
ディヌ・リパッティ 他1名(笑)
リパッティが弾く
シューマンのピアノコンチェルトは、
ウルトラセブンの最終回に使われたのが有名で、
まさに、冒頭のインパクトは
ベートーヴェン「運命」のジャジャジャジャーンに
匹敵するものとすら
わたくしは感じておりますが、
実は、リパッティのシューマンピアコンは
もうひとつ、録音があるのです。
こちらは1950年2月の録音。
33歳の若さで白血病のためこの世を去ったのが
同年12月。
相当に体調も厳しい中、
これが彼にとって最後となる協奏曲の演奏に臨んだ
ライブ録音だそうです。
ちなみに、
先ほどのウルトラセブンは1948年。
こちらの指揮はカラヤンです(←「他1名」)。
コンチェルトとして素晴らしいのは1948年、
よりシューマンらしいのは1950年のほうかも?
…なんて、勝手に比較して色々思いを巡らすのは
なかなか面白いです。
リパッティの録音は、
いずれも音質が…と言われることもあるようで、
同時代の録音と比べても
たしかに、会場の響きは
あまり感じられず、
ものすごく吸音された、
響きのない空間(=デッド)で
録られたのか?とすら想像してしまいますが、
だからこそ、
ひとつひとつの音が
生々しく、
単音なのにハモっている
単音なのに、すでに和音
と感じます。
やっぱり好きだな~、リパッティ。
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