いつもお世話になっています音楽教室さんの
発表会の調律へ。
ヤマハ S400E
ホールに入って
舞台さんからまず
『この前440Hzで使って
時間なくて戻してません』
ショックを受けている暇はありません。
落ち込んでも何も解決しません。
【いつもいつも通り】で
お客様のために最大限のことをやるのみです。
ヴァイオリンもありますので
やはり442Hzへ上げます。
「わかりました~☺️」
と言って、早速スタート。
ひとまず昨年使用した場所にピアノをセット
中音ピッチ440Hz
ピアノ上の温度、15℃
※写真は温湿度計SwitchBotのスマホアプリ画面です。
ホールに入ってからの変化がおもしろいほど良くわかります。
こちらのホールさんの空調や照明の傾向は
まったくわかりませんが
さすがに今より温かくなるだろう…
(温まったら更に下がるだろう…)
と思いつつ、
見越してピッチを上げすぎて失敗した経験から
ピアノはプラマイ0.5Hzくらい平気で変化しますので
442.5へ、まず上げます。
ピンの収まりも
弦の張力バランスも不安定
この場合、ここで急いで雑に上げると
後で調律が暴れて大変なので
作業スピードを意識しつつも
ピンと弦が安定して
楽器本体へしっかり音が入るのを確認しながら
1回目の調律を進めます。
一通り上げたところで
ピアノ上の温度は23℃
湿度も下がりましたが
今回のケースは温度変化の方が影響大です。
この時点でピッチ441Hzですが
楽器が安定してきているので
作業をしていても先ほどより安心感があります。
基準を442.3Hzで取って
中低音を調律
ピアノ上の温度は25℃
ピッチ442.0Hz
きた~よかった~
高音は中低音の響きに乗せていって
調律後に色々確認して
何とか10分前にお引き渡し。
ヴァイオリンデュオやピアノ連弾で響きを聴いて
提案したいピアノ位置があったので
ご相談しながら修正して、オッケー
今回の位置もメモしておきます。
ピアノの先生とお話しして
お教室のピアノもいい感じとのこと、
安心しました。
方向性が共有できれば
あとはどこまでやるかのご相談ですので
とにかくちゃんとお話ができるのが
何よりありがたいです。
精算をして
美味しいお弁当を感謝感謝で頂戴し
失礼してきました。
ひとつひとつのお仕事が
本当に感謝です。
ありがとうございました!
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