先日、はじめてTICAD(アフリカ開発会議)に行ってきました。
行ってみたら、想像以上に熱いイベントでした。

 

実はアフリカにはこれまでに2回ほど訪れたことがあり、今の仕事も少し関係しているので、「ちょっと見ておくか」くらいの気持ちだったんですが、会場の熱気に圧倒されました。

 

実はもう30年以上の歴史があるみたいです。
「アフリカ開発」と言うと壮大に聞こえますが、ブースには日本企業やアフリカの在日大使館も出展していて、思った以上に身近。

各ステージでは企業が取り組みの発表も行っていて、まるでビジネスの文化祭のような雰囲気でした。

 

ちょっとびっくりしたのが、日本がまだアフリカのどの国ともFTAや経済連携協定を結んでいないこと。


もちろん、アフリカ側の政治事情やリスクを考慮すれば、一概にやればいいという話ではありません。でも現実には、中国や韓国はすでに大きく進出しているのが実情。

特に中国の「一帯一路」政策なんて、もう港湾や交通インフラをがっつりおさえていて(債務問題が発生していますが)、今はエネルギーや鉱物資源の確保にシフトしているようです。囲碁だったら、とっくに陣地取られてます。

 

少し話がそれますが、最近では、三菱商事が秋田での洋上風力発電所の建設事業から撤退するという話もニュースになりました。
当然ながら、企業として「採算が合わない」と判断しての撤退。

ところが、事業を支援していた日本の政府関係者からは「顔に泥を塗られた」的な非難が。いやいや、それはちょっと違うんじゃ?と私は思いました。

 

例えばインドでは、ECGC(インド輸出信用保証公社)を通じて、政府が企業の輸出リスクをバックアップ。支払いリスクが高いアフリカ地域でもインド企業が安心して製品を輸出、進出できる仕組みが整っています。

中国はもう企業と政府が“ほぼ一心同体”ですから、当然といえば当然ですが、それでも国家ぐるみのバックアップ体制はすごい。

 

一方で、日本政府はと言うと…うーん、「企業任せ感」が否めません。
もちろん、トヨタやソニーのような超一流企業は、自力でも勝てるかもしれません。でも、もっと多くの企業がアフリカで活躍するには政府が本気で後押しすることが必要だと感じました。

 

現状では、TICADで何か成果があったという実感も薄く、「イベントを開催すること自体が目的化していない?」という印象さえ受けました。

 

TICADに参加して、アフリカ市場の可能性も、日本の立ち位置も、色々と見えてきました。
 

これから本気で世界と勝負するなら企業だけでなく国も一緒に動かないと勝てない時代。

 

アフリカという未開拓のフロンティアに、日本がどう関わっていくのか。
 

もっと多くの人が関心を持ってくれると嬉しいです。