練馬区と武蔵野市の境目に住んでいます
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◆横浜市港南区のお客様─ヤマハC3の調律
 
かなり弾き込まれている、
30年前のグランドピアノです。

私が初めて調律に入らせていただきました時には
●弦切れの跡
●ハンマーフェルトの型崩れ
●鍵盤の動きをガイドするフェルトのすり減り
など、各部に消耗が見受けられました。
 
 
『できるだけオリジナルパーツで弾いていきたい』
とのご要望をお受けして、
 
どうしたら弾きやすくなるか
どうしたら喜んでいただけるか─
 
“理想と現実”のバランスを考えながら
今日も静かにピアノと向き合っていきます。
 
 
掃除、接点のケア、
パーツの動き量や
かみ合わせの修正はもちろんですが、
ハンマーフェルトのケアは毎度悩みどころです。
 
 
弾いていれば、
ハンマーフェルトの形は崩れてきます。
鉛筆が丸くなっていくようなイメージです。
 
ハンマーフェルトの型崩れは
成形しないと弦切れの原因になりかねません。
 
ただ、フェルトを削れば
その分だけ質量が落ちるので、
音が薄くなります。
 
また、肉厚が減るので、弾力性も落ち
弾き分けの差が現れにくくなる。
 
つまり、表現力の乏しい楽器になってしまいます。
 
 
どこまで削り、どこまで残すか─
 
弾いた感触と、出てくる音を聴きながら、
・縦から見て角が直角
・横から見てカーブがいびつでない
・指先で押してみて弾力にバラつきがない
このあたりをポイントに、
 
弾きやすさと
パーツの長持ちを天秤にかけながら
少しずつ、慎重に手を入れていきます。
 
 
削ったり切ったりしたものは
後から生えてきませんし、
 
塗ったり染み込ませたりしたものも
後から元に戻せません。
 
だからこそ、作業はできるだけ
●元に戻せるもの(ネジを回す、ワイヤーを曲げる)
●元に戻すもの(汚れを取る、つぶれたのを膨らます、ねじれをとる)
こういった方向のもので完結したい。
 
それが、
楽器とお客様に対する敬意のひとつだと
私は考えています。
 
 
調律後にご試弾いただきました。
 
毎回ほぼお任せいただいてますので、
『いいです!ありがとうございます!』と
必ずおっしゃってくださいます。
 
お気持ちにお応えしたいと
作業中はフル回転の脳トレですので、
 
そのひと言に
毎度ホッとするのとともに、
次はさらに良くしたい…と思ってしまいます。
 
 
今日は作業始めに
「少し長めにお時間ください」とお伝えして
総合的にじっくり調律させていただきました。
 
ありがとうございました。





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