ピアノ調律師│東京・神奈川・埼玉・千葉
フリーランス ピアノ調律師 三島友比古のブログ🎹
“自然なピアノ”をテーマに、ご希望をお聞きしながら弾きやすいピアノを一緒に目指します。
ご家庭のピアノ・音楽教室・演奏会・レコーディング・公共施設などの調律を承っております。
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◆1つ弾くと2つ鳴る─鍵盤の隙間に何か挟まっていた可能性─とある学校・ヤマハC7E、G5Eの調律
1つの鍵盤を弾くと隣の音まで同時に鳴る──。
時々起きますね、このトラブル。
とある学校の定期調律へ。
まず問題のあったヤマハC7E。
「FisとGが同時に鳴ってしまっていたが、
今は直った」
隣り合う2つの鍵盤の音が同時に鳴ってしまう場合、
いくつかのケースが予測できます。
例えば、ピアノ側の変化で言うと、
●鍵盤の重さ調整で埋められてる鉛が横に抜けてきて隣の鍵盤に干渉している
●鍵盤〜サポート〜ハンマーの縦ラインがずれて、ひとつのサポートの上に隣のハンマーが乗ってしまう
いずれも湿度の差が大きい環境で
木が変化したことが主な原因と言えます。
このC7Eの置かれている環境は
寒暖差が大きく、
そして西日がしっかり当たるので
何か(鉛かパーツ)が横にずれた可能性もあるかなと
予測していました。
他の理由では、
●鍵盤同士の隙間に物が落ちて挟まり、干渉して2つの鍵盤が一緒に動いてしまう
この場合、折れた鉛筆の芯や、
立体になっている小さなシールなどが
よく見られます。
そして、弾いているうちに
挟まったものが下に落ちてしまって
自然と解決する可能性が高いのも
このケースです。
ピアノの変化か、
落とし物が挟まったか──。
まずは現状の確認。
FisとGの同時に音が鳴る症状は出ませんでした。
目視でも各パーツの動きに問題なし。
弾いた感じの引っ掛かり等の違和感もなし。
各ペダルのオンオフ時も問題なし。
鍵盤・サポート・ハンマーそれぞれを
独立して動かしてみても違和感なし。
鍵盤アクションを引き出してみます。
ピアノから引き出し始めたところで
床に何か小さいものが落ちた音が…
探してみると、
これは何でしょう、樹脂の小さい玉?
鍵盤の隙間に挟まるのには
もってこいの大きさ、形に思えて仕方ありません。
とは言え、確証はまだ持てず、
確認しながらメカニックを外し、
鍵盤もバラして
ついでに鍵盤の軸の掃除など。
鉛も抜けていないし
パーツの縦ラインも綺麗で
隣に干渉していることはありませんでした。
取り付けネジの緩みもなし。
ここまで来ると、
やはり先ほどの樹脂の玉が
鍵盤の隙間に落ちて、挟まって
弾いているうちに下まで落ちたのだろうというのが
妥当な判断かと思います。
あとは通常のメカニック修正、調律、整音。
G5Eも同様に作業。
ご担当の先生にご報告して
本日終了です。
ありがとうございました。
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