江東区のお客様の調律へ
ヤマハ S3X
『低音で余韻の長いところがある』
『金属音が混ざることがある』
お部屋に入ると湿度が70%
(SwitchBot温湿度計をご購入くださっています)
ピッチ444Hz
しばらくお留守にされていたとのこと
まずは除湿機をオン
低音の余韻をチェック。
気にされている音については
正直あまり問題を感じませんでしたが、
調律も変化しているので
整えたら余韻の聴こえ方は変わるかなというのと、
そのオクターブ下の音は
確かに余韻が長く
オクターブで弾いたときに気になるかなと。
あるいはペダル踏み換えのタイミングなどで
共鳴したりする可能性は感じましたので
まずはオクターブ下のダンパーのみ修正して
様子をみます。
金属音が混ざるのについては
キャスターロックのネジがゆるんでいたので
そこの金属の共鳴でした。
(S3Xはダブルキャスターで、キャスターロックが付いています)
締め過ぎも避けたいので、程よく。
その他のネジ類は外装・内部ともほぼ緩みなく、
メカニックも安定。
さすが上位機種です。
除湿機をオンにして30分
湿度は70→55%
でもピッチは444Hzのままでしたので
まず全体を441.5Hzへ
サーッと下げます。
下げ終わったころには湿度47%
中音ピッチは442Hz
いい感じになったところで
ちゃんと調律。
ご確認いただくと
低音の余韻も、ノイズも問題なし。
調律が整ったことで
タッチもよくなったと喜んでいただき
タッチってつくづくトータルな感触なのだなと。
次回のご相談をして
終了です。
ありがとうございました!
午後は演奏会を聴きに↓
https://www.artinfini.jp/discography/MECO-1079/tsubaki_tour2024.pdf
ちょうど1年前ころに
レコーディングでお手伝いさせていただきましたCDの
発売記念コンサートでした。
私が初めて自分の意志でチケットを買って
聴きに行った演奏会は
高橋多佳子さんのピアノリサイタルでしたので
レコーディングの三日間は感無量。
本当に幸せな時間だったなぁと思い出しながら
今日は聴衆として
重量級のプログラムを楽しませていただきました。
ちなみにチャイコフスキー『偉大な芸術家の想い出に』の
【おすすめ温湿度計】