資 | 根多帖別冊 by おしろまん

根多帖別冊 by おしろまん

おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
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高槻の 『しろあと歴史館』 は、常設の展示が無料です。

開催中の特別展
“南蛮との出逢い~高山右近と大友宗麟~” こちらは有料、\200ですけどね。

 ここで、大友家臣の 鶴原氏に伝わる文書が多数展示されていました。

 豊後大友氏のことを結構見ているつもりのぼくですが、初耳の家です。

 元は 田口氏 で、国東半島・田原氏の支族らしいです。

 宗麟が家督を継承するきっかけになった 『二階崩れ』 のときに奉行だった四人のうちのひとり、田口新蔵人 の家です。

 『二階崩れ』 のあと、当事者であった 田口 姓を、ソーリンが “鶴原” に変えたと書かれていました。

 他の奉行衆、斎藤氏・小佐井氏・津久見氏にはそういう話は聞いたことがないですが、そうまでして家を存続させるということは、『二階崩れ』 に関しての新たな一面が見えた気がしました。

 鶴原氏は大友氏の水軍であり、各種の軍事行動にも参加し、四国に渡ったり、竜造寺征伐で感状を貰ったり、肥後に領地を与えられたり、肥後失陥ののちは豊後に代替地を与えられたりしたことが今回の資料で展示されています。

 大友氏改易ののち、伊予板島の藤堂佐渡守に仕え、伊勢・津 に行ったとのことです。