今さらですが、ようやく観ました。
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製作年度: 2008年
製作国: 日本 上映時間: 130分
解説
ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、
仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら
成長していく姿を描いた感動作。
監督には『壬生義士伝』の滝田洋二郎があたり、
人気放送作家の小山薫堂が初の映画脚本に挑戦。
一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、
重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。
キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、
主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。
あらすじ
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、
故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は
好条件の求人広告を見つける。
面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、
業務内容は遺体を棺に収める仕事。
当初は戸惑っていた大悟だったが、
さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、
納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。
(シネマトゥデイより抜粋させて頂きました)
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第32回日本アカデミー賞にて最優秀作品賞など10部門受賞
最優秀作品賞
最優秀監督賞(滝田洋二郎監督)
最優秀主演男優賞(本木雅弘)
最優秀助演男優賞(山崎努)
最優秀助演女優賞(余貴美子)
最優秀脚本賞(小山薫堂)
第81回米国アカデミー賞外国語映画部門最優秀作品受賞
第3回アジアフィルムアワード最優秀主演男優賞受賞作品
数々の映画賞受賞作品。
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観に行こうかと思いましたが、
メディアにかなり取り沙汰されているのを傍観していると
冷めてしまうんですよね。
しかし、観た後で納得しました。
やはり、この作品は素晴らしい!!の一言です。
家で一人になった時に観たのですが
一人で観て良かった、と思いました。
ずーーーーーっと、声上げて泣いてましたから、私。
作品によっては、誰かと共に味わいたい気もしますが
私にとっては一人で味わいたい、と思った作品の一つです。
喜怒哀楽ハッキリしているのに、けっこうカッコつけたがりな
風のエレメンツ・天秤座気性のため??(関係ないやろ)
あまりにも感情を揺さぶられるような作品は
一人で観たいんです。
(よく泣くくせに、あまりそんなとこを見られたくない厄介な性分)
それくらい、感情を動かせてくれました。
(いわゆる感動というたった一言で表現したくない)
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本木雅弘さんは、もうモッくんとは呼べないですね。
小学校の時、そういえばシブがき隊が好きでしたが
(コンサートも行ったなぁ)
もうあの頃のイメージではありません、当たり前ですが。
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広末涼子さんは、とっても良かったです、この役。
あまり好きな女優さんではないのですが
この人は同性に嫌われた方が、
案外良い味が出るのかもしれませんね。
「私、本当はイヤだったけど、今まで何も言わなかったよね
だけど、お願いだからお給料安くてもいいから、他の仕事にして。」
っていうのがねーーーーーーーーー。
私今まで我慢しました、でもこのお願いだけは聞いてちょうだい!!
でないとヤダヤダって、ダダこねるカマトト女子みたいで
私はかなり反発心メラメラで手は拳状態で観てました。
最終的にはご主人の仕事を理解して
「主人は納棺師なんです」という台詞には
前述のこのアマ~~~~!って感情が消えてなくなりました(笑)。
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山田辰夫さん、笹野高史さんの演技が
とっても心打たれました。
峰岸徹さんも、寝顔と少しのシーンでしたが
心残るラストを飾ってくれてました。
山田辰夫さん、峰岸徹さん
心で演技される役者さんでしたね。
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おじいちゃんに顔じゅうキスマークつけて納棺されるシーンや
おばあちゃんにルーズソックス履かせるシーンは
溢れんばかりに涙のダムが決壊。
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うちの両親の田舎では、納棺するのは家族の役目でして
おばあちゃんが亡くなった時に
みんなで体を拭きました。
お母さんやおばちゃんたちが
私たちはこのおっぱいで大きくなったんよねぇとか
お腹拭く時に、ここから産まれたんよねぇ、とか
何故だか和気藹々とお喋りしながら
おばあちゃんの体を拭いてたのが印象的でした。
おばあちゃんの顔をあんなにジーーーーーッと見たのも
もしかしたら生まれて初めてだったかもしれません。
おばあちゃんって母ちゃんに似とうな~~~
ってことは、私にも似てるんやろうなぁ、とか
こうやって脈々と受け継いでいきようっちゃろうねー
などと思いながら。
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笹野高史さんが
「自分は門番だ」というシーンがあって
その台詞にとても打たれました。
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滝田洋二郎監督はピンク映画出身だとお聞きしましたが
そういう作品も人間の性(さが)なんですよね。
白子を食べるシーンとか、、チキンをかぶりつくシーンや
初めての納棺の仕事で、嘔吐が止まらない大悟が
妻の体にむさぼりつくシーンとかが
人間の原始的行動にみえて
日常的な感覚で観る事が出来た作品でした。
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でも、そこは映画。
大悟が普通のサラリーマンから納棺師になったお話だったら
ここまでの仕上がりになっていたでしょうか。
あのチェロ演奏があったからこその作品とも思えました。
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うーん
映画の感想はどうしても長くなる!!
もっと簡素にまとめたいものです。
100位以内に入ってたので
ビックリしました。
誠に有難うございました☆