⑦L'Arc~en~Ciel tetsuya Signature Model の魅力を解説!!
ESP CRAFT HOUSE 綱木です。
L'Arc~en~Ciel Ba.tetsuya さんのシグネイチャーモデルの特徴を解説するこのシリーズ 第7弾!!
今回ご紹介するモデルはこちら☟
EDWARDS
E-Bardic GV
Graffiti art Designed by kurry
販売価格¥193,600-(税込)
こちらのモデルは、「ESP Bardic GOOD VIBES」の
コストパフォーマンスモデルになります。
※コストパフォーマンスモデルとは、
上位機種にあたるモデルの特徴・スペック等を可能な範囲で残しつつ、手に取りやすい金額で提供するモデルのことを指します。
【ESP製はこちら】
Bardic GOOD VIBES (バーディック グッド バイブス) ※サンプル画像
ESP Bardic GOOD VIBES は、ペインターkurry氏の作品"Good Vibes The Queen"をボディにペイントしたもので、Bardic Tricolour、そしてBardic Union Jackに続くモデルになります。
EDWARDS E-Bardic GV は、コスト削減の為、ボディのデザインをシートで再現しています。その他、使用される木材やパーツなどを変更しています。
ESP Bardic GOOD VIBES は、「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場」で初登場し、近年開催された東京ドーム公演「星空」の楽曲で目にした方が多いのではないでしょうか?
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
tetsuyaさんのシグネイチャーモデル初の5弦ベースといえば、「ESP Bardic」です。※写真参照
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
僕の感想は要らないですね...すみません
今回紹介するGOOD VIBESシリーズは、Bardicと基本形状は同様ですが、使用する木材・ピックアップが異なります。
※下記よりESP製・EDWARDS製のスペックをともに解説していきます。
![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)
まず始めに、ESP製のスペックから参照☟☟
ESP Bardic GOOD VIBES
ESP Bardic
※ESP Bardicのトップ材は、2023年現在、フレイムメイプルと表記されていますが、tetsuyaさん本人及び、一時期の市販モデルはキルテッドメイプルが使用されています。詳しくは過去の記事④で解説していますのでそちらを参照ください!
こちらのスペック表を大まかに比較すると
ボディ材の構成
ピックアップ&プリアンプ
この2点が異なっているのが分かりますか?
ESP Bardic GOOD VIBES は、Alder(アルダー)単体でボディが構成されており、ピックアップやプリアンプ部には「tetsuya Signature Model」の製品が使用されています。
ESP Bardic は、トップ・バック材にそれぞれ違う材を合わせてボディを構成しており、ピックアップやプリアンプ部には「Seymour Duncan」「ESP」製品が使用されています。
※材によるサウンドの特徴やピックアップ・プリアンプの解説は⑥の記事を参照ください!
パッと見、ボディのデザインに目を惹かれがちですが、サウンド構成が全然違うベースになっているのが分かって頂けるかと思います。
大まかな違いを把握して頂けたかと思いますので、ここから本題の「EDWARDS E-Bardic GV」の魅力を解説していきます。
E-Bardic GV は、ESP製品同様にAlder(アルダー)材が使用されています。グラフィックデザインもESP製品に近いルックスを再現しています。このデザインをコストを抑えて再現できている事だけで既に魅力たっぷりです
とはいえ、、、
ESP製との違いをしっかりとお伝えしますね!!
選定される材のクオリティが異なります。
ESP製品に使用される材は、狙うサウンドを目的に材の重量を選定します。また、材の含水量、強度管理(シーズニング加工)が徹底されているもののみを厳選して使用します。木材の重量が異なるとサウンドのコンセプトが大きく異なってしまいます。
更に加工精度を上げる為、可能な限り材の加工は手作業で仕上げています。
対して、EDWARDS製ではコストを抑える為、材の選定方法はESP製と異なります。
木材の含水量の調整は、自然に乾燥させて水分を適度に保つ方が圧倒的に強度が良くなるのですが、材が適正の状態になるまでに数年を要してしまいます。
生産効率を良くし、コストを抑えて量産するには機械などを使用した木材(含水量の調整や木材の加工など)を使用することで解消します。EDWARDS製は、後者の材を主に使用しています。
同様の材でも、どのように材を製造し加工するかによって、数年後の材の状態・鳴りが大きく変化します。
ネック部 (指板・インレイ)
ネック部も同様に、ESP製品と同様、ハードメイプルを使用していますが選定方法が異なります。指板のインレイはルミンレイを採用しています。
ちょっとまって!!
ESP製と比較しちゃうと、材のクオリティや細かな仕様が異なってて、EDWARDS製の全然魅力を感じないぞ!!
正直、細部にわたって説明してしまうとESP製品と比べて材のクオリティが落ちているように感じてしまいますよね
コストパフォーマンスモデルでは、致し方ないです
ですが、ご安心ください!!
狙うサウンドに向けた楽器の構造(コンセプト)を押さえていれば、弱点に感じてしまっている部分は充分にカバー出来るのですよ!!
うぉ~~~。それは朗報だ
パーツ部(ピックアップ・ブリッジ)
ピックアップ部には、「Duncan Designed JB-108NF」,「Duncan Designed MM-106」が採用されています。また、ピックアップカバーは、際のデザイン部分までESP製を再現しています。
E-Bardic GV のピックアップは、コストパフォーマンスモデルになるのですが、実はよく見てみると形状が最初のシグネイチャーモデル Bardic と異なっているのですよ。
ESP Bardic のピックアップの形状はこちら☟
お気づきの方は、分かりますよね!!
E-Bardic GV のピックアップ形状は、tetsuya Signature Model 「J5-69」,「MM5-69」と同様になっていることに!!
はい!つまり、そーゆことです
そもそも、E-Bardic GV は、材のクオリティなどがコスト軽減によりESP製と違えど、狙うサウンドの土台は近年のtetsuyaさんのピックアップに寄せて製作されているのですよ。ピックアップはカスタムして本人のシグネイチャーモデルを搭載すれば、ほぼ一緒になりますね。
Bardicシリーズのモデルなのに、近年のtetsuyaさんのシグネイチャーモデルとピックアップのサウンドコンセプトが同様って凄いことですよね。コストを抑えていても変わらないなんて素敵
ブリッジに至っては、ESP製品と同じです。
※ブリッジの重要性は、① , ②の記事を参照ください!
これは、本当に凄いぞ
上記で説明したように、材のクオリティや加工などの違いを除いてみてみれば、コストパフォーマンスシリーズといえど、このモデルにしか出せないサウンドがあるということが分かりますね。
足りないと感じることは、エレキ楽器の良い所で販売されているパーツであれば載せ替えして上位機種のように近づけることができます。それは、それで楽しいですね
プリアンプを「LC-1」に乗せ換えるだけで、充分にサウンドが変化して楽しいですよ!!
今回は、大まかに説明しましたが「E-Bardic GV」は、スーパーロングスケールを採用していたりと他にも魅力が沢山あります。
1つ1つの特徴を総合して楽器は完成していきますので、どの楽器にも言える事ですが、コストを抑えていても素晴らしい製品であることに間違いはありません。
僕は、tetsuyaさんが大好きなのでコストを抑えながらもtetsuyaさんのモデルには、こんなに凄い魅力があるのだよ!!と、、、このような記事を書いていますが、皆さんにもある想いおもいのギター・ベースがあれば、その楽器の魅力を伝えていって欲しいですね
では、この辺で。。。まったね~~
記事を最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
ESP CRAFT HOUSE 綱木