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東京都練馬区、武蔵野市、西武新宿線 武蔵関
フリーランス ピアノ調律師のブログ
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今、見ている唯一のドラマで、
「貸すも親切、貸さぬも親切」
という言葉を聞いて、
以前に見たネットニュースを思い出しました。
職種問わず、面白く読んで頂けると思ったので
リンク貼ります↓
音大の仕事をさせて頂いていた頃は、
毎年、ピアノが数台ずつ買い換えられるごとに
新品ピアノをまとめて観察することができていまして、
同じメーカーの新品とは言え、
一台一台が本当にそれぞれだった印象が強くあります。
中古ピアノとなると尚更で、
メーカー、年式による傾向はもちろんですが、
年月をどのように過ごしてきたか。
弾かれ方、
置かれていた環境、
調整のされ方、
修理箇所があるならどのような修理をされているか、
…などで、
新品の比にならない個体差が生まれます。
「中古ピアノは一点モノ」
「一期一会」
…などと言われる所以です。
ですから、可能な限り
実際に見て、触って、弾いてから
選んで頂きたいです。
中古ピアノは値段もそれぞれですが、
今は、だいたいアップライトピアノは50万円~、
グランドピアノ(C3サイズ以上)は150万円~、
というのがひとつの目安になるかと感じています。
10年ほど前までは
アップライトは20万円~、
グランドは100万円~というところもありましたが、
新品の値上がりもあり、
また、
ピアノが一番多く生産された年といわれる1980年、
この年に作られたピアノが今年で「40年前の商品」となり、
中古市場は顔ぶれも含めて大きく変わったと感じます。
とは言え、
例えばヨーロッパから買い付けられてきたピアノで
100年以上前に作られたものが
ものすごい響き方をしていたり、
国産でも昭和30年代後半のものが丁寧に修理されていて、
今のピアノとは違う味を
しっかり出していたり、
そのようなピアノを目の当たりにすることもあります。
個人的には、
私はそのような楽器の方が好きです。
これは好き嫌いの問題で、軸は自分の感覚です。
仕事ではなく、趣味の領域です。
「古い楽器は良い」といった言われ方をすることもありますが、
例えば国内の音大へ進学や、
コンクールをたくさん受けることを想定されている方には
そういう場面で当たりそうな楽器、
「大手メーカーの新しい楽器」
を使って音楽を作ることに
慣れているほうが有利かもしれません。
その目的に合わせた手段、道具を探すという選択は
十分あると思います。
これは良し悪しの問題で、軸は目的は何か です。
なので、
目的が何かによって、何が良いのか
は大きく変わります。
目的はお客様それぞれですので、
ピアノ選びをお手伝いさせて頂く際は、
提案は持ちつつも、
自身の感覚を押し付けることのないように
気をつけています。
ただ、唯一ゆずらないラインを引くとしたら
「安かろう悪かろう」には手を出しません。
大切なお客様のピアノに対して
責任が持てないからです。
お客様がご希望される場合は、
私は手を引きます。
それは、
これが私にとって趣味ではなく、仕事だからです。
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