今日は仕事を早上がりして区の会議に行き今帰りました。
歯科医院を訪れる患者さんは急患の方は「即時に痛みを和らげてあげる」
に全力投球することは当然の事と思います。
では、今当面は症状のない人がリピーターとして再来院される医院の条件とは何か?
「昔からのお付き合い」「ドクターの腕の良さ」「保険の範疇でスピード感溢れる治療」
「痛くないから」「スタッフにかわいこちゃんがいるから」「診療時間が遅くまでやっているから」
色々な、要素で再来院されます。
私はこう考えます、
医師が患者さんに対して、やさしく、いたわりを持って接している姿が相手に通じる
事だと思います。
歯という、小さな、体の一部の臓器だけをとらえているのではなく、
痛みを持って、気が進まない所に来ていただいている、生身の一人の人間である
と言うことをいつも、念頭に持ち、
「あそこにいくと、何か心が癒される」が如くの温かみが感じられる医院
そういうところに患者さんは集まってきてくださると考えています。
人間の感情を一日中コントロールして、診療を行うと言う極めて当たり前の事が
案外難しいと臨床経験の中堅の立場の私は思います。
「あそこはいついっても、本当に感じが良い医院ですよ」
と言われ続けられるかどうかが、大切と思います。
どんな時でも(家庭内で不和がおきようとも)現場に行けば、自分自身をコントロールして
診療に望む気構えは今も昔も変わりません。
相手のみになり考えて行動すればその温かみは人間である以上相手に通ずると認識しています。
時には褒めてあげる、時に励ましてあげる事も大切と思います。
日本人特有の文化で、「人情」というものがあります。
「寅さんの世界じゃあるまいし古いよ」と笑われそうなコメントですが、
そこを、理論的にスパッと割り切れない所に人間の難しさと面白さがあると思います。
都会やビジネス街ではあてはまらないことと思いますが
いかに高級な設備や、モダンな外観、都会派医師で感覚をエリートの感性に磨いたとしても
患者さんが定着して来院される医院は来院中にうけた、
あらゆる、「おもてなしの真心」があいてに通じている所であると私個人は思います。
ハードだけで勝とうとすればより煌びやかな医院にいくかも知れませんし、
診療時間の特徴を売りにしても、いずれの日にかはより若いパワフル医院に行くことに
なりかねないと思います。 http://www.mizutani9620.com