日本人のノーベル賞受賞が続いていますね。素直にうれしいニュースです。
しかも、京都大学出身者が立て続けに受賞しています。さすが「自由の学風」と言われるだけありますね。


ちょうど同じ時期に、学部と修士を一体化した「5年一貫教育」が来年度から制度化されるというニュースもあり、日本の高等教育にもいよいよ構造改革の波が押し寄せてきた感があります。

 

さて、ノーベル賞の顔ぶれを眺めると、受賞者はだいたいアメリカ・ヨーロッパ・日本のどこかに集中しています。
もちろん、高度な研究環境や潤沢な資金、そして膨大な論文の積み重ねが背景にあるのは言うまでもありません。
 

ただ今後10年、20年のスパンで見れば、私は中国人の受賞者が一気に増えると予想しています。
むしろ、日本をあっさり追い越す日が来ても不思議ではありません。

 

私が大学生だった約30年前、第二外国語で中国語を選ぶ学生が少しずつ増えていました。
当時の私はというと、「これからは中国が経済成長する。日本はいずれ抜かされる」と親に語っていたそうです。
(どうせ当時の時事ネタを、自分の“先見の明”みたいに語っていたんでしょう。笑)

 

ただ実際、今や大学院やビジネススクールでは中国からの留学生が圧倒的多数です。
 

アメリカのキャンパスでも中国人留学生の存在感、優秀さは群を抜いています。
 

トランプ政権以降は逆風もありますが、それでも“知の重心”が東へ動いているのは間違いありません。

先月、久しぶりに中国出張に行ったのですが、街を走るBYDの電気自動車や、AI分野の進歩を目の当たりにして

 

「本当に時代が変わったな」と実感しました。

 

あの勢い、もはや誰にも止められません。国が動かしているのです。(日本は良くも悪くも民間任せ)

 

一方、日本はというと、

 

ノーベル賞受賞で盛り上がる裏側で、若手研究者(ポスドク)は減少し、大学院進学率も低下。
ビジネススクール離れも進んでいます。
 

ものづくりにはまだ強みがあるものの、ITや新技術では少し足踏みしている印象です。

 

そして「5年一貫制」の大学制度。これはロースクールを想定したものかもしれませんが、果たしてそれが経済成長やイノベーション創出につながるのか。
 

制度を作ることと、挑戦できる環境を育てることは、似ているようでまったく違うと思います。
失敗を許す文化と、もう少し自由な発想、その両方が揃ってこそ、次のブレイクスルーが生まれるのではないでしょうか。

 

アンチ中国の方は依然として多いのかもしれませんが、私はむしろ「良きライバル」だと思っています。
日本も負けてはいられませんし、これからの若い世代には、国境を越えて挑戦する気概を持ってもらいたいです。

 

次のノーベル賞受賞者は、もしかしたら、いま、あなたの隣に住んでいる留学生かもしれません。