皆さま、こんにちは(*^▽^*)
今日はちょっとだけ寒さが和らいだ東京・横浜です。
皆さまの地域はいかがですか?
また、花粉がすごく飛んでいるように感じられます。
花粉症の方はくれぐれも対策をして外出してくださいね。
私も毎日メディカル・ハーブとアロマ、マスクを欠かしません
さて、1月のサロンで頂きましたチーズやワインについて細かく解説していきます。
どうぞお付き合いください。
名前: Selles-sur-Cher セル・シュル・シェール
プロフィール: 名前がちょっと発音し難いのですが、これれには意味があります。
ロワール河支流のシェール川一帯で作られているシェーヴル(山羊乳チーズ)、
という意味です。
軽い酸味と繊細で優しい味わいを持つシェーヴルの傑作とも言われています。
最大の特徴はこの形。
塩とポプラの木炭を混ぜたものを表面に塗してある、饅頭型。
ロワール・エ・シェールとアンドル、シェール各県の一部で製造
山羊乳製(無殺菌)
最低MG45%
重さ150グラム
最低熟成期間10日間
外観:ポプラの木炭粉が塗してあり、全体的に黒っぽい灰色をしています。
表面には他に白カビや、熟成してくると青いカビも生えてきて、
水分も抜けて、絞まり、小さくなってきます。
外皮は極薄く、やや皺が寄っています。
形は饅頭型。
中身(生地):非常に真っ白に近い色合いで、中身は均一な組織。
とても安定しており、外皮の直ぐ下の部分はややクリーム色がかって、
トロリとしていました。
全体的にとてもキメが細かく、しっとりとしていますが、適度に絞まりもあります。
風味:山羊乳独特の風味は控えめで、全体的に優しい乳の味。
軽い酸味と塩味、甘みと繊細な乳の風味、舌触り。
全体的にとても穏やかな味わいの中に酸味の筋が一本通っています。
ややドライや石灰のような風味もあり、複雑性が適度にあります。
コメント(総評): やや若めで、とても安定しており、非常によい状態です。
白カビと木炭の風味、軽めの塩味がとてもよい、非常に繊細なバランス。
表皮の直ぐ下のところけた部分と中のムースのようなふんわりとした生地の
食感の対比も素晴らしいです。
オススメの食べ方:まずはそのままを頂きたいですね。
セル・シュル・シェール本来の味を楽しみましょう。
若めの状態のものは酸味がやや強めに感じられるかもしれませんので、
軽めの蜂蜜や杏、オレンジや柑橘系のジャムなどとも相性がよいです。
パンはバゲットなど、シンプルなものと合わせましょう。
合わせるワイン:フルーティーな白・赤ワインどちらでも大丈夫です。
同郷のロワールの白ワインは特に相性がバッチリです。
特にプィイ・フュメなどのロワールのソーヴィニヨン・ブランを遣った、
ミネラルたっぷりの辛口ワインとのマリアージュは最高です。
セル・シュル・シェールを良い状態で買うポイント
表面がやや粉っぽいものが、よいでしょう。
灰色が薄くて白っぽくなっているものは熟成が進んでいるものが多く、
一方で黒っぽいものは若いです。
そのあたり、好みを言い、選んで頂くと良いと思います。
このチーズは今の時期、さっぱりと食べたいという方にも向いていますし、
春から夏にかけて、爽やかなロワールの白ワインとの相性抜群です。
私がCPA のチーズプロフェッショナル 認定試験を受験した、
2008年度の、二次試験のテイスティングアイテムにも登場した、
思い出深いチーズです。
その時は美味しいと感じることが出来無いくらい緊張していましたが、
今思い出すと、美味しいチーズを出題してくださったので、
しっかり全部食べて帰ればよかったなと後悔しています
ではまた、明日~(^-^)/
(Ecrit par A. N.)
- セル・シュル・シェル AOC 約150g
- ¥2,205