました。しかし、分析すればするほど、ボールに触らない人の価値が分かってきたのです。そこで、それぞれを「オンザボール」と「オフザボール」に分けるようになり、球団も、こちらにも大金を支払うようになるなど、この2つが良い均衡を保つようになりました。

また、大リーグでツアーをしますと、競技以外の時間のほうが圧倒的に長くなりますから、そこでのコミュニケーションや信頼関係などの重要性が分かってきます。ですから、スポーツ界では、このオフザフィールドをどう鍛えるかに注目が集まるようになりました。今僕は、競技のことを細かく指導するより、コーチたちや競技をやめた人たちにオフザフィールドの過ごし方を伝えています。

 

笹森さん:僕の分野で言うと、音大に行くような人たちはずっと練習をしているので、ある意味、「オフザフィールドがオンザフィールドだ」とも言うことができます。

僕が教えている子どもたちには、音楽家になってもらいたいわけではなく、音楽教室を巣立ったあとでも音楽は楽しいという気持ちを持てるようにしてあげたいと思います。子どもは、勉強が一番大事だと思いますから、優先順位としては、勉強をしっかりした上で、音楽の練習に取り組んでもらいたいと思います。『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』には、ラグビーの練習時間は24時間中、2時間とありましたが、僕の教室の子どもたちもその通りで、オフザフィールドの時間のほうが、圧倒的に長いです。

僕が集団で音楽教室をやっていたときにも、宿題をやってくる子とやってこない子がいました。これは、年齢的なこともありますし、やってこないことが悪いとは一概に言えないのですが、そのうち、下駄箱の靴がひっくり返っいることと、宿題の質に相関関係があると分かっていきました。それまでは、練習の中でその子の演奏を整えれば心も整えてあげることができるのでは、と思っていたのですが、日々の過ごし方を整えてあげることが、練習などにも影響してくると感じるようになりました。

これは仕事も一緒だと思います。毎日仕事にかける時間は長いですから、この時間の態度や価値観が、オフザフィールドである日常にも活きてくると思います。

僕は、オン・オフを切り替えるというのが、あまり好きではありません。見えない所での自分が堕落していたら、仕事にも綻びがでますよね。ですから、オフザフィールドの私がいかに大事かということを思います。もっとも、そういう自分も出来ていないことはたくさんありますが…。僕は、いやいやながらも、走ったり筋トレをするなどして日常生活を意識しています。こういうトレーニングはストレスを伴います。連続して湧き起こる「やめたい」という気持ちを、意志の力でねじ伏せていくのですから、意志決定のトレーニングとしてもとてもいいと思いますし、僕はそれを楽しいと思います。

ですから、音楽の演奏を大事にしたいなら、普段の生活を大切にしなければなりません。


■折れない心、くじけない心を育てるために
 

―「子どもたちのインナードリームを見つけよう 〜折れない心、くじけない心を育てる~」のテーマに沿って、いろいろなお話しをしていただきましたが、最後に、競技人生や音楽をしていくなかで大事にしてほしいことを、保護者の方や、また今回は、教育関係の方も聞いていらっしゃるということだたので、教育関係の方に向けてお話いただければと思います。

 

中竹さん:僕はコーチを教える立場ですが、伝えたいことはその人が体現していないとなかなか伝わらないものです。ですから、教える側がしっかり伝えたいことの本質と向き合うことが重要です。今回のテーマで言えば「自分のインナードリームって何なのだろう」「インナードリームについて考えたことがあっただろうか」という問いかけになると思います。その上で、正直に伝えてください。「私はインナードリームについて考えたことがなかったけれど、あなたにはあるの?」でもいいのです。また、笹森さんがお話なさっていた「大人でも面倒なことがあるのだ」というようなことも、大人がしっかり伝なければなりません。「インナードリームは持っているべきなのよ?あなたはないの?」という言い方ではなく、対等な立場で伝えてください。人は人の力を借りなければ成長できませんが、成長というのは、力づくの力によるものではなく、対等な立場での対話からなされると思います。

皆さんご自身のためにも、インナードリームを見つけていただければと思います。

 

笹森さん:今の中竹さんの総括が素晴らしかったので何ですが、僕からも一言お伝えしたいと思います。

自分に当てはめて考えてみますと、「できないな」「才能ないかもしれない」などと「挫けてみる」という経験は大事だと思います。僕には、それぞれ皆何かしらの弱いところがあるという前提があります。そこを素直に見つめることができれば、次の一歩に繋げることができます。また子どもに接するとき、等身大の自分を見つめられるように大人が並走できるといいと思います。お父さんお母さんがそうあれば、子どもも続いていくものだと思います。

 

 

 

 

―中竹竜二( Nakatake Ryuji )
 

中竹さん 250


株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事


1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。

著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

2020年、初の育児書『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』を執筆。

 

― 笹森 壮大(Sasamori Sota )

 

 

桐朋学園女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。チェロを臼井洋治、倉田澄子、ほか、各氏に師事。2015 年、花まる学習会にて音楽教育部門「花まるメソッド音の森」を立ち上げる。また保護者向けの講演会も多数行っている。著書に『感性と知能を育てる 音楽教育革命』『幼児期だからこそ始めたい 一生ものの音楽教育』がある。

2019年、花まるグループから独立し、「株式会社グランドメソッド」「株式会社国際音楽教育研究所」を設立。2020年1月、音楽教室の事業名を「アノネ音楽教室」に変更。


 

 

◆『オフ・ザ・フィールドの子育て』の紹介◆
本書では、「多様性」というキーワードに着目し、それを独自に育んできたラグビーに学ぶことで、子どもたちに多様性を身につけてもらい、子育てをよりよくするヒントにできるのではないかと考えました。

教えてくれるのは、「コーチのコーチ」をしてきた“教え方のプロ"である中竹竜二氏
さらに、花まる学習会を主宰する高濱正伸先生から、著者の考えに対して、
「子育て」や「学び」の観点から、適宜コメントを入れていただきました。
また、巻末にはお二人の対談を掲載し、ラグビーに学ぶことの意義についてご紹介しています。

あらためて「ワンチーム」という言葉の意味や、ラグビーが大事にしてきた「オフ・ザ・フィールド」という考え方を知ることで、わが子の個性をどのように活かしたらよいかを考えるきっかけとし、わが子が実際に輝ける場所を親子で一緒に見つけてほしいと思います!


✴︎ラグビー大好き芸人・サンドウィッチマンさんにご推薦いただきました。

「ラグビーがなかったら、いまの俺たちはいなかったと思う。

いろんなことを、ラグビーに教えてもらった。

もし、俺たちの存在が誰かの励みになっているとしたら、それはラグビーのおかげなんだと思う。中竹さん、ラグビーから学んだことは、今に活きています!」

 


✴︎サンドウイッチマン・富澤たけしさんには、アメブロでもご紹介いただきました。

 

 

 

 

 

 

◆『幼児期だからこそ始めたい 一生ものの音楽教育』の紹介◆

「音楽を通してより豊かな人生を」
「本物の音楽を楽しく学ぶ」

これまでの音楽教育に疑問を投げかけつつ、子どもたちの音楽教育に情熱を注ぐ、笹森壮大氏の著作。

□練習で「もう一回」って言っていませんか?
□練習が質の良いストレスになっていますか?
□回数を基準にした練習をしていませんか?
□お子さんは無意識に弾いていませんか?
□「弾けるようになったら終わり」だと思っていませんか?

ご家庭の練習にも参考になるヒントがいっぱいです!

“ジャズピアニスト・数学教育者 中島さち子氏推薦”
「魅力的な人を育てる」花まる学習会が始めた、とっても面白くて革命的な音楽教室「音の森」。代表笹森さんの、音楽・教育・人間に対する深くてまっすぐな視点は、これからの時代の人生や教育のヒントに満ち満ちています!

 

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