④L'Arc~en~Ciel tetsuya Signature Model の魅力を解説!!
ESP CRAFT HOUSE 綱木です!
【2022/5/5】
ESP CRAFT HOUSE Twitterにてアンケートを募集!!
L'Arc~en~Ciel Ba.tetsuya さんのシグネイチャーモデルの
中で投票が多かった順にモデルの特徴を解説するこのシリーズ
ラストを飾るのはこちらのモデル☟
EDWARDS
E-Bardic
販売価格¥176,000-(税込)
こちらのモデルは、「ESP Bardic」のコストパフォーマンスモデルになります。
※コストパフォーマンスモデルとは、
上位機種にあたるモデルの特徴・スペック等を可能な範囲で残しつつ、手に取りやすい金額で提供するモデルのことを指します。
【ESP製はこちら】
Bardic (バーディック) ※サンプル画像
スペック
tetsuyaさんのシグネイチャーモデル初の5弦ベースといえば、こちらの「Bardic」です。
シグネイチャーをリリースする前は、LAKLAND製品や ESP BUZZ BASSの5弦Ver.などが挙げられますね。
現在までに数多くの5弦モデルが誕生していますが、この時のスペック構成の基本が、どのモデルにも反映されているようにtetsuyaモデルを語るうえで無くてはならないモデルとなっています。
さて、早速ではありますが...
EDWARDS E-Bardicの特徴を深堀りしていきましょう!
ボディ
ヘッド
ボディバック全体&アップ
スペック
毎度、このご質問をさせて頂きます。笑笑
「ESP Bardic」との違いのほか、
これまで紹介させて頂いた5弦仕様のシグネイチャーモデルとの
違いを皆様は、お分かりいただけましたか?
ベース初心者の方:
う~ん違いが全然わからない
木材の種類、ペグが違う!!
※前回までの記事(① , ② , ③)をまだ見ていない方は是非、チェックしてみてね
ESP Bardic と EDWARDS Bardic の 主な違いは下記の通りです。
・ボディトップのキルトメイプルの厚み
・ボディバックの木材の種類
・ペグの種類
・プリアンプの種類
EDWARDS製では、コスト抑えるために木材のグレードやパーツなどを一部変更しています。
写真の「EDWARDS E-Bardic」のパーツ、ブリッジは楽器を製作するうえで最も大事な箇所!!(記事②参照)ですので、ESP製と同様のパーツを使用しています。
このパーツを使用しているだけで既に、楽器の大事なコンセプトを維持しているのでコストパフォーマンスシリーズとは思えないクオリティとなっていますね
ESP製との違いを少しずつ解説していきます
ボディトップに使用されるキルトメイプルは2022年現在、世界で木材が枯渇しております。
それゆえ残念ながら「ESP Bardic」は、材の確保が難しい為、キルテッドメイプル仕様は受注停止となっております。
※現在は、「Bardic/FM」と名称が変更され、フレイムメイプルトップにて受注を承っております。
EDWARDS製では、ESP同様に表記上キルトメイプルを使用しておりますが、ESP製のように材厚のあるキルトメイプルは使用しておりません。
キルトメイプルをベニア貼りでボディ材に組み合わせ杢目を再現しています。
*ベニア貼りとは...フィルム上に薄い木材を表面に貼ることを指します。
ESP同様のクオリティとまではいきませんが、ルックスを可能な範囲で似せて製作すること目的としています。
ボディバックに使用する材が異なります。
ESP製は、近年のシグネイチャーモデルでも使用される「Swamp Ash」を使用しています。EDWARDS製では、「Light Ash」が使用されています。
この スワンプアッシュ or ライトアッシュと呼ばれる材にも多くのグレードや違いが存在します。スワンプアッシュやホワイトアッシュといった材は、キルトメイプルと同様に世界で枯渇してきています。
EDWARDS製でもスワンプアッシュを使用するモデルがございますが、安定して楽器を製作するために現在では、供給の安定しているライトアッシュが推薦されて使用されています。
この木材枯渇問題を受けながらも、各メーカーは生産体制の見直しなどを行い価格を維持してきましたが、現在は木材価格の高騰などの影響を受け、価格維持が難しいモデルや、材の確保が難しいモデルは生産終了などのアナウンスとなっているのが実情です。
今後、楽器に使用できるまでのクオリティを保つ木材が育つまでに数十年という歳月が掛かると言われております。世の中にあるアッシュ材のモデルやキルト材のモデルが貴重となっていくことが予想されますね。
少し話が反れましたが...戻り
ペグの種類もESP製とEDWARDS製では異なります。
ESP製は、重量や鳴りの厳選されたスワンプアッシュをボディ材に使用していますので、持ったときのバランス感覚を整えるためヘッド側に軽量な「HIPSHOT Ultralite」ペグを搭載しています。
対して、EDWARDS製では国産のGOTOH「GB-11W」が搭載されています。重量バランスまで細かく適正を合わせている訳ではございませんが、コスト抑えながらもESP製同様にチューニングの安定性の高いペグを使用しています。
プリアンプ部も異なるパーツを使用しています。
ESP製は「ESP Cinnamon」
ESP Cinnamonは、より楽器的に音作りをしたい。そんなプレイヤーの望みに応える事を目標に開発されたプリアンプになります。
EDWARDS製は「CI-R-03」が搭載されています。
こちらのプリアンプは、初心者の方にも扱いやすい補正の効いたプリアンプとなっている為、足りない音域をほどよく増幅&カットしてくれます。
以上のポイントがESP製との違いになります。
続いては、他の5弦シグネイチャーモデル との違いを説明していきます。
5弦シグネイチャーモデルが出た当初は、スーパーロングスケール(889mm)の22フレット仕様を採用しています。
指板のポジションマークはアバロン素材になります。
ESP製も同様のアバロンドットになります。
※LEDは搭載されていません。
また、ピックアップはSeymour Duncan製品になります。
tetsuyaさんが近年使用されるベースの多くは、ロングスケール(864mm)となっています。(記事① , ② , ③参照)
しかし「Bardic」シリーズはスーパーロングスケールとなっています。
5弦の鳴りを充分に生かす為に、世の中で5弦ベースが主流となった際に用いられていた定番のスケールとなっています。
このスーパーロングスケールでは、チューニングを下げた場合でも弦のテンションをしっかりと確保できます。
tetsuyaさんは「瞳の住人」の楽曲でこちらのスケールを用いたベースをメインで使用していますね。
2011年 味スタ 20th L'Anniversary 「瞳の住人」
&
2020年 MMXX 「瞳の住人」
LAKLAND tetsuya Sig.Bass
ピックアップは、自身のシグネイチャーモデルではなく
Seymour Duncan / SJ5n-67/70 & SMB-5A を使用しています。
ペグの配置は 4:1 構造となっています。
以上の点が他のモデルと異なっています。
覚えるのに一苦労します。笑笑
Bardicの主な特徴をまとめると
・スーパーロングスケールを採用
・ピックアップがSeymour Duncan 製
・ペグの配置が 4:1 の構造
となります。
ここまでたくさんのシグネイチャーモデルの特徴を解説してきましたが、違いがたくさんあって驚きますね!!
ESP製とEDWARDS製の違いは、充分にお分かり頂けたと思います。
しかし、なんといっても
ここまで紹介してきたどのモデルも、ブリッジのパーツはESP同様なのは変わりませんね!!
tetsuyaさんのコストパフォーマンスシリーズモデルはクオリティの維持がホントに凄い!
基本パーツさえしっかり押さえておけば、コストを抑えながらもハイクオリティを維持できることがお分かり頂けたかと思います
足りないところは、エレキ楽器の良い所で販売されているパーツであれば載せ替えして上位機種のように近づけることができます。それは、それで楽しいですね
本人と同仕様が欲しい方は、ESP製を是非ご検討ください。
これからベースを始めようかな!? と、ご検討中の方は是非、tetsuyaさんのシグネイチャーモデルを候補に入れて頂けると嬉しいです。
これまでの記事を最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。もっと、もっとお伝えしたいことがございますがこの辺にしておきます。
ご閲覧ありがとうございましたまたね
ESP CRAFT HOUSE 綱木