患者さんの心の満足が最終ラウンド・・ | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

朝、夕めっきり秋めいてきて、朝、晩寒いくらいです。

 さて、今も昔も変わりは無いとは思いますが、現代は正にあらゆるストレスが個人を襲い掛かり、

少なからず、精神的に何らかの障害をお持ちの方が増えてきていると思います。

犯罪も頻発し、かつ多様化してきており、私ですらも、過去の常識を逸脱して常識では考えられない

様な事件も多発してきていると思います。

 昨今歯科心身医学会も少しずつ注目を浴びるようになってきました。

私も歯科臨床医の中堅所の立場になりましたが、確かに昔でも精神的に弱い患者さん、恐がりの患者さん

くよくよ悩んで決めかねる患者さん等色々なケースに直面しました。

しかし、最近はただの恐がりさんと言うだけではすまない人もお見えになります。

 一番こちらサイドとして、苦労するのが歯科医師に対して端から不信感が強くて、こちらが相手の身

になり、懇切丁寧に説明しても正に「馬の耳に念仏」となり、いくら力説しようとも反対にますます

裏目に入り、一字一句揚げ足を取られてしまうことすらあります。

 持ち前の粘り腰で「慌てず、怒らず、諦めず」の三拍子で何とか聞き出すと

大抵は、過去においての歯科治療で、自分の感覚不安、感情を相手にぶつけても、対応する歯科医師が

忙しくて生返事で答えた等の経験があり、ますます、自分ひとりが、悪の根源、孤立無援の無縁仏の

感覚になり、自らを窮屈に押し込んで、最終的には「歯科医師不信」となるケースが案外あります。

 ではそういう患者さんに対する対応はと言いますと、当院では、

確かに、歯科医学的の根拠に乗っ取ると、不可能な要求や、欲求の時もありますが、

あくまで、医療人として「短気は損気」感情に走る事は厳に慎み、

患者さんはいったい何を要求しているのか、何を望んでいるのかをたとえ少しでも聴こうという姿勢、

心の耳を持つことだと思います。

その少しでも相手の事を理解しよう、「私はあくまであなたの味方であり、あなたの為に一生懸命に時間

と労力を費やして何が何でも治すんだ」というある種のぶれない信念を持たねばならないと思います。

 相手の不信感を払拭して信頼関係の構築がなされれば、後の技術編はスムーズに行くことが多々ありま

すし、最後には感謝されることすらあります。

 世は正に合理化主義で非能率的な事は排除して、生産性の向上を第一義としてきました。

私は反対に「ベルトコンベアー歯科医院からの脱却」が極めて大切であると思います。

 医師の労力は物品販売業とは違い、目に見えない労力こそが生命線であり、医療の根底に脈々と流れて

入ることこそが大切と言う信念がございます。

 女性を口説くにも、計算ずくで、用意周到で非の打ち所の無い策略本部を立て、作戦を展開しようとも

案外正直に自分のありのままの自然体でセレブさんに望み、なんら駆け引き無くストレートの

「私はかねてよりあなたに行為を寄せているんですが、私も既婚の身、いけないことではありますが、

頭で考えてもこの湧き出てくる感情はどうする事もできないのです、すみません」と

どちらが相手の心にひびくでしょうか?(これは自署伝ではなく、フィクションの世界ですが)

 「口うるさくて、何度も同じ事の質問を繰り返し、いやだと思う人」こそ、時間を惜しまず、

テクニックに走らずやる事が自分を一回りも二回りも大きくなるチャンスと考えればよいのでは・・

 最後に天の声「彼女にならできるが患者さんにはできないよー」

とおっしゃる方は一度おためしになるといいかもしれませんね。  http://www.mizutani9620.com